赤道ギニア
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政府予算もまた原油収入に大きく依存しており、2007年には歳入の約85%が石油・ガス収入によって占められ[34]、または原油生産の伸びに伴い2001年から2009年にかけて政府支出は名目上13倍[35]、インフレを考慮した後でも約8倍の増加を示した[36]

油田の創業以来経済成長が著しく、CIAワールドファクトブックによれば、2016年の一人当たりGDP (PPP) は推計で38,600USドルに達し[37]、アフリカ大陸では最も高く、先進国並の水準となっている。これによって2017年には後発発展途上国の指定を解除された[3]。ただ、2008年の世界平和度指数に基づくジニ係数は65%となっており、所得格差は世界最悪水準となっている。通貨は1985年以降、近隣国と同じく中部アフリカ諸国銀行の発行するCFAフランを使用している[29]
交通詳細は「赤道ギニアの交通(スペイン語版、英語版)」を参照

2,880 km(1,790マイル)の高速道路がある。その大部分は2002年まで舗装されていなかったが、近年から徐々に改善されて来ている。

最近ではバタとオビアン・ンゲマ大統領国際空港を結ぶ長さ175 kmの2車線高速道路を建設し、ガボンとの国境にあるモンゴモ市へ接続する計画が上がっており、同国はその計画の実行へ向けて動き出している。

梅雨の時期には四輪駆動車がないと道路が通行できないことがよくあり、現在も問題となっている面がある[38]
鉄道「赤道ギニアの鉄道」を参照

赤道ギニア国内に鉄道は存在していない。
空港マラボ国際空港赤道ギニアの空港の一覧」を参照

空運は首都のマラボにマラボ国際空港、バタにバタ空港が存在し、両空港間に国内線が就航しているほか、それぞれ近隣諸国に国際線が就航している。またアンノボン島にもアンノボン空港が存在し、マラボとバタに航空便が就航している。またラパスへの首都移転に伴い新首都近郊のモンゴメイェン(英語版)に新しい国際空港の建設が計画され、2012年にオビアン・ンゲマ大統領国際空港(英語版)として開港した[39]

赤道ギニアにはCEIBAインターコンチネンタルギニア・エクアトリアル・エアラインズクロノス航空プント・アズールエア・アンノボンといった航空会社が存在するが、2020年時点ですべての赤道ギニアの航空会社は危険性が高いとしてEU域内乗り入れ禁止航空会社に指定されている[40]
国民「赤道ギニアの人口統計(スペイン語版、英語版)」も参照
人口

赤道ギニアの人口は1963年に24万5000人だったが[30]、1986年には40万人[41]、2017年には126万人にまで増加した[26]。人口密度は2017年で1km2あたり45.2人であるが[26]、これは隣国ガボンに比べて著しく高く、近隣では比較的人口稠密な地域となっている[42]
民族ブビ人の子供詳細は「赤道ギニアの民族(スペイン語版)」を参照

住民は、ほとんどがバントゥー系で、一番多いのは大陸リオ・ムニのファン人で総人口の57%を占める。同じくバントゥー系のブビ人は10%で二番目に多く[26]、ビオコ島に住む。ビオコ島の住民のほとんどはブビ人だが、少数ではあるもののフェルナンディノと呼ばれるクレオールムラート)やヨーロッパ人もいる。アンノボン島の住民はポルトガル人とアンゴラから奴隷として連れてこられたバントゥー系の黒人の混血のメスチーソが多い為、ポルトガル文化の影響が強い。

バントゥー系には、ほかにンドウェ族(フランス語版)/コンベ族(英語版)、ブジェバ族(英語版)、バレング族(英語版)、ベンガ族(英語版)、ベティ族(英語版)がいる。イボ系には、アロ人(英語版)がいる。
言語詳細は「赤道ギニアの言語(スペイン語版、フランス語版)」を参照

赤道ギニアは長くスペインの植民地であったため、言語はアフリカ大陸で唯一スペイン語公用語としている。また第二公用語としてはフランス語も導入している[43]。現地語であるファン語やブビ語(英語版)は主要言語である。また、ポルトガル文化の影響が強かったアンノボン島の住民がスペイン語よりもポルトガル語を話す事から、ポルトガル語諸国共同体にもオブザーバーとして参加し、ポルトガル語も第三公用語としている。

スペイン語話者が447,000人、ポルトガル語話者が523,040人というデータがあり、国民の大部分がスペイン語とポルトガル語を同時に話しているという計算になるが、実際にはスペイン語とポルトガル語、さらには現地語の影響を受けたクレオール言語(文法、語彙などの面でスペイン語寄り)を話している。

現地語には上記2言語のほか、ンドウェ語(フランス語版)/コンベ語(英語版)、ブジェバ語、バレング語(英語版)、ベンガ語バセケ語ベティ語がある。
宗教詳細は「赤道ギニアの宗教(イタリア語版)」を参照

宗教は大部分がキリスト教で、中でもローマ・カトリックが最も多く、人口の79.9%(2000年)を占めている[26]
教育詳細は「赤道ギニアの教育」を参照

2015年の推計によれば、識字率は男性97.3%、女性92.9%である[44]

赤道ギニアには、大学が一つある。赤道ギニア国立大学 (UNGE) がそれであり、マラボにキャンパスが、バタに医学部が存在する。バタの医学部はキューバの主要な援助を受けており、同国政府はセンターの教授、医師を提供している[要出典]。スペインの国立遠隔教育大学もマラボとバタに支部を置いている。
保健詳細は「赤道ギニアの保健(英語版)」を参照

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2023年2月13日までに、国内初となるマールブルグ熱患者を確認。9人が死亡し、感染が疑われる人は16人を数えた。キエンテム州では感染拡大を防止するために200人以上を隔離し、行動制限措置が取られた[45]
治安

赤道ギニアでは2017年12月にクーデター未遂が発生し、その後は街頭の要所に治安当局者が配置されているがひったくり強盗などの一般犯罪が依然として多発しており、注意が必要とされている[46]

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人権詳細は「赤道ギニアにおける人権(英語版)」を参照

赤道ギニアでは人権侵害が問題となっている。その内容は「治安部隊による民間人の殺害」の報告の増加傾向をはじめ、政府が拉致や誘拐を容認している点、治安部隊による囚人と被拘禁者の組織的な拷問など多数である。

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「赤道ギニアにおけるLGBTの権利(英語版)」も参照
マスコミ詳細は「赤道ギニアのメディア(英語版、スペイン語版)」を参照

赤道ギニアにおけるメディアは現在まで国家運営されており、言論の自由報道の自由に対して制限が掛けられている。

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「赤道ギニアの通信(英語版)」も参照
文化詳細は「赤道ギニアの文化(スペイン語版、フランス語版)」を参照


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