道路法規定の道路に沿って道路と一体的に整備された具体例としては、阪神高速13号東大阪線の高架橋と一体整備された近鉄けいはんな線の大阪府東大阪市の国道308号上を走る区間は軌道法が適用されているほか、北大阪急行電鉄南北線延伸線の整備(千里中央駅 - 箕面萱野駅(新箕面駅))にあたっては、地下に整備される千里中央駅 - 箕面船場阪大前駅(箕面船場駅)間は鉄道事業法に基づいて、国道423号(新御堂筋)に並行する箕面船場阪大前駅(箕面船場駅) - 箕面萱野駅(新箕面駅)間は軌道法に基づいて整備された[5]。 併用軌道を持つ路面電車路線が軌道法の本来の適用対象であるが、先述の通り、一部のモノレールや新交通システム、地下鉄の路線にも適用路線が存在している。 このほか、鉄道事業法に基づく鉄道路線の中にも、路面電車路線と直通運転を行う路線、かつて路面電車として建設された名残から構造上の併用軌道区間が残る路線、及び路面電車車両により運行される路線が存在する。そのため、全ての路面電車路線が軌道法に基づく特許を受けているわけではない。詳細は、路面電車と同様の形態をとる鉄道路線を参照のこと。 ◎印の路線は併用軌道区間を有する路線、※印の路線は実質的に鉄道事業法に基づく普通鉄道と同等の規格の路線である。また、路線の区分および路線名は原則として鉄道要覧の表記に準拠する。
軌道法に基づく軌道経営者および軌道路線
営業中の路線
札幌市交通事業振興公社(全線上下分離方式〈軌道運送事業者:札幌市交通事業振興公社、軌道整備事業者:札幌市交通局〉)
札幌市電(一条線、山鼻線、山鼻西線、都心線) ◎
函館市企業局交通部
函館市電(本線、宝来・谷地頭線、大森線、湯の川線) ◎
宇都宮ライトレール(全線上下分離方式〈軌道運送事業者:宇都宮ライトレール、軌道整備事業者:宇都宮市・芳賀町〉)
宇都宮芳賀ライトレール線[6] ◎
千葉都市モノレール
1号線:モノレール(懸垂式)
2号線:モノレール(懸垂式)
東京都交通局
東京都電車(荒川線) ◎
日暮里・舎人ライナー:新交通システム(案内軌条式)
東急電鉄
世田谷線
ゆりかもめ
東京臨海新交通臨海線(新橋駅 - 日の出駅間、お台場海浜公園駅 - テレコムセンター駅間、東京ビッグサイト駅 - 豊洲駅間):新交通システム(案内軌条式)
多摩都市モノレール
多摩都市モノレール線:モノレール(跨座式)
横浜シーサイドライン
金沢シーサイドライン:新交通システム(案内軌条式)
富山地方鉄道(富山都心線、富山駅南北接続線、富山港線は上下分離方式〈軌道運送事業者:富山地方鉄道、軌道整備事業者:富山市〉)
富山軌道線(本線、支線、安野屋線、呉羽線、富山都心線、富山駅南北接続線) ◎
富山港線(富山駅停留場 - 奥田中学校前駅間) ◎
万葉線
高岡軌道線 ◎
福井鉄道
福武線(鉄軌分界点[注釈 9] - 田原町駅間、及び福井城址大名町駅 - 福井駅停留場間) ◎
豊橋鉄道
東田本線 ◎
名古屋鉄道
豊川線 ※
愛知高速交通
東部丘陵線:新交通システム(浮上式)
名古屋ガイドウェイバス
ガイドウェイバス志段味線:新交通システム(案内軌条式)
京阪電気鉄道
京津線 ◎
石山坂本線 ◎
京福電気鉄道
嵐山本線 ◎
北野線
大阪モノレール
本線:モノレール(跨座式)
彩都線:モノレール(跨座式)
北大阪急行電鉄
南北線延伸線[7](箕面船場阪大前駅 - 箕面萱野駅間) ※
大阪市高速電気軌道
1号線(御堂筋線):地下鉄 ※
2号線(谷町線):地下鉄 ※
3号線(四つ橋線):地下鉄 ※
4号線(中央線)(大阪港駅 - 長田駅間):地下鉄 ※
5号線(千日前線):地下鉄 ※
6号線(堺筋線):地下鉄 ※
7号線(長堀鶴見緑地線):地下鉄 ※
8号線(今里筋線):地下鉄 ※
南港ポートタウン線(トレードセンター前駅 - 中ふ頭駅間、フェリーターミナル駅 - 住之江公園駅間):新交通システム(案内軌条式)
近畿日本鉄道
けいはんな線(長田駅 - 鉄軌分界点[注釈 10]間) ※