軽井沢シンドローム
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箕輪 みるく(みのわ みるく)
貴成の妹。二郎の恋人。二郎とケンカした時に純生と関係を持ったこともあるが、結局は二郎と結ばれる。薫と同じ職場で働いており、薫の家に居候していることもあり、薫を「おねえさん」と呼び慕っている。ポルシェ928を所有していたが、耕平が次郎との公道レースの際に借用して事故を起こし廃車となる。その後は、ポルシェ928S→日産シルビア→ポルシェ930トヨタ2000GTと乗り継いでいる。お尻の穴の右に小さな黒子がある。続編『軽井沢シンドローム SPROUT』では、夫である二郎との間に「飛燕」に「疾風」という2人の男の子をもうけている。
木下 久美子(きのした くみこ)
紀子の従姉妹で、一緒に暮らしている。自分の年齢を「二十歳と××ヶ月」と表現する。身長151cm。姉は美和子といい、紀子と共に「蟻」のリーダー(通称「白の女王」)であった。匡一と恋仲になり、のちに結婚して3児(双子の男児と女児)をもうけている。外見は非常に若いため、出会った当初は匡一には年下だと思われていた。『軽井沢シンドローム SPROUT』に登場する木下由未子は遠縁の親戚。
田口 修一(たぐち しゅういち)
耕平の暴走族時代に仇敵であった交通機動隊の白バイ警察官(のちに退職)。紀子によると「検問とか言うとどこからともなく現われて、『ワハハハハハッ』と高笑いしていた」などの強い個性を持ち、通称は「恐怖の大王」他多数。妻とは離婚していて、友子という一人娘を男手ひとつで育てている。愛車はルノー5ターボ。流産の後ふさぎこむ薫と出会い、何度か2人で会うが、恋愛に発展する前に薫の心変わりでふられ、その後は紀子ともいい雰囲気になるが、結局舞と結婚する。警察を退職後、匡一や阿川と探偵を始める。なお、警察時代は「ウルトラマン」を自称していたが、退職後は「メフィラス星人」を目指しているとのこと。続編『軽井沢シンドローム SPROUT』では、舞との間に友子の異母弟に当たる男の子が生まれている。旧作から引き続きルノー5に乗っていたが途中で日産・フェアレディZ Z33に乗り換える。
吉崎 まなみ(よしざき まなみ)
当初は静岡在住。恋人が事故死したため、軽井沢に後追い自殺を目的に訪れたが、偶然出会った耕平と純生によって自殺を断念した。純生に惚れられて一夜を共にするも、やはり耕平のもとへ走り、愛人(四号)になる。耕平の側にいるために勤め先の貴金属店「金宝堂」を退社し、軽井沢に住み着き、小諸の「金宝堂」系列の貴金属店に勤める。紀子の家に下宿して共同生活をしている。自身が恋人に死なれた経験により、明日後悔しないようにすることを意識して行動しており、他人にも勧めることがある。のち阿川と恋愛関係になる。
吉崎 匡一(よしざき きょういち)
まなみの弟。連合暴走族「桃太郎」リーダー。過去のトラブルで耕平を恨んでいたが、タイマンののち和解した。耕平の動向を探る目的で、衣舞や折居ゆうことつきあっていたが、初恋の相手に似ていた久美子にベタボレして軽井沢に居つき、紀子の家に下宿することになる。折居 ゆうこから譲られた遺産を元手に、職を失った田口や阿川たちと「吉崎匡一探偵事務所」を開く。愛車はロータス・ヨーロッパ。続編『軽井沢シンドローム SPROUT』では、「吉崎匡一探偵事務所」は「YNS(吉崎なんでもサービス)」と改名し、いわゆるなんでも屋稼業に変更して、田口夫妻および娘(田口友子)を社員としている。久美子によれば子供が3人となにかと入用なため「馬車馬のように働いて」いるらしい。愛車もTVR・サーブラウに乗り換えている。
片岡 弥子(かたおか やこ、のち箕輪姓に)
貴成と見合いで結婚した。貴成との結婚前、二郎とケンカして家出したみるくを部屋に泊め、仲直りのきっかけを作る。弟・一弥の恋人が死亡したことに責任を感じており、弟と似ている阿川に惹かれる。が、耕平とみるくにたしなめられ結局貴成と結婚する。
川村 舞(かわむら まい、のち田口姓に)
喫茶店「オルコ・タイタ」の雇われ店長。幼馴染の阿川が好きだったが、店の常連だった田口と結婚する。フィギュアスケート国体出場経験を持つ。続編『軽井沢シンドローム SPROUT』では、田口の連れ子である友子に加え嫡男である男児を一人授かっている。友子からは精神面で過小評価されているがそれに対し薫からは適正な評価を受けている。
阿川 省吾(あがわ しょうご)
若手弁護士。オルコ・タイタの店員みちるの兄。のちに事件に巻き込まれた際、左目上下に大きな切創および左眼球に重傷を負った。所属していた弁護士事務所をやめ、探偵になる。作品登場時はニヒリストだったものの、耕平たちとの交流を通じて柔和になり、法律関係の問題以外ではギャグ要員となる。その件に関してまなみからは「(弁護士時代と比べて)明るくなった」と評されるが、その時本人は過去の経験と比べて現在が幸せだと感じる状況を「それが怖くてさ」と返したが、逆にまなみ自身の経験を引き合いに出され「状況はいつだって変化していく」と諭され、まなみとの恋愛が進展してゆく。事務所名義のベンツに乗っていたが、辞職したため返却した。続編『軽井沢シンドローム SPROUT』では、弁護士に復帰して東京で弁護士事務所を開いており、世田谷区にまなみと所帯を構え、2人の子をもうけている。
片岡 一弥(かたおか かずや)
弥子の弟。石仏の研究をしている。恋人が殺され、その遠因であるヤクザの抗争(この件には一弥同様かつての恋人を殺された阿川にも因縁がある)に身を投じ、その際にヤクザの愛人・慈門院光子と出会い、のち結婚する。事件の解決後、「吉崎匡一探偵事務所」の一員となる。クールで女嫌い。愛車は日産ブルーバードSSS。続編『軽井沢シンドローム SPROUT』では、京都に移り住んで大学の研究員となり、3人の子持ち(全て女の子)になっている。
阿川 みちる(あがわ みちる)
省吾の妹で「オルコ・タイタ」の店員。性格は久美子に近い。愛車はホンダ・シティターボ。絵里の自家用車購入と同時に購入。
成瀬 ダイ(なるせ ダイ)
広告会社・日比野エージェンシーに所属する雑誌編集者で耕平の親友でもある。耕平に仕事を発注したり、純生が出展する展覧会をプロデュースしたりする。「ダイ」と呼ばれているが、どのような字をあてるのかは不明。『SPROUT』では、独立後に仕事で出かけたロスで地元の強盗に殺害されており、その原因に責任を感じた耕平がパニック障害になってしまう。
成瀬 真理子(なるせ まりこ)
ダイの妻。耕平とも旧知の仲で、一時薫と不仲になった耕平を自宅に上げつつ薫との復縁を促す。続編『軽井沢シンドローム SPROUT』では、ダイ・縁・耕平が立ち上げた「オフィスDAI」を夫の死後受け継ぎ切り盛りする女社長。三児の母。子どもは年齢順に長男:光‐ひかり‐/次男:昴‐すばる‐/長女:幸‐さち‐。光は幼少期の姿が旧作にも登場、『SPROUT』においては耕平と父の影響を受けカメラマンとなり、カーリーヘアに軍服というかつての耕平を真似た姿で登場する。
折居 ゆうこ(おりい ゆうこ)
耕平と同じ高校で初体験の相手。耕平の情報を得るために接近した匡一とつきあっていたトルコ(現在のソープランド)嬢。匡一の件も絡んで耕平と再会し、周囲からは「愛人五号か?」と詮索された。天竜たち(衣舞の仲間だったが決裂)と偶然出会ったため、抗争に巻き込まれ殺害される。利用されていることを知った後も匡一を想い、遺産はすべて匡一名義だった。
斗賀野 衣舞(とがの いぶ)
匡一がリーダーを務める暴走族「桃太郎」の傘下グループである「EVE」のリーダー。子供っぽく、嫉妬深い性格をしている。もともとは「DEEP」の傘下であり、ゆうこと同じく耕平の情報源として匡一に利用されていた。そのことを恨んでチームを使って耕平と匡一を殺そうとしたが、目的は果たせず刑務所行き(懲役15年)になった。
久野 縁(くの ゆかり)
耕平の仕事相手のヌードモデルで愛人(三号)。薫が流産したとき、耕平は彼女と彼女の実家のある函館に逃亡しようとしたが、彼女の言葉で軽井沢に帰ることを決意する。モデル引退ののちダイの秘書兼プランナーとなるが、ダイとともにロスで殺害され、耕平の精神疾患の原因となった。
慈門院 光子(じもんいん みつこ、のち片岡姓に)
大物ヤクザの家系に生まれ、復讐のために死んだ友人の名を借り敵組織の組長の愛人にもなっていたが、のち一弥と結婚する。大物ヤクザや、自分を拉致した犯人である一弥と対等に渡り合う、豪胆な性格である。
ビル・ハンター
耕平の母方の祖父。ロサンゼルス郊外に住む大地主。日本人女性さえと結婚し、一人娘みやこの息子耕平のことを陰ながら心配していた。最終回で生命の危機が伝えられるが、実は縁を田舎に返して薫・薫平と新婚旅行に行き、家族をビルと会わせる目的の耕平の方便だった。続編『軽井沢シンドローム SPROUT』では、心不全により死去する。享年91歳。彼の葬儀を行い、遺産相続に関する手続きのために渡米したことが、耕平の再起動する切っ掛けとなる。
相沢耕作(あいざわ こうさく)

相沢都(あいざわ みやこ)
相沢耕平の両親。耕平を生んだ後、母・都は間もなく死去、父・耕作もまた後を追うように事故死(耕作の幼馴染だった菩提寺の住職の発言から自殺の可能性も示唆されている)する。耕平がジープにこだわる理由は、父親が事故死するまで愛用していたことに由来する。
クレア・クランストン
アメリカ人のヌードモデル。耕平の愛人。愛車はフェラーリディーノ246GT(後に『SPROUT』ではアストンマーティンV8 ヴァンテージ・ル・マン)。ロスでビルと知り合ってからはビルの元で働く。
青木(あおき)
耕平の後輩カメラマン。耕平の代わりにクレアの写真集を撮影し、そのヒットで独り立ちする。続編『軽井沢シンドローム SPROUT』では、ビルの葬儀に向かおうとして耕平達と成田で偶然再会し、一緒に渡米する。フリーカメラマンとして、グラビアだけではなく戦場写真も撮っているようで「バスラの現在」という写真集を出している。
北島 小夜子(きたじま さよこ)
銀座の画廊「カア・ポラア」の経営者。デパートの展示会に出展していた純生の絵を見初め、その才能を見込んで独占契約をもちかけるために接近する。才能ある画家を世に出すためなら肉体をも武器にする女傑。耕平とも一夜を共にする。
四鬼竜
かつて「DEEP」傘下だった暴走族「黒衣の未亡人(ブラックウィドウ)」のリーダー格四名(金竜・銀竜・白竜・黒竜)。現在もかつての「DEEP」リーダーだった耕平や二郎のサポートを行い、衣舞グループとの抗争や暴力団国松組+詐欺師コンビ相手の立ち回りにも自発的に協力している。
ヒロシ、マックス
匡一が仕切っていた暴走族「桃太郎」のメンバー。匡一の離脱後、衣舞の命令で絵里・久美子・舞・みちるを拉致した。マックスはその際居合わせた阿川に斬りつけた結果、左目の視力を失うケガを負わせる。一連の騒動以降は保護観察ながら耕平たちの周りで行動する。『SPROUT』では耕平と二郎の雑談で現状が語られる。マックスは子供が生まれ、ヒロシに至っては娘が16でできちゃった結婚した結果、40代前半で3歳の孫がいる。
相沢 薫平(あいざわ くんぺい)
耕平と薫の一粒種。続編『軽井沢シンドローム SPROUT』では主人公。高校生一浪、大学生、中退してアメリカ留学を経て、最終的にNASCARのドライバーとなる。父である耕平には常に反発しているが、恋人も確認されるだけで3人と血は争えず、破天荒な人生を謳歌している。愛車はホンダ・ディオZXマツダ・サバンナRX-3マツダ・RX-8を経て最終的に渡米時に耕平の手に入れたジープを押し付けられる(前作で乗っていた物はリタイア中、自宅の庭に放置されていた結果、廃車となっている)。
OVA版
概要

1985年にOVA作品が制作された。内容的には、耕平と純生が軽井沢に来た場面から耕平がロケ先の東北から帰宅する場面までの、原作の初期部分を元にしている(アパートのドアに「家賃3ヶ月分、必ず払います。売れっ子になるまでお待ちになってね」の貼り紙を残して夜逃げするシーンがある)。翌1986年には改訂された総アニメ版が発売され、2002年にはDVD版が発売されている。これら3つのバージョンは基本的には同一の作品でありながら、以下のような構成の違いが存在する。なお、最初のバージョンにしか存在しない、イメージ映像部分の出演女優は、OVA折込の順に、薫:中村れい子、紀子:小野みゆき、絵里:北原ちあき、みるく:水島裕子、久美子:望月あゆみ、縁:大滝裕子、となっている。


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