連邦公開市場委員会 (Federal Open Market Committee, FOMC) は、FRBが定期的に開く会合で、FRB理事7人と連邦準備銀行総裁5人(ニューヨーク連邦準備銀行総裁と、持ち回りで選ばれる他地区連銀の総裁4人。それ以外の地区連銀総裁も議論には参加するが議決権はない)で構成されるアメリカの金融政策決定機関である。議長はFRB議長、副議長はニューヨーク連邦準備銀行総裁が担当する。
FOMC定期的会合は年間8回開かれ、フェデラル・ファンド金利の誘導目標、及び公定歩合が決定されるが、市場の急変などでは臨時会議が開かれ、暫定的に公定歩合などが決定される(例:2000年末の株価大暴落時や、エンロンショック、2007年8月17日の0.5パーセント引き下げ等)。
連邦準備銀行連邦準備銀行の12の地区割。■は本部所在地、☆はFRS。
連邦準備銀行 (Federal Reserve Banks) は市中銀行の監督と規制など、公開市場操作以外の連邦準備制度の業務を行い、また連邦準備券(ドル紙幣)の発行を行う。連邦銀行(連銀)と呼ばれることもある。以下の12地区に分割されている。このうち第2地区のニューヨーク連邦準備銀行が全体の要となる。
地区銀行本部所在地 連邦準備制度理事会の長は「議長」(Chair of the Federal Reserve Board)と呼ばれる。 代氏名期間大統領
第1地区ボストン連邦準備銀行マサチューセッツ州ボストン
第2地区ニューヨーク連邦準備銀行ニューヨーク州ニューヨーク
第3地区フィラデルフィア連邦準備銀行ペンシルベニア州フィラデルフィア
第4地区クリーブランド連邦準備銀行オハイオ州クリーブランド
第5地区リッチモンド連邦準備銀行バージニア州リッチモンド
第6地区アトランタ連邦準備銀行ジョージア州アトランタ
第7地区シカゴ連邦準備銀行イリノイ州シカゴ
第8地区セントルイス連邦準備銀行ミズーリ州セントルイス
第9地区ミネアポリス連邦準備銀行ミネソタ州ミネアポリス
第10地区カンザスシティ連邦準備銀行ミズーリ州カンザスシティ
第11地区ダラス連邦準備銀行テキサス州ダラス
第12地区サンフランシスコ連邦準備銀行カリフォルニア州サンフランシスコ
歴代議長
1チャールズ・S・ハムリン
Charles S. Hamlin
2ウィリアム・P・G・ハーディング
William P. G. Harding