追跡_(1962年の映画)
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グレン・フォードリー・レミックステファニー・パワーズロス・マーティンらが出演している[1]

登場する「謎の殺人犯」が、観客に誰かわからないよう、犯人役のロス・マーティンのクレジットはオープニングになく、エンディングで一人だけクレジットされている。また、映画のポスターや、事前の宣伝にも、マーティンの名前は一切、表記されていなかった。
ストーリー

妹と二人でサンフランシスコのツインピークスに住む、銀行出納係のケリー・シャーウッドは、突然、現れた、異常な殺人犯(その顔は、観客にもケリーにも見えない)に脅され、銀行から10万ドルを奪うよう命令された。犯人は、警察に連絡すると、ケリーと高校生の妹トビーとを殺すと脅迫する。ケリーはFBIになんとか連絡し、捜査官のジョン・リプリーらが事件を担当することになった。

また、リプリーは、FBIを訪ねてきた女性ナンシー・アシュトン(仕事はマネキンの製造、もしくは修理)から、相談をうける。ナンシーは、自分の女友達が、交際相手から犯罪に協力するよう強要されていると言った。しかし、それはナンシー自身の境遇だった。ナンシーがリプリーに詳細を話す前に、彼女は殺される。

一方、ケリーには、姿の見えない犯人から、喘息状態の不気味な声で、脅迫の電話がかかり続ける。

FBIは、レッド・リンチという男が、レイプ、偽造、犯罪暴行、武装強盗、および殺人の記録を持っていることに気づいて、犯人と特定した。

FBIは、リンチの交際相手であるリサ・スンに接触する。リサの6歳の息子は、股関節を人工のものに交換したばかりだったが、リンチは病院の費用をすべて払っていた。そのため、リサはリンチが犯罪者だと認めず、調査に協力しない。リプリーたちは、リサの息子から、リンチが虎のぬいぐるみを買ったことを聞き出す。

リンチは最終的に、ケリーに金を盗む日時を指示する。彼女が間違いなく実行するよう、妹のトビーを誘拐し、アジトにしている毛皮倉庫に監禁する。

クライマックスは、サンフランシスコ・ジャイアンツロサンゼルス・ドジャースとのナイトゲームの後の、キャンドルスティック・パークでの追跡劇となる。試合の場面にはドン・ドライスデールなど、実在の選手たちが登場する。

リプリーたちは、スタジアムのマウンド上までリンチを追い詰め、リプリーはリンチを撃ち、彼はマウンド上で死ぬ。
キャスト

役名俳優日本語吹替
NET
ジョン・"リップ"・リプレイグレン・フォード納谷悟郎
ケリー・シャーウッドリー・レミック増山江威子
トビイ・シャーウッドステファニー・パワーズ渋沢詩子
ガーランド・ハンフリー・"レッド"・リンチロス・マーティン富田耕生
ブラッドロイ・プール高城淳一
ポップコーンネッド・グラス(英語版)千葉耕市
リサ・ソンアニータ・ルー
ナンシー・アシュトンパトリシア・ヒューストン(英語版)平井道子
特別捜査官ギルバート・グリーン
モレノ大佐クリフトン・ジェームズ塩見竜介
ケリーを連れ去った男アル・アバロン
チャックウィリアム・ブライアント(英語版)
FBI捜査官1ディック・クロケット(英語版)
地主ジェームス・ランファー(英語版)村越伊知郎
ジョーイ・スンワーレン・シェイ
酔っ払いシドニー・ミラー
ユン弁護士クラランス・ラング(英語版)
ウェルクフレデリック・ダウンズ
エドナシェリー・オニール
ペニーマリ・リン
デイブハーベイ・エバンス
レイモンド・バークハートウィリアム・シャロン
ドン・ドライスデール
不明
その他N/A寺島幹夫
原田一夫
緑川稔
村松康雄
細井重之
石井敏郎
槐柳二
日本語スタッフ
演出
翻訳
効果
調整
制作グロービジョン
解説淀川長治
初回放送1970年11月29日
日曜洋画劇場

※日本語吹替は2018年7月1日にザ・シネマで再放送された。[2]
製作

この映画は、サンフランシスコで撮影された。主人公ケリー・シャーウッドの家は、クラレンドン・ハイツ地区のセント・ジャーメイン通り100番地の家屋を、勤務地はワン・モントゴメリー通りのクロッカー・ナショナル・バンク(英語版)(現在のウェルズ・ファーゴ銀行)を、それぞれロケ地としている。物語終盤の最高潮に繰り広げられる追跡劇は、キャンドルスティック・パークで撮影された。そのほか、近郊のロケ地として、フィッシャーマンズワーフやノース・ビーチ(英語版)などが挙げられる。

上からのカットや、鏡にうつった人物など、特別な視点による撮影が多数ある。また、時刻の経過を示すための時計のアップが、毎回、違う時計で表現されている。
封切

本映画は、1962年4月13日にニューヨークで封切された[3]。イギリスでの表題は The Grip of Fear であった[1]
表彰

この映画で、ロス・マーティンは、1963年のゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネートされたが、受賞は逃した[4]
関連項目

追跡 (1947年の映画)

出典^ a b Erickson, Hal. “ ⇒Experiment in Terror: Overview – Allmovie”. Allmovie. 2010年8月27日閲覧。
^ 約96分
^ TCM ⇒Overview
^ “ ⇒Experiment in Terror: Awards – Allmovie”. Allmovie. 2010年8月27日閲覧。

外部リンク

Experiment in Terror
- IMDb(英語)

Experiment in Terror - TCM Movie Database(英語)

Experiment in Terror - オールムービー(英語)

Experiment in Terror theme - YouTube used as a television "Creature Feature" theme










ブレイク・エドワーズ監督作品
ピンク・パンサー

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ピンク・パンサー2 (1975)

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