原則を立てて送りがな表記を合わせようとすると、慣用に反するものや誤読のおそれのあるものが出る。逆に、慣用を認めて誤読の防止を図ろうとすると、原則の他に例外や許容を多数認めねばならない。このような微妙なバランスの上で上記の告示は成り立っている。
送りがなの付け方がこのように複雑であるために、学校教育の現場では、まず漢字と送りがなをセットで書き取り練習させ、慣れさせることを第一とし、次いでその原則を体系的に理解させる、という指導方針を採っているようである。
また、昨今では、ワープロ・パソコンの普及により、変換によって出てくる送りがなをそのまま採用するという場合が多い@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}ようだ[独自研究?]が、変換ソフトによっては、許容例(少ない送りがなや多い送りがな)も出てくる。
脚注^ なお、送り仮名を含め、文章に用いられる仮名は、戦前は公文書を含め片仮名が広く用いられていたが、戦後は平仮名が一般的である。
^ “官報 第8630号 彙報 漢文教授ニ關スル調査報告(文部省)”. 国立国会図書館デジタルコレクション (1912年3月29日). 2023年1月9日閲覧。
^ “送り仮名の付け方”. 文化庁. 2023年1月9日閲覧。
^ 『送仮名法』 - 国立国会図書館
関連項目
宣命体 - 古代に用いられた文体・表記法で、送り仮名に相当するものを小書きの万葉仮名で表した。
外部リンク
送り仮名の付け方 - 文化庁 国語施策情報