遺留捜査
ジャンル刑事ドラマ
脚本大石哲也(S2 - )
森下直(S4 - )
真部千晶(S4 - )
ほか
監督長谷川康(S2 - )
濱龍也
『遺留捜査』(いりゅうそうさ)は、テレビ朝日・東映制作の連続刑事ドラマシリーズ。主演は上川隆也[1]。 2011年に、テレビ朝日系列の水曜21時台に設けられていた刑事ドラマ枠にて第1作目(S1)が放送され、以降複数回にわたる放送枠の変更などもはさみつつ(詳細な放送時間については放送日程の節も参照)、2024年現在までにテレビシリーズが計7シーズン、単発のスペシャル版が計11作、断続的に制作・放送されている。 本シリーズは、特定の原作が存在しない脚本家によるオリジナル作品であり、各回のストーリーもシリーズ全体を通して、被害者の残した遺留品から紐解かれる心情の機微に重点が置かれた内容となっている。物語の舞台は当初、主人公の糸村聡が属していた警視庁管内(東京都内)、とりわけS2からは中央区周辺を主としていたが、放送枠が木曜20時台(木曜ミステリー)へと変更されたS4以降は、同枠にて放送されるドラマの制作を東映京都撮影所が請け負っている都合上、京都府内とその近辺へと移す形とされた。 以下、本文中における「S」表記は第○シーズン、「SP」表記はスペシャルをそれぞれ指すものとする。
概要
登場人物
京都府警捜査一課特別捜査対策室(略称・特対)
糸村聡(いとむら さとし)〈45[2] → 46[3] → 47[4]〉
演 - 上川隆也[5][6][7][8]経歴:警視庁刑事部捜査第1課第1強行犯捜査部門科学捜査係 主任(S1)→ 警視庁月島中央警察署刑事課 主任(S2 - S4第1話)→ 京都府警捜査一課特別捜査対策室(S4 - )階級は警部補。大学卒業後に警視庁に入る。所轄の鑑識に配属された後に加賀見享の推薦で捜査一課科学捜査係に転属する。傷害致死で決着寸前の事件を、遺留品を元に保険金詐取目的の嘱託殺人であることを突き止めたが、組織を重んじる警察では逸脱した行動であったと判断され、月島中央署への左遷命令が下る[9]。非常にマイペースな性格で、S7でもその性格は変わっていない[10]。遺留品に対する気持ちがかなり強いため、上司の命令を無視し単独行動を取ることもあり、同僚から煙たがられている。物語の終盤で、事件関係者に「(僕に)3分だけ時間を下さい」と頼み[11][注 1]、現場に残された遺留品を元に汲み取った、容疑者が犯行に至った細かな動機や被害者の最期の思いを伝える。ただし、鑑定の時に他の案件を請け負っているにもかかわらず、自分の依頼を優先させることが多いため、死者の意を汲み取りたいのではなく自身が興味を持った物にのみ動いていると村木繁から指摘を受けている。