車両
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工場構内、倉庫配送センター港湾埠頭空港等などで使用される荷役運搬用の車両は「産業車両」と分類されている[2]。たとえばフォークリフト、構内運搬車、構内牽引車ストラドルキャリアなどがあり、近年では無人搬送車システムもある。空港のものとしては、旅客機を所定位置まで牽引するトーイングトラクター(トウトラクター)や、旅客機の(高い位置にある)貨物室の荷物の積み下ろしを行う目的のX字構造リフトを備えたハイリフトローダー、ベルトコンベア式に荷物の積み下ろしを行うベルトローダー、(またハイリフトローダーやベルトローダーと空港ターミナルビルの間で)荷物を運ぶタグ車などが産業車両である。また、築地市場豊洲市場)で走り回っているターレットトラックも産業車両に当たる。

旅客機を牽引するトウイングトラクター

産業車両の一例、空港で旅客機への荷物の積み下ろしに使われるハイリフトローダー

市場などで商品の運搬に使われるターレットトラック

農業用の車輪付の乗り物については、「農業用車両」と言うことも稀にあるものの、大抵は作物を収穫するための機械装置や土壌を耕すための機械装置など、大型の機械装置が物理的に車両の大部分を占めている。それこそが肝心な部分で、(たとえ車輪を備えた物や車両であっても、車両には分類しづらく感じられるものも多いので)むしろ「農業機械」と分類し、そのカテゴリや概念枠で一本化して扱うことが、学問的にも農業の現場でも一般的である。ただし「農業機械」には車輪を備えないもの、つまり全く車両でないものも多々含まれているので、一応ここで 農業用の車両を挙げておくと、トラクター耕運機、(自走式)バインダー、(自走式)とうもろこし収穫機、(自走式)ばれいしょ収穫機、(自走式)ビーンカッターなど、非常に多岐に及ぶ。

農業分野では、こういう状態、こういう性質のものが多々あり、車輪がついているからといって「車両」に入れ始めると、車両かそうでないか判断に困るものも多くなるので、むしろ全て「農業機械」に分類して扱われることが一般的。

農業で用いられる車両の一例、トラクター

自走式の収穫機

reaper-binder

車両は、大抵は特定の目的の車両に焦点を当てたうえでのことだが、車輪の数で分類されることもあり、二輪車(two-wheeler)、三輪車(trike トライク)、四輪車[注 1])、六輪車(six-wheeler[3])などに分類される。また、車輪は一応あるものの無限軌道を備えていることが特徴の「無限軌道車」という分類もある。

荷車で二輪のもの。

荷車で四輪のもの。

自転車で二輪のもの。

自転車で三輪のもの。

ATVで三輪のもの。

ATVで四輪のもの。

F1のレーシングカー(一般的な四輪のマクラーレン・MP4/4

F1のレーシングカーだが、珍しい6輪のタイレルP34

脚注[脚注の使い方]
注釈^ 世の中では、車両全般としては4輪であることがあまりに一般的なので、英語では4輪の車両をわざわざ「4 wheeler」と言うことはせず単に「car」や「vehicle」などと言う。あえて「4 wheeler」という場合、ATVのうち、かつて主流だった3輪ではなく、近年の4輪のものを指していることが多い。

出典^ 大辞泉「車両」
^産業車両
^ https://www.merriam-webster.com/dictionary/six-wheeler

典拠管理データベース: 国立図書館

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