遺物
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動物以外の人骨および化石人骨については遺物にふくめる場合とふくめない場合がある[2]。前者は遺物の動産的要素を重視するのに対し、後者は遺物を人類が残した道具一般その他とみなし、人類そのものは遺物にはあたらないという見解にもとづく。全体的にみれば後者の用法が一般的であるが、前者のような用法もまれにある。

さらに、本来は不動産的なものを構成する建物の一部(たとえば建物の材や礎石礎板など)も、現段階では動産的なものに変化してしまった場合、遺物に含めることが多い。

これらは、遺物一般(「使用されなくなったもの」を意味する広義の遺物)と区別するため、考古遺物と呼ばれることがある。

なお、仏像仏具神像神具も出土品である場合、伝世品とは区別して遺物(考古遺物)にふくめてかまわない。
遺物の研究

遺物が出土した遺構の層序、遺物相互の共伴関係(同一遺構から出土したか否か)、あるいは遺物の接合関係[3]などを分析することによって、遺物・遺構の年代、遺物それ自体の製作方法の研究、さらには遺物の型式学的な研究へと進み、さらには、出土遺物の種類・頻度・分布データなどの分析によって遺跡の年代や性格、特徴をあらわすことができる。したがって、考古学研究にとって遺物の出土地点の記録および遺物そのものの分析検討は欠かせないものである。
注釈^ 貝塚から出土する食べかすとしての貝殻などの動物遺存体、また、各種植物遺存体
^ 古生物学の分野では、生物体の化石は「遺体」もしくは「遺骸」と称する。
^ たとえば、遺構Aとから出土した遺物と遺構Bから出土した遺物が接合した場合、遺構A・Bの廃絶の時期はほぼ同時と推定できる。

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