逆転イッパツマン
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

名前の由来は「ホームラン[5]
ハル坊(ハルぼう)
声 - つかせのりこランのいとこで、タイムリース社に勤務する少年。6歳。両親はタイムリース社の社員で、19世紀のオーストラリアに駐在しているため、ビーナスタウンで、ランと一緒に住んでいる。第27話ではハル坊にボーナスが支給されている描写がある。ランと豪の恋を応援している。一人称は主に「オイラ」で、稀に「俺」。ハルカに対しては、一人称が「ボク」になることがある。緊急時に、イッパツマンを呼ぶためのピンチ通信機を持っている。第24話では風邪をひいて高熱を出したため医務室に収容される際に2-3にピンチ通信機を貸与している。また、この回でホームベーサーへのエレベーターを発見したことで一時的に豪とイッパツマンの秘密を垣間見ている。名前の由来は「ファウルボール[5]
2-3(ツー・スリー)
声 - 山本正之タイムリース社に勤務するロボット。「トッキュウザウルス」「トッキュウマンモス」の副操縦士。三河弁を喋り、歌が得意である。気の利く性格だが、お調子者で、口が軽いところもある。一人称は主に「ワタイ」で、たまに「僕」や「俺(おり)」の場合もある。胸にテープデッキが内蔵されており、データを読み取ったり音楽を再生することができる。ムンムンから「ヤカンのできそこない」、コスイネンから「ヤカン人形」と罵られている。名前の由来は「ボールカウント2-3[5]OVAタイムボカン王道復古』では山本が演じた歴代キャラクターの中で、唯一の善玉キャラとして登場。
星 ハルカ(ほし ハルカ)
声 - 幸田直子本作品のサブヒロイン。第31話より、ヒゲノ部長の秘書及び管理主任として、ヒネルトジャー支社から赴任した女性。1975年3月17日生まれの24歳。豪を凌ぐサイキックウェーブの持ち主で、新イッパツマンのサポートを行う。第46話では隠球四郎たちに捕らわれた豪に代わって、彼女がイッパツマンとなって参戦した。名前の由来は『巨人の星』の星飛雄馬から。これは同作品の伴宙太の声を演じていた、コスイネン役の八奈見乗児に「星」と言わせるために、シリーズ構成担当の小山高男が考えたものである。ランとは対照的な大人の女性として描かれ、豪との息の合ったコンビで、ランはハルカに対して、嫉妬の炎を燃やすようになる。第54話で、豪と結婚式を挙げて、新婚旅行に旅立っているが、これは敵を目を欺くために仕掛けた芝居だった。ホンマカイナ市トーン地方出身。同地に5歳まで住んでいた(第42話)。父の名は星太陽でチェスの名人(第42話)。ハルカは幼少の頃より超能力者サイキッカー)であり、幼い頃はそれをテレビ番組などで見世物のように扱われていた。10歳の時に若い頃のヒゲノと出会い、「自分を大切にしなさい」と叱責され、それ以来、人前で超能力を使うことは避けるようになった。その後、ヒゲノと共に国際平和機構のサイキック関連技術の開発に携わるようになるが、当初は超能力はそれほど高くなかった。物語開始の8年前、当時16歳だった1991年7月18日を境に、急激に能力が向上していく。実は7月10日から17日までの一週間、コン・コルドーに拉致され、洗脳と能力強化を受けていたが、ハルカ自身はその間の記憶は一切なかった。最終話では国際平和機構とタイムリース社を裏切り、サイキックロボットのデータをコン・コルドーの元に運ぶ。さらにイッパツマン同様のラバースーツに身を包んだサイキック戦士となって現れ、最大の敵としてイッパツマンの前に立ちふさがる。その能力はイッパツマンを完全に上回っており、とどめを刺す寸前まで追い込んだが、イッパツマンをかばうランの姿を目にして洗脳が解けかけ、動きを止める。焦ったコン・コルドーがさらなる能力強化を行った際に超能力限界点を超えてしまい、ラバースーツが消滅して全裸となり洗脳からも完全に解放されたが、罪の意識からその場を走り去り、霧の中に消えていった。生死も含め、その後の消息は不明。
ヒゲノ 濃造(ヒゲノ こいぞう)
声 - 長堀芳夫技術部長で通称「ヒゲノ部長」。豪の上司で、割に合わない仕事を断ろうとする他の部課長との折衝も行う。実は国際平和機構のサイキックロボット開発室長で、ラン、ハル坊、2-3にはイッパツマンの詳細を知らせずにいた。しかしランの蒸発騒動を機に彼らを纏め終盤は指揮官として活動。若い頃、超能力を見世物にされているハルカと出会い、それが縁で共にサイキック関連技術の開発に携わるようになる。しかし、ハルカがコン・コルドーの洗脳を受けていた事には気付かなかった。妻子持ちで、家のローンに振り回されるなど、同じ部長のコスイネンと共通点が多い。最終話で「自らの正義という大義名分が、彼女の人生を狂わせてしまった」という自責の念に駆られ、タイムリース社も国際平和機構も辞職。消息不明のハルカを捜す旅に出た。エンディングテロップでは「ヒゲの部長」(第52・56・57話では「ひげの部長」)と表示されている。
シャレコーベリース社

創業わずか8年で、タイムリース社に次ぐ業界第2位の規模と実績を誇る巨大企業に成長したリース会社。本社はヒネルトジャー市所在。この市名は「オストアンデル」と同じように蛇口を外来語のように呼んだ言い方である。福利厚生施設として、本社所在地に映画館シャレコーベシアターの他、沿岸地に社員用別荘を完備している。

全世界に支社が千社ある(第1話の次回予告より)。第2話の全支社長会議の描写ではそれ相応の相当な数の支社長が出席していた。そのため、規模の大きいグループ企業であることが分かる。支社長会議では業績ではなく「他社の妨害をどれだけやったのか」が報告内容となっている。

支社対抗のかくし芸大会やコルドー会長の撮り下ろしによる映画鑑賞会を年中社内行事として行っているが、創立記念日翌日に開催される鑑賞会の方は出席しないと給料を天引きされるというノルマが課せられている。

その実態は、地球人の宇宙進出を妨害するために飛来した宇宙人が、作戦の一環として作った会社だが、真の狙いは前述の星ハルカを使ったサイキックロボット技術の奪取とサイキックロボット(イッパツマン)の抹殺であり、シャレコーベリース社による妨害工作はそこからタイムリース社の目をそらすためのカモフラージュであった。そのため、終盤になってコン・コルドーの計画が最終段階に入り、星ハルカが行動を開始すると会社は用済みとなり、コン・コルドーはクリーン悪トリオと隠球四郎に解雇を言い渡した直後、シャレコーベリース社を計画倒産させた。
オストアンデル北部支社

シャレコーベリース全支社の中でも万年最下位で別名「オシてもアンもでない敗北社」。社屋は外から見ると立派で、タイムリース社の社屋に負けないくらいの未来的なビルだが、門をくぐると、その外見はハリボテで、門の中にある実際の社屋は今にも崩れそうなビルである。敷地内には廃車置き場があり、クリーン悪トリオのシャレコーベダチョウはここから出動する。屋内の様子も、中小企業のオフィスと大して変わらず、コンピュータもほとんど導入されていない。
クリーン悪トリオ

本作品における三悪の総称。決めゼリフは「イエスダー」。その正体はオストアンデル北部支社の三幹部で、タイムリース社への営業妨害と信用失墜のために悪事を働くが、いつも失敗する。イッパツマンを発見すると「鳥だ!」「飛行機だ!」と言ってからボケるのが毎回の定番フォーマットである。第3話以降各話の最後にて当初は公園ベンチの上やなじみのショットバーファミレスでぼやきながら、第10話以降はビル近隣に出る屋台「うえだや」で酩酊し、クダを巻きながら「人間やめて、何になる!?」と人間以外の生き方を想像するが、結局は「今の状態がまだマシ」に落ち着く。このエンドシーンは第7話より定番コーナー化する。第37話以降のこのコーナーでは豪やラン、ハル坊やハルカまで妄想内に登場するようになった。なお、「人間やめる」空想の展開は『ヤットデタマン』後期にも使用されたネタである。

名前の由来は「クリーンアップトリオ」のもじりである[5]。第12話では、ヒゲノ部長やマジ営業部員といったタイムリース社の面々からは「卑劣」呼ばわりされ、第35話では花咲か爺の善吉の財産を奪おうと企む、意地悪爺の悪兵衛に協力するなど、あくどい事を行っている。ワンポイントキャラが出てきたり、拍子抜けするような事態が発生すると、3人が「シビビン、シビビン、シビビンビーン!」と言いながら、画面内を飛び回る。第53話で1週間の休暇と1人頭1千万円の特別ボーナスを支給されるが、休暇終了直後にミンミンによって改造されたムンムンの部屋から直接レイケツナイトのコクピットに送り込まれた。その後コルドーの陰謀でリース社が計画倒産した後は廃墟と化した支社跡地で新事業を立ち上げながらの共同生活を始めようとしたが、今市のせいで台無しになり、「イッパツマンの最期の地」に招待したミンミン=コルドーも倒されたことで拠り所を失った3人はそれぞれ新たな人生へと旅立っていったが、そうとも知らず同じ幸福行きの列車に乗っていた。
ムンムン
声 - 小原乃梨子支社長。26歳。チャイナドレスを着こなす、スタイル抜群の美女で若くして、オストアンデル北部支社の支社長になったものの、ろくな仕事も与えられず、最低を記録し続ける支社の業績を挽回しようと悪戦苦闘している。小説版の設定では、本名は頓 紋々(とん もんもん)であるとされていた。オストアンデル市場末のドブ川のほとりに建つ社宅「タレメ荘」に在住。リビングには、豪の写真が所狭しと貼られている(第6話)。第4話で、通勤中に助けてくれた謎の男性「ミスターX」に会うのが夢だったが、第25話で、ミスターXが豪だと思い込んでしまう。それ以来豪に想いを抱き続けていたが、第46話で、豪への献身的な想いをコン・コルドーと隠球四郎に利用され、豪との関係を半ば諦める。だが、未練があるらしく、第54話では豪とハルカが結婚したと知って動揺したり、第55話では、2人の結婚が自分たちを欺くための芝居と知って喜んだりしている。第39話では豪を罠にはめイッパツマンの出動を阻止しようとしたコスイネン達の芝居で、はずみでセメント詰めにされたためそのまま妨害に出動している。
コスイネン
声 - 八奈見乗児部長。30歳。妻帯者だが単身赴任中で、支社長社宅のドブ川向こう側に建つ独身寮「オケイラ・コーポ」に住み(第6話)、いつも会社に遅刻寸前の日々である。妻帯者のため家族手当を支給されている(第1話)。小説版の設定では、本名は小杉念(こすぎ ねん)であるとされていた。一人称は「あたし」「俺」が基本だが、まれに「私」「ボクちゃん」になることもある。ボタンを押す際は「コスっとな」(または「コスっと!」)と言う。チャップリンの履く、薄汚いドタ靴のような形をした赤い長鼻が特徴。幼少期は赤く大きい団子形の鼻だった。現在のドタ靴形の赤い長鼻になったのは青年期になってからである。彼が怒った感情を露わにした際、額に赤い×印が浮かび上がることがある。名前の通りずる賢い性格で、同期の男に協力を要請して罠を張ったり、隠球四郎の正体を本人にばらし、動揺を誘うなどの謀略に長けている。一方で努力は惜しまないところもあり、メカ作りの費用を稼ぐため、朝は日の出る前から新聞配達、立ち食いソバの早番アルバイト、昼間は会社で働き、夜は家庭教師を5件と、血の滲むような努力を重ねていた(第21話)。また、サンパツマンに自ら変身して、イッパツマンに一騎討ちを挑んだり、第40話では「仲人を務める結婚式をぶち壊せるか!」とコン・コルドーに逆らってでも部下を守るなど、それなりの男気も持ち合わせている。対イッパツマン兵器の研究開発については逆転王の合体を阻止しようと磁場分解光線砲を開発したり(第23話)、パワードスーツを開発して自ら装着して対戦したり(第27話)、瞬間硬化弾で、逆転王の動きを封じ込めたりする(第30話)などの的を射たものが多く、武装開発面では空気中のイオンから武器を生成する機能をコピーする(第28話)など、敵方に通用するレベルには達しなかったものの、技術開発そのものは成功していることも少なくなく、後半は三冠王をスピードで翻弄した「スキーメカ」のように、武装や特殊能力においてはイッパツマンを上回るメカを開発した。また、第37話で2-3に仕掛けたスパイ回路により、ハル坊との会話から豪がイッパツマンと関係があると知った時には豪を拉致してイッパツマンの出動を阻止しようとしたりと、イッパツマンの秘密に迫る行動をたびたび見せている。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:147 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef