逆転イッパツマン
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名前の由来は「クリーンアップトリオ」のもじりである[5]。第12話では、ヒゲノ部長やマジ営業部員といったタイムリース社の面々からは「卑劣」呼ばわりされ、第35話では花咲か爺の善吉の財産を奪おうと企む、意地悪爺の悪兵衛に協力するなど、あくどい事を行っている。ワンポイントキャラが出てきたり、拍子抜けするような事態が発生すると、3人が「シビビン、シビビン、シビビンビーン!」と言いながら、画面内を飛び回る。第53話で1週間の休暇と1人頭1千万円の特別ボーナスを支給されるが、休暇終了直後にミンミンによって改造されたムンムンの部屋から直接レイケツナイトのコクピットに送り込まれた。その後コルドーの陰謀でリース社が計画倒産した後は廃墟と化した支社跡地で新事業を立ち上げながらの共同生活を始めようとしたが、今市のせいで台無しになり、「イッパツマンの最期の地」に招待したミンミン=コルドーも倒されたことで拠り所を失った3人はそれぞれ新たな人生へと旅立っていったが、そうとも知らず同じ幸福行きの列車に乗っていた。
ムンムン
声 - 小原乃梨子支社長。26歳。チャイナドレスを着こなす、スタイル抜群の美女で若くして、オストアンデル北部支社の支社長になったものの、ろくな仕事も与えられず、最低を記録し続ける支社の業績を挽回しようと悪戦苦闘している。小説版の設定では、本名は頓 紋々(とん もんもん)であるとされていた。オストアンデル市場末のドブ川のほとりに建つ社宅「タレメ荘」に在住。リビングには、豪の写真が所狭しと貼られている(第6話)。第4話で、通勤中に助けてくれた謎の男性「ミスターX」に会うのが夢だったが、第25話で、ミスターXが豪だと思い込んでしまう。それ以来豪に想いを抱き続けていたが、第46話で、豪への献身的な想いをコン・コルドーと隠球四郎に利用され、豪との関係を半ば諦める。だが、未練があるらしく、第54話では豪とハルカが結婚したと知って動揺したり、第55話では、2人の結婚が自分たちを欺くための芝居と知って喜んだりしている。第39話では豪を罠にはめイッパツマンの出動を阻止しようとしたコスイネン達の芝居で、はずみでセメント詰めにされたためそのまま妨害に出動している。
コスイネン
声 - 八奈見乗児部長。30歳。妻帯者だが単身赴任中で、支社長社宅のドブ川向こう側に建つ独身寮「オケイラ・コーポ」に住み(第6話)、いつも会社に遅刻寸前の日々である。妻帯者のため家族手当を支給されている(第1話)。小説版の設定では、本名は小杉念(こすぎ ねん)であるとされていた。一人称は「あたし」「俺」が基本だが、まれに「私」「ボクちゃん」になることもある。ボタンを押す際は「コスっとな」(または「コスっと!」)と言う。チャップリンの履く、薄汚いドタ靴のような形をした赤い長鼻が特徴。幼少期は赤く大きい団子形の鼻だった。現在のドタ靴形の赤い長鼻になったのは青年期になってからである。彼が怒った感情を露わにした際、額に赤い×印が浮かび上がることがある。名前の通りずる賢い性格で、同期の男に協力を要請して罠を張ったり、隠球四郎の正体を本人にばらし、動揺を誘うなどの謀略に長けている。一方で努力は惜しまないところもあり、メカ作りの費用を稼ぐため、朝は日の出る前から新聞配達、立ち食いソバの早番アルバイト、昼間は会社で働き、夜は家庭教師を5件と、血の滲むような努力を重ねていた(第21話)。また、サンパツマンに自ら変身して、イッパツマンに一騎討ちを挑んだり、第40話では「仲人を務める結婚式をぶち壊せるか!」とコン・コルドーに逆らってでも部下を守るなど、それなりの男気も持ち合わせている。対イッパツマン兵器の研究開発については逆転王の合体を阻止しようと磁場分解光線砲を開発したり(第23話)、パワードスーツを開発して自ら装着して対戦したり(第27話)、瞬間硬化弾で、逆転王の動きを封じ込めたりする(第30話)などの的を射たものが多く、武装開発面では空気中のイオンから武器を生成する機能をコピーする(第28話)など、敵方に通用するレベルには達しなかったものの、技術開発そのものは成功していることも少なくなく、後半は三冠王をスピードで翻弄した「スキーメカ」のように、武装や特殊能力においてはイッパツマンを上回るメカを開発した。また、第37話で2-3に仕掛けたスパイ回路により、ハル坊との会話から豪がイッパツマンと関係があると知った時には豪を拉致してイッパツマンの出動を阻止しようとしたりと、イッパツマンの秘密に迫る行動をたびたび見せている。第27話のパワードスーツ戦を省みて、超軽量パワー増幅装置を開発し、通常の人間の200倍のパワーを発揮する「逆転サンパツマン」に変身。弾丸シャレコーベ号で駆けつけ、ドンコウシャレコーベ号の危機に臨む。増幅装置をイッパツマンに破壊された後は「大逆転王」に乗り込み、逆転王に挑戦した(第28話)。脱サラ願望があり「いざとなったら脱サラをして、蕎麦屋をやればいい」といった趣旨の発言が、本人や周囲から何度か聞かれる。蕎麦作りが得意で「月見(そば)のコスイネン」の異名を持つことが、第14話で明かされた。OVA『タイムボカン王道復古』では、ボヤッキーに蕎麦作りを教えたという設定になっている。シャレコーベリース社の解散後は蕎麦屋の屋台で、日銭を稼いでいた。ムンムンが想像した、50年後のコスイネンは全世界にチェーン展開をする、立ち食い蕎麦屋の社長となっていた。リメイク版『ヤッターマン』第26話では他のゲスト キャラにほとんど台詞が無い中、「いつか逆転してやるからな!」と叫んでいた。千葉工業大学の未来ロボット技術研究センター所長で、工学博士の古田貴之はインタビューの中で開発者として尊敬する人物として、コスイネンを挙げ「自分の永遠のヒーロー」と語っている。
キョカンチン
声 - たてかべ和也課長。30歳。独身。コスイネンと同様に、独身寮「オケイラ・コーポ」に住んでいる(第6話)。元は戦車隊所属の軍人で、生真面目な性格。上司に忠実で、常に「で、あります」と喋る。軍属出身らしく部下の挨拶が小声だと言い直させている(第1話)。大飯喰らいで、好きなものは花札とお酒。球四郎の紹介でお見合いを行っている(第19話)。小説版の設定では、本名は基幹 珍(きかん ちん)であるとされていた。一人称は「自分」「俺」で、まれに「私」になることもあり、関西訛りが出る。第14話でムンムンとコスイネンが脱サラをめぐって対立した時は、間に立って双方を取り持つなど、気苦労も多い。第24話ではメカレスラー ブルカンチンと感覚がリンクしてしまい、「他人とは思えない」ということで彼が操縦した。第40話では経緯から彼だけ戦闘に連れて行かれなかった。コスイネンほど顕著ではないが、実はレスリングに転向したいという脱サラ願望がある。
北部支社の社員
千波(ちなみ)
声 -
二又一成「ちなみに」が口癖。第40話で、同僚のセーコと社内結婚した。
ピーコ
声 - 横尾まりいわゆるセクハラ要員で、コスイネンは彼女のパンティを毎日見ることが生き甲斐だという。
セーコ
声 - 青木和代太めのOLで、顔と態度が大きい。第40話で、同僚の千波と社内結婚した。
OLさん
声 - 勝生真沙子仕事もせず、鏡の前で化粧に勤しんでいる。本名は不明。
熟年さん(じゅくねんさん)
声 - 千葉繁広瀬正志本名は不明。勤務中に競馬新聞を片手に、競馬予想に勤しんでいる。
ヤング
声 - 千葉繁本名は不明。名前にそぐわぬ肥満体質であり、第40話で千波とセーコの結婚式の幹事を務めるも「やっぱり信頼がある」と言ってライバル会社のタイムリース社に10mクラスのウェディングケーキの搬送を依頼するなど、時々自社の利益にならない行動を取ることもある。
窓際さん(まどぎわさん)
声 - 広瀬正志 → 龍田直樹本名は不明。老人。
オトシマさん
声 - 勝生真沙子 → 鈴木れい子中年女性社員。本名は不明。「いいわねェ、若いって。私なんてもう…」が口癖。
守衛
声 - 千葉繁 → 稲葉実北部支社駐在の警備員。顔が骸骨のロボット。
北部支社員の関係者
東北 アンナ(とうほく アンナ)
声 -
小宮和枝コスイネンの妻。東北弁訛りが強い。第40話に登場した。金髪で、声は違うが、ムンムンと同じ顔である。極度の浪費癖があり、コスイネンはローンの支払いのやりくりに苦労している。コスイネン曰く「結婚した理由は、ムンムンと顔が同じだったから」。
ソーリャ
コスイネンとアンナの長男で、コーリャとは双子。第40話に登場した。
コーリャ
コスイネンとアンナの長女で、ソーリャとは双子。第40話に登場した。ソーリャとコーリャの2人は生まれた時から、父親のコスイネンに似た「赤いドタ靴のような鼻」で、ムンムンから「薄汚い子供たち」と罵られていた。
オストアンデル西部支社

常に業績トップで、社屋は近未来的なデザインの高層ビルになっている。作中に登場する際、大半は支社長の隠球四郎のいる支社長室で、社内の様子に関しての描写はほとんど無いが、室内の様子から、コンピュータ導入の進んだ最新鋭のオフィスであることがわかる。
隠 球四郎(かくれ たましろう)
声 -
小滝進第2話より登場した、エリート支社長。1956年2月29日生まれの26歳。若くして、オストアンデル西部支社長を任され、業績は全支社中で、常にトップである。キザで高飛車な性格で、クリーン悪トリオを小馬鹿にしており嫌味を言うことが多い。ただし会社やコン・コルドーに対する忠誠心は高く、サイキックロボット技術を手に入れてシャレコーベリース社が世界を支配することを目標としている。後半、特にコルドーやミンミンと一緒にいる時は「シビビーン」をしたり、「コケッ!」とずっこけたりするなど、ギャグ要員に回ることもあった。000からも「ノリやすい人だ」とも呆れられている。愛車のナンバーは「DP 756」。間が抜けたクリーン悪トリオと違ってその行動は冷徹で隙がなく、彼ら以上の強敵としてイッパツマンを苦しめ続け、第30話では逆転王とイッパツマンをダイヤモンド弾丸で倒した。その後豪、ハルカとイッパツマンの関連性を追求していくうちに、サイキックウェーブの特性に気付き、サイキックウェーブ放射マシンでイッパツマンを一時的に手なずけることに成功したものの、最後までイッパツマンの正体を知ることはなかった。中学と高校を優秀な成績で卒業し、名門ドエリート大学に進学したが、幼少の頃から肥満体型だったことにコンプレックスを抱いていた。大学在学中にダイエットを強行するが、無理な絶食栄養失調に陥り、命を落としてしまう。葬儀が行われ、墓も建てられたが、コン・コルドーが自分の手駒にするため、球四郎の脳を摘出、それをアンドロイドボディに移植して、サイボーグとなった。その際に過去の記憶を全消去され、標準的な筋肉質の体型になった。球四郎自身はこの事実を知らず、生身の人間では致命的な傷を負っても出血すらしなかったことを目の当たりにし、レントゲン検査の際に頭脳部分の映像から、サイボーグであることを知り、激しい衝撃を受けた(第56話)。一度は錯乱状態となってスパイ000が動揺するほどの大酒を飲み、自暴自棄に陥るが、自らの存在意義をイッパツマン打倒と決め、夜間のタイムリース社を海中飛行艇で急襲した後に出撃してきた弾丸ブースター号との空中戦の後機体を放棄、地上でイッパツマンと壮絶な素手の殴り合いを繰り広げるもクリーン悪トリオの応援(に見せかけた罵声)に気を取られた隙を突かれ、殴り倒されスパイ000に回収される。その後、シャレコーベリース社を計画倒産しようとしていたコン・コルドーに「用済み」と言われ、解雇されるも球四郎は納得できず、再度イッパツマンに単身挑み、片手だけの少林寺拳法メカで三冠王と互角以上の戦いを繰り広げたが、正体を現したコン・コルドーに再び「用済み」と言われ、抹殺を宣告される。逆上した球四郎はコルドーの宇宙船にミサイル攻撃を仕掛け破壊するが、自身もコルドーの超能力によってタイム空間へ飛ばされ、時空の狭間の中を永遠に彷徨うことになった。名前の由来は「隠し球」と「四死球」から。
スパイ000
声 - 鈴置洋孝コン・コルドーが球四郎の元に送ったスパイ。超能力者で、タイムリース社に潜入して、球四郎に情報を流していた。コン・コルドーへの忠誠心は厚く、最終話ではコルドーによって洗脳されたハルカと共闘して、イッパツマンを追い詰めるが、トッキュウマンモスの鼻による攻撃で、沼に転落した。


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