超獣戦隊ライブマン
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最終的には、当時流行していた『聖闘士星矢』(の聖衣)のイメージを参考にすることでようやくライブボクサーが完成し、社内プレゼンテーションでは実際に合体できたことにどよめきが起きたという[18][14]。同年にはテレビアニメ『トランスフォーマー 超神マスターフォース』でも、同様に1号ロボと2号ロボが合体するゴッドジンライが登場しており、玩具開発競争が展開されていた[13]

作劇面では青春をテーマに[出典 5]、かつて同じ研究機関の学友と戦う道を選んだ若者たちによる、苦難の青春と心の葛藤が描かれている[注釈 4]。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}競争主義と学歴社会への警鐘が本作品のテーマとされ、シリアスを基本としながらも風刺色の濃い、ブラックジョーク的なコミカルさを含む作風となった。[要出典]また、動物をモチーフとしていることから生命の尊厳も重要な要素とされる[4]。メンバーが追加された後半には、戦いの理由をボルトに殺された友人たちの仇討ちから、生きとし生けるすべての命を守ろうという想いへ変えて戦っていた初期メンバー3人と、殺害された兄や姉の復讐を当初の目的としていた追加メンバー2人との間に生じた意志の齟齬や、それに起因するチームワークの乱れなどといった新たなドラマも生まれた。

当初は1988年2月の最終週に、シリーズ10周年記念の特別番組を放映する予定であったが、前作のスケジュールの遅れから特番を制作する余裕がなくなり、本作品が2月最終週から開始されることとなった[2]
あらすじ

世界中の若き天才が集まる科学者育成学校科学アカデミア。世界各国にいくつかの系列校が存在し、同じ年頃の青年たちが人類平和のため日々発明と研究にいそしんでいた。その中の一つ、スペースアカデミア号作成に向け熱気覚めやらない日本に近い分校の一つでは、課題である船外活動強化用スーツの開発を行っていた。

天宮勇介、大原丈、岬めぐみ、矢野卓二、相川麻理。スペースアカデミアのパイロットを夢見る仲のいい5人はその夜も実験を遅くまで行っていたが、同じ学友の月形剣史、仙田ルイ、尾村豪の3人が謎の宇宙船に乗り込もうとするのを目撃する。不吉なものを感じた勇介は引き止めようとするが、剣史は彼らにレーザー銃を向け、卓二と麻理は3人を助けるために盾となり凶弾の前に倒れてしまう。そして剣史たちは宇宙船に乗ってどこへともなく姿を消した。

それから2年後、悲願だったスペースアカデミア号の打ち上げの日。選ばれし天才だけで人類支配を企む大教授ビアス率いる武装頭脳軍ボルトが攻撃をかけてきた。スペースアカデミア号は大破、科学アカデミアも全滅してしまった。辛くも生き残った勇介・丈・めぐみらが見たものは、ボルトの手によって悪魔と化した剣史たち3人の姿だった。

だが勇介たちも親友・卓二、麻理の仇を討たんと、2年間アカデミアの校長だった星博士の支援のもと、実験していた宇宙空間活動用スーツを元にした強化スーツと3台のメカを製作していた。超獣戦隊ライブマンとなった彼らは地球の「生きとし生けるものたち」を守るために、そしてかつての友の暴挙を食い止めるために戦うのだった。
登場人物
超獣戦隊ライブマン

ケンプこと月形たちがボルトに身を投じた日から勇介たちが2年かけて準備して結成したスーパー戦隊。当初は勇介・丈・めぐみの3人編成であったが、中盤より鉄也・純一の2人が加わり5人編成となる。

個々の名乗り→全員で戦隊名の名乗りがスーパー戦隊シリーズの主なパターンだが、ライブマンが5人全員そろってこのパターンでの名乗りを行ったのは、5人が初めて揃った第30話のみであった[注釈 5]
天宮 勇介(あまみや ゆうすけ)
ライブマンのリーダー格
[20]。21歳[20][21]。夢のために戦う戦士。人類の平和のために宇宙開発を学ぶべく、科学アカデミアに、ビリから2番目で入学した[20]。正義感と勇気は人一倍。スポーツ万能で、剣の達人。サッカーに関しては小学校のころからオーバーヘッドキックの練習を続けており、第24話で体得した。当初は無神経な面も見られたが、徐々に成長し、ライブマンが5人になったころには真のリーダーらしくなっていった[20]。白いオープンカー(RX-7 ガブリオレ[22])でパトロールすることも多い[20]。ロック系の音楽をよく聴く[21]。エレキヅノーによって電気人間にされ、民間人に迫害されてしまい自信を無くしたこともあるが、他のメンバーの支えで再び立ち上がり元に戻った[ep 1]。剣史とは学生時代は共に夢を語り合い、ルイには入学当初に一目惚れしたことから彼女にラブレターを送るも完膚なきまでに振られたという過去もある[ep 2]。しかし、アカデミア時代の一番の親友だった卓二と麻理を殺されたことで、ボルトに入った彼らに怒りを剥き出しにすることも多く、倒れたケンプを絞殺しかけた[ep 3]

従来の主人公格と異なり、失敗もする落ちこぼれとして設定されており、本作品のテーマである青春を象徴しているとされる[4]。鉄矢と純一の登場以降は発展途上の戦士というキャラクター性は両者に委ねられ、勇介はリーダーとしての面が強調されていった[4]

レッドファルコン
天宮勇介が変身する
ハヤブサの能力と戦力を持つ戦士[20][21]。剣技、射撃、空中からの急降下攻撃などを得意とする[20]
Vシネマ『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊
剣の戦士および赤き戦士代表として登場。墓参りに行ったところ、ガオレンジャーとオルグの戦いに巻き込まれ、戦士の心を失った鷲尾岳(ガオイエロー)に自身のかつての戦いや剣の戦士の魂、死の恐怖を超える覚悟を説いた。勇介の初登場場面では、卓二・麻理と剣史・ルイの墓も登場している。ガオレンジャーの敵であるデュークオルグのヤバイバが彼らの墓を足蹴にしていたために勇介は激昂しているが、その墓はかつて敵として戦った親友・剣史の墓だった。終盤では歴代レッド戦士を呼び出して、赤き勇姿を説いた。
劇場版 動物戦隊ジュウオウジャーVSニンニンジャー 未来からのメッセージ from スーパー戦隊
変身後の姿で登場。ギルマーダにトドメを刺されそうになったジュウオウジャーとニンニンジャーを白い空間内に避難させ、そこで歴代レッドと共に姿を現し、2大戦隊を激励。ワイルドトウサイシュリケンキング誕生に導いた。
大原 丈(おおはら じょう)
勇介とめぐみと共にライブマンを結成。初登場時は20歳で
[23][21]、第34話からは21歳になる。1967年10月22日生まれ。勇気のために戦う戦士。科学アカデミア時代は勇介同様に劣等生で最下位争いをしていた。一見気取り屋に見えるが、実際は実直で喜怒哀楽が激しい、少し短気な一本気の熱血漢[24][21]。後先考えずに突っ走ってしまうこともあるが「いつもそうやって切り抜けてきた」ことに自信を持っているため、止められても従うことは少ない。女性には滅法弱く[23][21]、声をよくかけているが、2003年の未来から来た少女ミクからは「リーゼントの優しいお兄さん」というイメージと恋心を抱かれた[ep 4]。運動神経が良く[25][23]、特技はスケートボードで、めぐみの自転車に捕まってパトロールやピザの宅配[21]をすることも。ライブマンが5人になってからはサブリーダーとなる。豪とはアカデミア時代の親友であり、ボルト脱退後の豪との関わりも描かれた。
イエローライオン
大原丈が変身するライオンの能力と戦力を持つ戦士
[23][21]


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