1960年代には、フーヴァー長官のもと、部名は戦前の一般情報部に戻されるとともに、防諜(コインテルプロ)専任の国内情報部を設置した。しかしフーヴァーの死後、これらの公安警察の組織を用いた不適切な情報収集活動などが問題視され、対外防諜は新設された情報部(Intelligence Division)、国土安全保障は一般情報部が担当することとなった。「赤狩り」および「マッカーシズム」も参照
1993年10月、一般情報部に刑事部の国内テロリズム対策部を取り込んで、国家保安部(National Security Division)に改称された[22]。その後2005年に、FBIの体制改編とあわせて、関連部門を統合改編してNational Security Branch, NSBとして再編されている[23]。 2010年3月4日[24]、FBI長官ロバート・S・モラー 3世は、サンフランシスコで開かれたRSAサイバー・セキュリティ会議 (RSA Cyber Security Conference) に出席し、FBIに以下のサイバー対策部隊があることを明らかにした。 また、FBI長官は、この会議において、「現在のところ、テロリストは、インターネットを使って全面的なサイバー攻撃を行っていない。しかし、彼らは、多数のDoS攻撃を行っている」と語った[25]。 Category:連邦捜査局を舞台とした作品 (10)も参照。
サイバー戦
国内支局のサイバー担当官 (Cyber squads) - 1000人以上の捜査官、分析官を有する。ルーマニア、エストニア、オランダなど欧州の警察機関にも捜査官を派遣している。
機動サイバー隊(Mobile Cyber Action Teams) - 世界中のサイバー脅威に対応できる高度に訓練された捜査官、分析官のグループ。
国家サイバー合同捜査本部 (National Cyber Investigative Joint Task Force) - FBI主体で創設され、17の警察・情報機関と協力している。
活動への批判
厳しい監視と激しい弾圧
フーヴァー時代のFBIは、アメリカ市民に対する監視をおこなっていた。特に1960年代から1970年代の反戦運動、公民権運動、フラワー・ムーブメントの時代には、厳しい監視と激しい弾圧を実施した。監視対象となった市民としては、ジョン・レノン[26]、ベトナム反戦運動グループ、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアを含む公民権運動団体、南部キリスト教指導者会議
違法な監視活動
1971年3月8日、FBI支局から違法な監視活動をしるした記録文書が盗み出された。その後、報道機関によって公表され、その活動が批判を受けた[27][注 1]。
主な要素や舞台として登場する創作作品
小説
羊たちの沈黙(1988)
映画
連邦警察(1959)
ダイ・ハード(1988)
羊たちの沈黙(1991。同名の小説の映画化作品)
こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE(1999)
キングダム/見えざる敵(2007)
パブリック・エネミーズ(2009)
J・エドガー(2011)
テレビドラマ
FBIアメリカ連邦警察(1965 - 1974)
クリミナル・マインド FBI行動分析課(2005 - 2020)