迫撃砲
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注釈^ 真空中であれば砲弾は放物線を描くが、迫撃砲は最も強く空気抵抗の影響を受けるため砲弾の落下角度は垂直に近くなる。詳しくは斜方投射を参照
^ 砲口初速(muzzle velocity)とは、砲身から射出された直後の砲弾の飛翔速度のこと。単に初速ともいう。砲弾が砲身内を進んでいる間は装薬の燃焼ガスによる圧力で加速し続けるため、長砲身であるほど初速は高くなる(ただしバランスがあり、砲身長が長ければ長いほど良いとは限らない)
^口径」には二通りの意味があり、ストレートに砲口直径が何 mmであるかを指す場合(例えば「口径155 mm」と表記)と、砲身長が砲口直径の何倍であるかを指す場合(例えば「71口径88 mm砲」と表記)がある。後者は「口径長」を略した「口径」である。紛らわしいのが拳銃小銃機関銃などの口径表記で、例えば30口径は銃身長ではなく口径7.62 mmを指す。50口径なら12.7 mmで、これは1インチ(25.4 mm)の0.3倍、0.5倍であることから。「.30」「.50」と表記することもある
^ 砲全般の分類や用語そのものが曖昧で、厳密な分類は非常に困難。同じ用語でも国や時代によって語義やその範囲が異なることもある。また、日本語には紛らわしい和訳や造語が多いので注意を要する。例として、英語の"cannon(キャノン)"は全ての火砲を包括する名詞だが、大日本帝国陸軍において「加農(カノン砲)」とは長砲身砲を指す(帝国陸軍はドイツ式に範をとったため、ドイツ語の"kanone"に由来)。また、「榴弾」は弾種を指す用語でほぼ全ての火砲(砲種)で使用する砲弾だが、「榴弾砲」として砲自体の名称に用いられる。
^ 「被牽引用のトレーラー」とは、タイヤとトレイル(脚)で構成された車台のことで、牽引する側(牽引車)のトラクターのことではない
^ ロシア製(または旧共産圏)の中口径迫撃砲は81mmではなく82mm口径であり、ロシア軍は敵の81mm砲弾も使用できるが相手側はロシア軍の82mm砲弾を使用できない。ただし、間隙が1mm増すため射程距離や命中精度などの点で所期の性能を発揮できるわけではない
^ 砲身長10口径未満は「臼砲」とする定義もあるが、ほとんどの臼砲は更に短い砲身であることが多い
^ 駐退機と復座機は一体化されていることも多く、「駐退復座機」と称する
^ レーザー誘導を行うためには目標にレーザーを照射する観測班が必要である
^ 「壊滅」とは、部隊が30%以上の人員損耗を受け、戦闘力を大幅に喪失して補充などを受けねば戦力にならない状態を指す。「無力化」とは、部隊が10%以上の人員損耗を受け、数時間は交戦できない状態を指す。「制圧」とは、敵兵の攻撃を中断させ、掩蔽へ追い立てて応射の精度と威力を削ぐことである
^ 第一次世界大戦時において、ミーネンヴェルファーを扱うのは戦闘工兵であり、工兵科の管轄に属していた。同時期に砲兵部隊ではミーネンヴェルファーそっくりな形状と性能の臼砲を運用していた
^ ターンテーブルは360度旋回が可能なものが多く、最新型では発射時の反動による車体やサスペンションへの負担を軽減させるために駐退復座機を設けていることがある
^ 口径が90mmであるにもかかわらず「軽」と付いている理由は欺瞞用にあえて低威力であるかのように装ったためという記述も見られるが、単に同時期に開発された3種の迫撃砲中最小口径であった故の名称である。元来が第一級秘密兵器であり、存在そのものが秘匿されていた。これは化学戦での運用を第一とするガス弾投射兵器であったためであるが、通常榴弾も用意され、実戦では中国戦線で一部毒ガス弾を使用した他は通常弾で戦っている。ストークブラン式迫撃砲であるが、簡易な駐退復座機が設けられている
^ 九四式軽迫撃砲と同様、150mmクラスであるにもかかわらず欺瞞用に「中迫撃砲」と名付けられたとも言われるが、同時期に開発された迫撃砲で中間の口径であった故の命名である。ストークブラン式迫撃砲としては珍しい大型の駐退復座機が設けられ、その複雑さと大重量が仇となりほとんど生産されずに終わった。
^ 九四式軽迫撃砲から駐退復座機を省き、大型の木製床板を併用することで本体の軽量化を図った。ただし、木製床板を含めた重量は九四式軽迫撃砲よりも重くなっている
^ 九六式中迫撃砲から駐退復座機を省いた簡易版で、「長」(およそ12.9口径)と「短」(およそ9.3口径)の2種類が存在する。重量はそれぞれ「長」342kg、「短」232.5kgで、九六式中迫撃砲の722kgから軽量化が図られたものの、「長」の木製の副床板の重量は370kgに及び、本体と合わせた場合の重量はさほど変化なく、「短」は軽量化のために射程を半分以下に抑えている
^ 空挺部隊及び歩兵の近接支援火器であるが、曲射歩兵砲ではなく迫撃砲という名称が付けられている

出典^ a b c d クリス・マクナブ, ウィル・ファウラー「3 支援火器」『コンバット・バイブル』2003年、126?171頁。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 4-562-03624-9。 
^[1]
^米国国防総省国防技術情報センター(DTIC Online)
^ 「近世」の節…『戦略・戦術・兵器事典(5)?ヨーロッパ城郭編』p.82?83
^ 『図説 日露戦争-兵器・全戦闘集』p.26-27、『大砲入門』p.87-89
^ アジア歴史資料センター所蔵「迫撃砲献納の件」 ⇒[2]
^ アジア歴史資料センター所蔵「迫撃砲使用法送付の件」 ⇒[3]

参考文献

出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2008年11月)

兵器


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イアン・フォッグ 『手榴弾・迫撃砲-塹壕戦の必殺兵器』 関口幸男訳 (1974) サンケイ新聞社出版局 ASIN B000J9ZJDK

ワールドフォトプレス編 『世界の重火器』 (1986) 光文社 ISBN 4334703739

床井雅美 『現代サポート・ウェポン図鑑』 (2008) 徳間書店 ISBN 4198928363

『第二次大戦世界の軍用車両』 (2008) 学習研究社 ISBN 405605259X

佐山二郎 『大砲入門-陸軍兵器徹底研究』 (2008) 光人社 ISBN 4769822456

Peter Chamberlain , Terry Gander 『WW2 Fact Files,Mortars and Rockets』 (1975) Arco Publishing Company,Inc. ISBN 0668038179

歴史


サイモン・アングリム 『戦闘技術の歴史 1 古代編 3000BC-AD500』 天野淑子訳 (2008) 創元社 ISBN 4422215043

『西洋戦史 ギリシア・ローマ編』 (2008) 学習研究社 ISBN 4056052735

クリス・スカー 『ローマ帝国 (地図で読む世界の歴史)』 (1998) 河出書房新社 ISBN 4309611818

『図説 日露戦争-兵器・全戦闘集』 学習研究社 ISBN 9784056045666

『図説 第一次世界大戦(上・下)』 (2008) 学習研究社 ISBN 4056050236 ISBN 4056050511

ジョン・ピムロット 『第二次世界大戦(地図で読む世界の歴史)』 田川憲二郎訳 (2000) 河出書房新社 ISBN 4309611869

チャールズ・メッセンジャー 『ノルマンディー上陸作戦(地図で読む世界の歴史)』 鈴木主税訳 (2005) 河出書房新社 ISBN 4309611877

デビッド・M・グランツ/ジョナサン・M・ハウス共著 『詳解 独ソ戦全史―「史上最大の地上戦」の実像 戦略・戦術分析』 守屋純訳 (2005) 学習研究社 ISBN 4059011738

ウィリアムソン・マーレイ 『ドイツ空軍全史』 手島尚訳 (2008) 学習研究社 ISBN 4059012165

加藤朗 『兵器の歴史』 (2008) 芙蓉書房出版 ISBN 4829504137


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