輸入感染症
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中東呼吸器症候群 (MERS)[注釈 11][注釈 3]
新型コロナウイルスであるMERSコロナウイルスによる感染症で、感染力と致死率が高い。サウジアラビアなどの中東地域で流行している他、2015年には韓国で多数の死者が出た。2002年には、MERSコロナウイルスに類似したSARSコロナウイルスによる重症急性呼吸器症候群 (SARS) が[注釈 11]中華人民共和国で発生し世界中に拡大、東南アジアカナダで多数の死者を出した。2019年より、SARSコロナウイルス2によるCOVID-19が発見されている。このウイルスは中華人民共和国湖北省武漢市における新型肺炎の流行の原因ウイルスである。その後、ヨーロッパアメリカ合衆国を含めた世界中にパンデミックが拡大し、日本でも多数の感染者を出している。2020年2月より、日本の感染症法において、この新型コロナウイルスによる感染症[注釈 3]第二類感染症(MERSやSARSと同じカテゴリ)相当の指定感染症として扱われた。「日本における2019年コロナウイルス感染症の流行状況」も参照
鳥インフルエンザ[注釈 11][注釈 3]
ニワトリからヒトへの感染例が中国東南アジアなどで報告されている。ウイルスがヒトからヒトへ伝染するタイプに変異した場合、日本に侵入する危険性がある。
急性灰白髄炎(ポリオ)[注釈 11]
ポリオウイルスが引き起こす感染症。日本では1980年以降、野生種の発病がみられないが、ポリオワクチン接種率が低下すると再流行する。
黄熱
デング熱ジカ熱などと同じく、が媒介するウイルス感染症。アフリカ諸国と南米大陸で流行している。アジアには常在しない。黄熱ワクチンで予防できるが、発症した場合は致死率が高い。日本では戦後、輸入例を含め黄熱の発症例は報告されていない。2016年、中国でアジアで初めて黄熱の輸入症例が報告された[1]
ハンタウイルス感染症
齧歯目ネズミ)が媒介するハンタウイルスによる感染症。ヒトからヒトへの伝染はないが、感染すると致死率が高い。腎障害肝障害を特徴とする腎症候性出血熱と、肺水腫を特徴とするハンタウイルス肺症候群の2疾患がある。腎症候性出血熱は東アジア朝鮮半島中国大陸)とヨーロッパ東ヨーロッパ北ヨーロッパ)で流行しており、肺症候群はアメリカ州で流行している。日本でも1960年頃から約10年間にわたり大阪市北区梅田で流行し、死者も出ている。
エボラ出血熱[注釈 7]
エボラウイルス[注釈 12]を病原体とするウイルス感染症。ウイルス性出血熱のひとつで、感染力、致死率ともに非常に高い。2018年現在、日本国内では輸入例を含め発症例は報告されていない。万が一日本国内で感染者が発見された場合、特定感染症指定医療機関または第一種感染症指定医療機関への入院措置がとられる。2014年から2015年にかけて、エボラ出血熱の流行地域から帰国した日本人や流行地域から来日した外国人がエボラ出血熱を疑われて精密検査を受けるケースが相次いだが、全員陰性だった[注釈 13]エボラウイルスと同じフィロウイルス科マールブルグウイルス[注釈 12]が引き起こすマールブルグ病[注釈 7]にも警戒が必要である。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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