日本では明治維新以降、既存の武士(侍)とは異なる位置づけの近代的軍人が成立し、今日の自衛官まで引き継がれている。
ただし、草創期の帝国陸海軍の高級軍人の殆どは旧武士層の出身であり、例えば陸軍の山県有朋は長州藩士、海軍の東郷平八郎は薩摩藩士である。
また、幕府陸軍、幕府海軍は近代軍と見做される。 陸海空軍の三軍種(英: tri-service)の他、海兵隊(海軍陸戦隊)、国家憲兵隊、沿岸警備隊、宇宙軍等が存在する。 なお、沿岸警備隊員は、米国等では軍人(武官組織)扱いだが、例えば日本の海上保安官は警察官扱いである。また、そもそも十分な装備を有する独立した沿岸警備隊を持つ国は日本(海上保安庁)、韓国(海洋警察庁)、中国(海警局)、米国など少数である。英国のように海軍がその業務を担う国やブラジルの様に沿岸警備隊が海軍の一部隊に過ぎない国も多い。 軍人はその軍隊における階級によって大きく以下のように大別される。 軍人は戦争という国家の緊急事態において、場合によっては負傷、死の危険もある最前線に出て職務を遂行することが求められる。その業務の性質上、「無制限の責任」を負うことが求められる。ゆえに軍人は緊急事態において生命の危機を賭してでも職務に当たることが必要である。
分類
軍種による分類
陸軍軍人(英: soldier[注 2])
海軍軍人(英: sailor/seaman[注 3])
空軍軍人(英: airman[注 4])
海兵隊員/海軍陸戦隊員(英: marine[注 5])
国家憲兵隊員(英: gendarmerie)
沿岸警備隊員(英: coast guard)
役種による分類詳細は「役種」を参照
現役(英: active duty)
予備役(英: reserve)
退役(英: veteran)
階級による分類
士官/将校(英: (commissioned officer)
将官(英: general officer, flag officer)
将軍(英: general) - 陸軍等[注 6]の将官、狭義には大将(英: full general)。
提督(英: admiral) - 海軍等[注 7]の将官、狭義には大将(英: full admiral)。
佐官(英: senior officer)
尉官(英: junior officer)
准士官(英: warrant officer、WO)
下士官(英: non-commissioned officer、NCO)
兵(英: enlisted[注 8]) - 下士官の下に位置し、比較的に若い人材が2年程度の任期制で採用されることが多い。軍隊の末端にあたる。
責任
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