赤穂鉄道
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1915年(大正4年)5月7日 赤穂鉄道設立[6][7]

1921年(大正10年)4月14日 有年駅 - 播州赤穂駅間が開業し、有年、高雄村、坂越、播州赤穂の各駅が開設[8]

1925年(大正14年)10月1日 富原、周世、目坂、砂子の各駅が開設[9]

1929年(昭和4年)自動車兼業許可[10][11]

1951年(昭和26年)12月12日 全線廃止。その後会社解散

駅一覧

所在地名などは廃止時点のもの。全駅兵庫県に所在。

駅名駅間
営業キロ累計
営業キロ開設日接続路線・備考所在地
有年駅-0.01921年4月14日国鉄:山陽本線赤穂郡有年村
(現・赤穂市
富原駅2.32.31925年10月1日 赤穂市
真殿駅1.53.81922年3月29日当初は貨物駅[12]
周世駅1.95.71925年10月1日 
根木駅0.86.51921年4月14日1925年9月1日に高雄村駅から改称[13]
目坂駅1.17.61925年10月1日 
坂越駅1.89.41921年4月14日 
砂子駅0.810.21925年10月1日 
播州赤穂駅2.512.71921年4月14日赤穂線の播州赤穂駅より南側の位置(現在のウエスト神姫赤穂営業所)にあった。

輸送・収支実績

年度輸送人員(人)貨物量(トン)営業収入(円)営業費(円)営業益金(円)その他益金(円)その他損金(円)支払利子(円)政府補助金(円)
192193,0721,90042,26427,65514,609
1922189,4205,40977,83554,79423,041
1923190,20915,61588,55262,50326,049減資差益金62,911雑損金53,84132,90225,254
1924201,28910,34787,47063,14324,327雑損金727,65827,128
1925229,79314,40592,51668,93423,58224,73928,631
1926252,41644,374106,99185,37121,620雑損5521,65827,594
1927259,45241,448110,44786,59823,849雑損50019,37326,336
1928284,58241,632117,033102,22914,80410,83317,81530,750
1929257,46560,933110,63092,85417,77614,95333,201
1930224,46144,30894,74881,02313,725自動車業1,287
雑損償却金2,3399,92335,946
1931220,29412,78776,02355,74920,274自動車業3,812償却金21,5149,36217,939
1932200,78315,20174,24143,46930,772自動車業1,329償却金5,5007,452
1933204,55810,76973,10941,69931,410自動車業1,507償却金5,5006,655
1934198,0337,68368,84539,47629,369自動車業5,367償却金9,2515,703
1935206,1688,04871,28140,64730,634自動車業2335,382
1936222,7265,49273,79537,72536,070自動車業3,211
償却金7,0964,619
1937243,68111,76284,61743,60541,012自動車運送業13,213自動車業6,399
雑損償却金10,1763,580
1939342,21728,329
1941570,21623,992
19451,117,21333,263


鉄道省鉄道統計資料、鉄道統計資料、鉄道統計、国有鉄道陸運統計各年度版より

車両

開業から廃止までの間に、蒸気機関車6両、ディーゼル機関車2両、気動車6両、客車延べ30両、貨車延べ31両が在籍した。
蒸気機関車

1形(1)1894年(明治27年)、ボールドウィン製の車軸配置0-6-0(C)型10トン級サドルタンク機関車。開業時に竜崎鉄道から購入したものである。もとは太田鉄道が開業用に用意したものであるが、軌間を762mmから1,067mmに改めたために、注文流れとなったものである。1936年(昭和11年)に廃車解体。

2形(2)1902年(明治35年)、クラウス製の車軸配置0-4-0(B)型8.5トン級ウェルタンク機関車。開業時に龍崎鉄道から購入したもので、1940年に廃車解体。

3形(3)1921年(大正10年)、独コッペル製の車軸配置0-6-0(C)型9.3t級ウェルタンク機関車。これも開業用に用意したものだが、自社発注機である。1951年の廃止まで在籍した。後に国有化され、ケ220形となった宇和島鉄道の機関車と同系である。

4形(4)1924年(大正13年)、独コッペル製で、3とはほぼ同形である。後年、サイドタンクを延長している。1951年の廃止まで在籍。

C1形(13)1894年(明治27年)、米ボールドウィン製の車軸配置10トン級0-6-0型サドルタンク機関車。1とは同形で、太田鉄道の注文流れ品である。1941年に鉄道省から譲り受けたもので、旧番号はケ600形(ケ600)。1950年まで使用され、走行装置はDLC10形ディーゼル機関車(D102)に使用された。

C10形(1010)1942年(昭和17年)、本江機械製の車軸配置0-6-0型10トン級サイドタンク機関車。規格型機関車で、種別は丁C10である。1951年の廃止まで在籍した。赤穂鉄道は、この機関車の同形機を他に2両発注しているが、入線記録はない。これらは、工事用機械(車蒸51, 52)として鉄道省の手に渡っている。

ディーゼル機関車

DLC10形(ハ6)1950年(昭和25年)、
森製作所改造によるディーゼル機関車。戦後の機関車不足を補うために、元ガソリンカーの客車ハ6の座席を取り払い、室内にディーゼルエンジンを置いて、ディーゼル機関車としたものである。走行装置は、片ボギーからボギー車となった。当初の計画ではD101に改番する予定であったが、ハ6のまま1951年の廃止まで在籍し、1952年に静岡鉄道に譲渡され、駿遠線で普通の気動車として使用された。

DLC10形(D102)1950年(昭和25年)、森製作所製の凸形ディーゼル機関車。13号蒸気機関車の走行装置を使用して、製造されたものである。1951年の廃止まで在籍し、その後は静岡鉄道に譲渡され、駿遠線で使用された。

客車

ロ1、ハ11・12、フハ6 - 8開業時に竜崎鉄道から購入したもので契約書には旧番号の記載はなく特別14人乗客車1両、30人乗客車2両、16人乗客車3両の計6両で竜崎鉄道の記録上の保有車両4両(い1、は1・2、はに1)でありのこり2両はよくわからない
[14]。ロ1は1925年(大正14年)にハ1に改造された。廃車は6両とも1928年(昭和3年)。

車両数の推移

年度蒸気機関車ガソリンカー客車貨車
有蓋無蓋
19212728
19223838
1923-192438312
192549412
1926410412
1927410418
1928-19294210418
1930434424
1931-1935456424
1936357424
19372612318

脚注^ a b c d e f 『地方鉄道及軌道一覧. 昭和18年4月1日現在(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 「運輸審議会の決定」『官報』1951年12月27日(国立国会図書館のデジタルコレクション)
^ a b “赤穂は「あかほ」、忠臣蔵でも「あかほぎし」 では、いつから、なぜ「あこう」に?”. 神戸新聞. 2021年11月25日閲覧。
^ 明治43年免許昭和9年失効『鉄道統計資料. 昭和9年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 「軽便鉄道免許状下付」『官報』1913年4月1日(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 『地方鉄道及軌道一覧 昭和10年4月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 『日本全国諸会社役員録. 第24回』(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1921年4月16日(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 「地方鉄道駅設置」『官報』1925年10月24日(国立国会図書館デジタルコレクション)
^赤穂鉄道の発掘』18頁
^ 1934年時点『全国乗合自動車総覧』(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 「地方鉄道貨物停車場設置」『官報』1922年4月12日(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 「地方鉄道駅名改称」『官報』1925年9月16日(国立国会図書館デジタルコレクション)
^ 白土貞夫「関東鉄道竜ケ崎線―龍崎鉄道・鹿島参宮鉄道竜ケ崎線―(上)」 ネコ・パブリッシング、2013年、46-47頁

参考文献

安保彰夫『赤穂鉄道の発掘』 RM LIBRARY 55、ネコ・パブリッシング、2004年。ISBN 4-7770-5037-8。 

『ひょうご懐かしの鉄道 廃線ノスタルジー』神戸新聞総合出版センター、2005年、pp. 144-151頁。ISBN 4-343-00322-1。 

今尾恵介(監修)『日本鉄道旅行地図帳』 9 関西2、新潮社、2009年。


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