2羽の白い鵜と黒い鵜が羽を休めた木の跡から、湧水が満ちあふれたのがはじまりという記録が残っている。
遠敷川が左に向きを変える深緑の淵を指し[3]親水公園、および鵜の瀬の歴史やお水送りの神事などが展示されている「鵜の瀬公園資料館」[4]が整備されている。
天平の昔、若狭の神願寺(神宮寺)から奈良の東大寺にゆかれた印度僧実忠和尚が大仏開眼供養を指導で、753年(天平勝宝5年)[5]に二月堂を創建し修二会を始められ、すべての神々が参列されたのに、若狭の遠敷明神(彦姫神)のみは見えず、ようやく二月十二日(旧暦)夜中一時過ぎに参列された。それは川漁に時を忘れて遅参されたので、そのお詫びもかねて、若狭より二月堂の本尊へお香水の閼伽水を送る約束をされ、そのとき二月堂の下の地中から白と黒の鵜がとび出て[6]、その穴から泉が湧き出たのを若狭井と名付け[7]その水を汲む行事が始まり、それが有名な「お水取り」である。その若狭井の水源がこの鵜の瀬の水中洞穴で、その穴から鵜が奈良までもぐっていったと伝える。この伝説信仰から地元では毎年三月二日夜この淵へ根来八幡の神人と神宮寺僧が神仏混淆の「お水送り」行事を行う習いがある。「鵜の瀬」由緒記 案内板より 東大寺(奈良県奈良市)の二月堂において行われる修二会に先駆けて、毎年3月2日に御香水を遠敷川に注ぐお水送りの神事の場所として観光名所となっている[7]。詳細は「修二会」を参照
お水送りの神事
交通
西日本旅客鉄道(JR西日本)小浜線東小浜駅」下車 タクシー
国道27号または若狭西街道で 神宮寺から
脚注^ ⇒上根来水源の森 - 水源の森百選
^ “伝統「お水送り」春告げる 福井国体向け採火も”
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