身長
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平成30年国民健康・栄養調査によると、日本人男性の20歳以上の平均身長は 168.0±7.1 [cm]で20 - 29歳の平均身長は 171.7±5.9 [cm]であり、日本人女性の20歳以上の平均身長は 154.5±7.0 [cm]で20 - 29歳の平均身長は158.7±5.7 [cm]であった[8]日本人の平均身長(年齢別)(出典:令和2年度体力・運動能力調査結果の概要)[78]

2009年のOECDの調査に掲載された2005年の日本人男性(20?49歳)の平均身長は172cmであり、日本人女性(20?49歳)の平均身長は158cmであった[79]
分布と割合17歳の日本人の身長の分布[80]@media all and (max-width:720px){body.skin-minerva .mw-parser-output div.mw-graph{min-width:auto!important;max-width:100%;overflow-x:auto;overflow-y:visible}}.mw-parser-output .mw-graph-img{width:inherit;height:inherit}

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  17歳の日本人女子の身長の割合[80]

文部科学省の平成30年度「学校保健統計調査 身長の年齢別分布」に日本人の身長の年齢別分布が公開されている[80]。17歳時点での日本人の身長分布は、男女共に正規分布を描いていた。また割合を見ていくと、17歳の日本人男子の身長の中央値は170 cmであるが、その付近である165 - 170 cmと170 - 175 cmで全体の割合の半分以上の61.19%を占めている[80]。そして150 cm未満は0.02%、155 cm未満は0.24%、160 cm未満は2.70%であり、180 cm以上が6.44%を占めている。17歳の日本人女子の身長の中央値は157 cmであるが、155 - 160 cmで全体の35.91%を占めている[80]
パーセンタイル値

文部科学省の平成30年度の学校保健統計調査には、「年齢別 性別 身長の3,10,25,50,75,90および97パーセンタイル値」が公開されている[81]。それによると、男子女子でそれぞれ以下の表のようになっている。

なお、パーセンタイルとは、計測値の統計的分布上で「小さいほうから数えて何%目の値はどれくらいであるのか」という見方をする統計的表示法である。例えば、日本人男子の17歳時点での181cmという身長は97パーセンタイルに位置するが、これは、100人の17歳男子を身長が低い方から高い方に並べて集めたときに、身長が低い方から数えて97番目(上から3番目)に181cmの男子がいるということである。また、50パーセンタイルは中央値である。

年齢別 身長の3,10,25,50,75,90および97パーセンタイル値(男子)[81]年齢身長 (cm)
3%10%25%50%75%90%97%
5歳101104107110113116119
6歳107110113116119122125
7歳113115119122125129132
8歳118121124128131135138
9歳123126129133137141144
10歳127131134138142146151
11歳132136140144149154159
12歳138142147152158163167
13歳144149154160165169173
14歳152156161165169173177
15歳157160164168172175179
16歳158162165169173177181
17歳159163166170174178181

年齢別 身長の3,10,25,50,75,90および97パーセンタイル値(女子)[81]年齢身長 (cm)
3%10%25%50%75%90%97%
5歳100103106109112115118
6歳106109112115118121124
7歳111114117121124128131
8歳117120123127130134138
9歳122125129133137141145
10歳127131135139144148153
11歳133137142147151155158
12歳140144148152155159162
13歳144148151154158161165
14歳146149152156160163166
15歳147150153157160163167
16歳147150153157161164167
17歳148151154157161164167

日本人の身長は、他の運動・身体データと共に、文部科学省のスポーツ・青少年局参事官生涯スポーツ課が年齢別体格測定として調査結果を公表している。

平成19年度体力・運動能力調査調査結果統計表 (日本語)

平成20年度体力・運動能力調査調査結果統計表 (日本語)

平成21年度体力・運動能力調査結果の概要及び報告書について (日本語)

平成22年度体力・運動能力調査結果の概要及び報告書について (日本語)

世界における平均身長詳細は「List of average human height worldwide」を参照このポロシャツには、世界の平均身長の差を示すテキスタイルラベルが表示されている。アメリカヨーロッパではミディアムサイズであるが、アジアではラージサイズとなる。2014年の国別の平均身長2014年の国別の男性の平均身長2014年の国別の女性の平均身長

他の統計データと同様に、平均身長のデータの正確性は様々な理由で疑わしい場合がある。

研究によっては測定者が測定することなく、被験者に自身の値を測定させ自己申告させることがある。一般的に自己申告された身長は、測定された身長よりも高くなる傾向があるが、身長の過大評価は身長を報告する被験者の身長、年齢、性別、および地域によって変化する[82][83][84][85]

被験者は無作為に選ばれたものではなく有為抽出された可能性があり、その結果、サンプリング・バイアスが生じている。

国によっては、地域間の身長格差が大きい場合がある。例えば、ある調査では、ドイツの最も身長の高い州と最も身長の低い州の間に10.8cmの差があることが示されている[86]。このような状況下では、異なる地域グループの加重平均を用いて、すべての地域から適切にサンプルを採取しなければ、平均身長は総人口を代表するものではない可能性がある。

社会集団によって平均身長が異なることもある。フランスの調査によると、エグゼクティブや専門職の身長は全国平均より2.6cm高く、大学生の身長は全国平均よりも2.55cm高くなっている[87]。この事例が示すように、特定の社会集団から得られたデータは、国によっては総人口を表していない場合がある。

比較的少数のサンプルが測定されている可能性があり、このサンプルが正確に全人口を表しているかどうかは不確かである。

人の身長は、測定の直前に行われた運動による身長の増加(通常は逆相関)や、かなりの時間に渡って横になってからの身長の増加(通常は逆相関)などの要因により、1日の間に変化することがある。例えば、ある研究では、朝にベッドから起きてからその日の午後4時から5時までの間に、100人の子供の身長が平均1.54 cm減少したことが明らかになっている[88]。このような要因は、いくつかの研究ではコントロールされていない可能性がある。

ボスニア・ヘルツェゴビナオランダクロアチアセルビアモンテネグロの男性は、平均身長が最も高い[89][90]。データによると、ヘルツェゴビナ人はオランダ人よりも5.08cm以上高い身長を持つ遺伝的潜在能力を持っていることが示唆されている。オランダでは男性の約35%がY ハプログループI-M170の遺伝的プロファイルを持っているが、ヘルツェゴビナではその頻度は70%異常となっている。この遺伝的傾向線を外挿してみると、ヘルツェゴビナの平均的な男性の身長は190 cmになる可能性があることがわかっている。一方で、多くのヘルツェゴビナ人は貧困のために身長が190 cmの高さに到達していない(ボスニア・ヘルツェゴビナの市民は、両親の両方が大学に行った場合の身長が1.9 cm高く、これは裕福さの指標と考えられている)。イスラム教徒のヘルツェゴビナ人の平均身長が低いのは、主にそれが原因の可能性がある[91]

ディンカ族は身長が高いことで注目されることがある。ルワンダツチ族とともに、彼らはアフリカで最も身長の高い民族であると考えられている[92]。ロバーツとベインブリッジは、1953年から1954年に測定された52人のディンカ・アガーの平均身長が182.6cmであることと、227人のディンカ・ルウェンの平均身長が181.3cmであることを報告している[93]。また、歴史的な身長データと栄養状態を比較した他の研究では、ディンカ族が世界で最も高い身長を持つ民族であるとされている。

身長と生活
人間工学上の設計

生活空間においては、ドアの高さやベッドの長さなど、身長を意識して設計されているものが多く、人間工学では身長は重要な要素の一つである。学童の体位向上(身長増加)により、学校で使用する机や椅子が合わなくなり、規格の変更が為される例もある。

自動車オートバイ飛行機などの乗り物においては、設計時に想定された操縦者の身長から大きく外れている体格の場合、乗降や操縦に重大な支障を来たす場合がある。座席や操縦に使用するインターフェイスの取替えなどによってある程度の身長差はカバーできるが、それでもなお過不足を生じる程操縦席と操縦者の身長のミスマッチが大きい場合、低身長や高身長が直接の障害となって、その乗り物への搭乗を断念しなければならない事態が生じうる。

マッサージチェアの対応する身長を 140 - 185 cmとするメーカーが多く、範囲から外れる場合は座布団を敷いたり体をずらすなどの工夫が必要となる[94][95]


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