同じ四足歩行をする動物の間でも、移動する際の脚の運び方には相違がある。
馬走る馬
欧米の馬術では、馬の動作は一般的に4通りの歩容で移動する。このうち並足(なみあし、ウォーク)、速歩(はやあし、トロット)は常に地面に接触する脚があり人間で言う「歩く」に近い。人間のスキップに近い駈歩(かけあし、キャンター)、左右を揃えて駈ける襲歩(しゅうほ、ギャロップ)は「走る」のに近いと言える。 アラビアではラクダの歩態は11種類に分類されるが、ラクダの「走り」はイルカール(irqal)という。馬の走りが前脚と後脚が対角で歩行する斜体歩であるのに対し、ラクダの走りは前脚後脚の左右いずれか同じ側が同時に歩行する側対歩である[6]。 など
ラクダ
比喩的な用法
場合によっては時代を先行するような場合にも「走る」という言葉を用いる。先走るとも。
市場の動向などを競走に例えて「先頭を走る」のように使う場合もある。
無生物が一定の方向で帯状ないし縞状に存在することを「走る」と表現することがある。
この溝は南北方向に走っている。(水路のような役割があったと考えられる場合は、「流路をとる」と表現することもある。)
地層の走向を調べる。
プログラムが動作することを「走る」と表現することがあるが、これはBASICにおいて、「プログラムを実行せよ」という命令「run」が語源とされる。
書道での毛筆やその他筆記用具にて、「筆走りの良さ」など書き具合を表現したり、「口走る」と同様に思い立つままに書くことを「筆走る」ともいう。
投球が速度に乗ることを「ボールが走る」という。
音楽用語で、曲や演奏の一部が全体のテンポに比べて速いことを「走る」と表現することがある。
走ることに関する競技マラソン大会で走る人々
短距離走
50メートル競走
100メートル競走
200メートル競走
長距離走
マラソン
ハーフマラソン
駅伝競走
「走る」に関わる諺、慣用句
虫酸(虫唾)が走る
悪事千里を走る
利に走る
東奔西走
猪突猛進
疾風迅雷
脚注[脚注の使い方]^ 『大辞泉』、走る
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 『日本大百科全書』(ニッポニカ)、走る
^ “Trust Us, Upper-Body Strength Sessions Are More Important Than You May Think
^ 人体600万年史(上):科学が明かす進化・健康・疾病 著:ダニエル・E・ リーバーマン 、翻訳:塩原 通緒
^ “ランナーズハイは進化の適応
典拠管理データベース: 国立図書館
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