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日中戦争開戦以降、陸軍の拡充に伴って多数の軍が設置されたことから、これらの上級部隊として他国の軍集団に相当する方面軍が編成され、さらには総軍である支那派遣軍が新設されている(総軍自体は日露戦争当時に満州軍が編成されていたが、当時は方面軍が存在せず総軍が各軍を隷属していた)。

軍の長は司令官(軍司令官)と称し、陸軍大将が親補されていたが、軍が増えるようになると、親任官である大将を徒に増やす訳にもいかず、陸軍中将親補されるようになった。軍隊符号はAで、1A(第1軍)、2A(第2軍)などと表記する。上記の通り師団が直属していたため、外国陸軍では軍団相当の単位として認識されている。なお、軍司令部そのものは人事、兵站の管理機能を持ち、他国の軍司令部とその機能に差異は無い。

1942年6月以降、陸軍航空部隊においても従来の飛行師団(FD)を統括する上級部隊として、地上軍の軍に相当する航空軍(FA)が編成されている。詳細は「陸軍飛行戦隊#航空軍」を参照
陸上自衛隊

陸上自衛隊方面隊については、複数の師団・旅団で編成され、日本陸軍なら軍、アメリカ陸軍なら野戦軍に相当するものとされており、訳語もarmyとなっている。また、方面総監部が人事、補給の管理機能を有する。
アメリカ陸軍

アメリカ陸軍において、野戦軍(: Field army; armyと略称)は、基本的には師団(: division)の上級部隊であるが、必要に応じて軍団: corps)を隷下に入れることもある。軍は通常、陸軍の部隊としてはもっとも大規模なものであり、その上級部隊は戦域コマンドとなる。ただし、必要に応じて、軍集団が編成されることもあった。現在、部隊番号で呼ばれる軍司令部の多くは、各統合軍の陸軍司令部として改編されつつあり、例として韓国に駐留していた第8軍司令部は、太平洋陸軍(USARPAC)司令部と統合される計画である。イギリス陸軍も同様の編制法を採用している。
ソ連陸軍

ソ連陸軍において、軍は複数の師団から編成されている。つまり、かつての日本陸軍における軍と同規模であり、現在の西側諸国においては軍より1ランク下の軍団サイズの部隊であることになる。ソ連陸軍の軍は複数集まって戦線軍集団と同規模)を構成する。
関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィクショナリーに関連の辞書項目があります。軍

近代陸軍の編制

陸軍将軍

典拠管理データベース: 国立図書館

ドイツ


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