辻仁成
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東京都南多摩郡日野町(現日野市)に生まれる。少年期は父親の仕事の都合で福岡市帯広市函館市と各地を転々とした。北海道函館西高等学校を卒業し、成城大学経済学部(映画研究会所属[5])に進学するも中退[6]

1985年ロックバンドの「ECHOES(エコーズ)」のボーカリストとしてデビューする。

1989年、『ピアニシモ』で第13回すばる文学賞を受賞し作家デビュー。

1991年、5月東京・日比谷野外音楽堂でのライブを最後に、10年に及ぶバンド活動にピリオドを打ちECHOES解散。その後、ソロ活動へ。

1991年、本格的に作家としての活動を始める。

1994年、『母なる凪と父なる時化』で芥川賞候補、『ミラクル』が青少年読書感想文課題図書になる。

1995年に、女優の南果歩と結婚、1男をもうけたが、2000年3月に離婚

1996年、『アンチノイズ』が三島由紀夫賞候補に。

1997年、『海峡の光』で第116回芥川賞を受賞(柳美里『家族シネマ』と同時受賞)。同年に函館市栄誉賞受賞。

1999年、『白仏』の仏語翻訳版 Le Bouddha blanc(仏語翻訳者:Corinne Atlan)でフランスの五大文学賞の一つであるフェミナ賞の外国小説賞を日本人として初めて受賞。『白仏』は祖父、今村豊をモデルとした作品。

2002年6月、女優の中山美穂と結婚。2004年1月に長男が誕生するも2014年7月8日、協議離婚が成立。

2003年、渡仏。拠点をフランスに置き、創作活動を続けている。

2007年から9年間京都造形芸術大学芸術表現・アートプロデュース学科クリエイティブ・ライティングコース教授を務めた。

2011年より塾長を務める人間塾開講。

2013年9月1日木下グループ キノシタ・マネージメントのマルチメディア開発部 エグゼクティブプロデューサーに就任。

2009年3月23日にはHEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMPに新バンド、ZAMZA N'BANSHEE(現・ZAMZA)で出演し、約20年振りにテレビで『ZOO』を披露した。

2014年、中山美穂との離婚の騒動を問題視され、当時所属していたレーベルから「ライブツアーの中止」を求められるも、それを不服として「自腹でのツアー」を決行[7]。そのツアーに運営窓口として協力したタイタンに同年9月より正式に移籍した[8]

2016年10月21日、辻仁成が編集長を務めるウェブマガジン「デザインストーリーズ」を立ち上げた。

2017年4月11日、日本経済大学の客員教授に就任した[9]

2017年5月14日、ラジオ番組『スカパー! 日曜シネマテーク』にコメント出演し、ジョン・カサヴェテス監督の『ハズバンズ』、ハル・アシュビー監督の『チャンス』、サム・ペキンパー監督の『わらの犬』を自身の映画ベスト3に選んだ[10]

2018年2月27日、歌と自身の手料理を振る舞う初のディナーショーを行った[11]

2018年4月11日、同年10月開校のタイタンの学校の特別講師になることが発表された[12]

2018年5月8日、息子と2Gの名義でYouTuberとなる[13]

2018年9月22日、ギルド・ジャパンのプロテクトゥール ド ラ ギルドを叙任した[14]

2020年11月14日、地球カレッジを開校した。

2021年5月30日、2021年度フランス観光親善大使に任命された[15]

2022年9月10日、ウェブサイトマガジンのJapan Stories「ジャパン・ストーリーズ」をパリの有志達で作った[16]

2023年5月29日、オランピア劇場でライブを行った。日本人作家としては初めて[17][18]

2023年9月1日、オンライン・コミュニティービレッジ、ツジビル(辻村)を開村[19]

2023年12月7日、ボルドーワイン委員会の2024年のグランド・アンバサダーを務めることが発表された[20][21]

2024年2月から3月、絵画の個展を開いた[22]

瀬戸内寂聴江國香織千住博、建築家の坂茂、サッカー選手の岡崎慎司長谷部誠[23]と交友が深い。
受賞歴

1989年 - 第13回すばる文学賞(『ピアニシモ』)

1997年 - 第116回芥川賞 (『海峡の光』)

1999年 - フェミナ賞 外国小説賞(『白仏』)

2020年 - Yahoo!検索大賞 作家部門賞[24]

著書

現在までにフランス、ドイツ、スペイン、イタリア、トルコ、中国、台湾、韓国、タイなど世界各国で翻訳され紹介されている。
小説

『ピアニシモ』(1990年/
集英社)のち文庫

第13回すばる文学賞受賞


『クラウディ』(1990年/集英社)のち文庫

『カイのおもちゃ箱』(1991年/集英社)のち文庫

『旅人の木』(1992年/集英社)のち文庫

『フラジャイル こわれもの注意』(1992年・戯曲/徳間書店

『ミラクル』望月通陽絵(1993年/講談社)のち新潮文庫 のち加筆訂正され電子書籍

ミュージカル『ミラクル』原作[25]

本作は第一学習社の高校3年国語教科書光村図書の中学2年国語の教科書に掲載されている


『グラスウールの城』(1993年/福武書店)のち新潮文庫「Tokyoデシベル」文春文庫

『母なる凪と父なる時化』(1994年/新潮社)のち文庫

第110回芥川賞候補作


『オープンハウス』(1994年・短編集/集英社)のち文庫

映画『オープンハウス』原作


『愛はプライドより強く』(1995年/幻冬舎)のち文庫

『パッサジオ』(1995年/文藝春秋)のち文庫

『錆びた世界のガイドブック』(1995年・写真+短編集/角川書店

『ぼく、いたくない』(1995年・絵本/新書館

『ニュートンの林檎』(上・下巻)(1996年/集英社)のち文庫

『アンチノイズ』(1996年/新潮社)のち文庫「Tokyoデシベル」文春文庫

映画『Tokyo デシベル』原作


『きょうのきもち』(1996年・ポストカードブック/フレーベル館)

海峡の光』(1997年/新潮社)のち文庫(第116回芥川賞受賞)

『愛の工面』(幻冬舎文庫、1997年) 『彼女は宇宙服を着て眠る』(2002年・短編集/幻冬舎文庫)

『白仏』(1997年/文藝春秋)のち文庫 のち集英社文庫

仏語翻訳版でフランスの文学賞「フェミナ賞・1999年外国小説賞」を日本人として初めて受賞


『ガンバルモンカ』(1998年・短編集/角川ミニ文庫)

『ワイルドフラワー』(1998年/集英社)のち文庫

『五女夏音』(1999年/中央公論社)のち文庫

『千年旅人』(1999年/集英社)のち文庫(映画「千年旅人」原作)

『冷静と情熱のあいだ Blu』(1999年/角川書店、2001年BluとRossoの愛蔵版)のち文庫

『冷静と情熱のあいだ Rosso』は江國香織

映画『冷静と情熱のあいだ』原作


『嫉妬の香り』(2000年/小学館)のち集英社文庫

TVドラマ『嫉妬の香り』原作


『愛をください』(2000年/マガジンハウス)のち光文社文庫

TVドラマ『愛をください』原作


サヨナライツカ』(2001年/世界文化社)のち幻冬舎文庫

映画『サヨナライツカ』原作


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