移動体間で通信したりインターネットに接続が可能。イリジウム衛星、iPSTAR、スターリンク衛星など。 主に静止軌道上から他の軌道を周回する衛星や宇宙船から通信を中継する。TDRSなど。 放送は、技術的には通信の一形態であるが、日本では郵政省(総務省の前身)が不特定多数向けを『放送』で、企業など認可団体の限定者向けを『通信』として、それぞれ厳格に区別し、用いる人工衛星もそれぞれ専用のものを使用していた。 直接放送衛星(DBS)による放送(衛星放送/BS放送)は、放送用に設計された高出力の人工衛星を用い、家庭の小型DBS用アンテナに向けて直接送信する。放送衛星はKuバンド(K-under。Kバンドの下で12GHz - 18GHz)の高い方の周波数用いる。 1989年(平成元年)10月1日に放送法が改正され、企業や業者向けの番組・プログラムを送信など、特定目的以外の利用を禁じていた通信衛星を利用した、不特定多数への直接放送(CS放送)が可能になった。1996年(平成8年)にCSデジタルプラットフォーム事業者の日本デジタル放送サービスが、CSデジタル放送事業の「パーフェクTV!」を開始した。 総務省は2009年(平成21年)2月に、CS放送のうち放送衛星と同じ東経110度に打ち上げられた通信衛星のN-SAT-110を利用するスカパー!などの衛星放送を、法制度上「特別衛星放送」としてBSデジタル放送と普及計画を一本化した。スカパー!プレミアムサービスなどの通信衛星を使用した衛星放送は「一般衛星放送」として扱われる。
中継衛星
衛星放送(放送衛星と通信衛星の違い)
CS衛星放送関係略年表
1989年
3月6日 - JCSAT-1打ち上げ
12月31日 - JCSAT-2打ち上げ
1992年
2月4日 - CSアナログ放送事業者6社認定。4月から順次サービス開始(スカイポート、CSバーン(10月1日))
2月27日 - SUPERBIRD-B打ち上げ
6月 - CS-PCM音声放送開始
12月2日 - SUPERBIRD-A打ち上げ
1995年8月29日 - JCSAT-3打ち上げ
1996年10月1日 - 128度CSデジタル放送 パーフェクTV!放送開始
1997年
2月17日 - JCSAT-4(現・JCSAT-R)打ち上げ
7月28日 - SUPERBIRD-C打ち上げ
12月1日 - 144度CSデジタル放送 ディレクTV放送開始
1998年
3月31日 - CSバーンが放送をパーフェクTV!に移行し放送終了
5月1日 - パーフェクTV、事業開始前の124度CSデジタル放送 JスカイBが統合されて124・128度CSデジタル放送 スカイパーフェクTV!(スカパー!)となる
9月30日 - スカイポートが放送をスカイパーフェクTV!に移行し放送終了
1999年2月16日 - JCSAT-4A打ち上げ
2000年
10月7日
ディレクTV廃局、加入者はスカイパーフェクTV!に移行
N-SAT-110打ち上げ
2001年5月1日 - 144度CSデジタル音声放送 SOUND PLANET開始
2002年
3月1日 - 110度CSデジタル放送 プラットワン開始
3月29日 - JCSAT-2A打ち上げ
7月1日
110度CSデジタル放送 スカイパーフェクTV!2開始
110度CSデジタル放送 蓄積型双方向サービス(ep)開始
2004年
3月1日 - スカイパーフェクTV!2とプラットワンが統合、スカイパーフェクTV!110(スカパー!110、現・スカパー!e2)に
3月31日 - epが蓄積番組放送など一部サービスを終了
12月1日 - 110度CSデジタル放送 WOWOWデジタルプラス開始
2005年
2月 - 144度CSデジタル放送 AccessTV開始
4月4日 - 154度CSデジタル音声放送 SPACE DiVA開始
2006年
8月12日 - JCSAT-3A打ち上げ
12月31日 - WOWOWデジタルプラス終了
2007年12月22日 - 144度CSデジタルテレビ放送 HOP TV開始
2012年5月16日 - JCSAT-13打ち上げ
脚注[脚注の使い方]
出典^ “こんなに細くて大丈夫? 知られざる「海底ケーブル」の世界 (1/2)