赤福
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上記の消費期限の設定や配達日数の関係もあり、地方配送は例年、気温の高い6?10月の間以外のみ対応している[要出典](なお、新型コロナウィルスによる、航空便の輸送が減少しているため、2023年5月現在、青森県秋田県への配送は休止扱いとなっている)[15][16]
コマーシャル

長年、赤太郎という侍をイメージしたマンガのキャラクターがCMに登場し「伊勢の名物・赤福餅はええじゃないか」のCMソング(作曲:宮崎尚志・歌:藤田まこと成田賢ほか)とともに人気を博した。また、このCMソングをオフヴォーカルで使った企業イメージCMも、名古屋(主に東海テレビ)・大阪(主に朝日放送テレビ)地区を中心に放映された(「赤福伊勢だより」シリーズなど)。

赤太郎のキャラは、三重県の県域新聞社・伊勢新聞(朝刊専売)の1面題字下に赤福提供で連日掲載していた「まんが天気予報」にも登場した。これは三重県を北中部、南部、伊賀の3地域に分けて天気予報を掲載し、それに関連した赤太郎のイラストを掲載していたというもの。ほかに週刊文春週刊新潮に広告を掲載。また、伊勢市・鳥羽市志摩市周辺の国道沿いや近鉄の駅には赤福の広告看板が多数設置されている[要出典]。

赤太郎の生年月日はテレビCMを開始した昭和38年5月19日生まれとしている。性格:明朗、情け深い、ドジ。

なお、後述する消費期限および製造日、原材料表示偽装事件のため、一時期、これらのCM・広告掲載は自粛した(伊勢新聞の天気予報記事も中止)。
朔日餅(ついたちもち)詳細は「朔日餅」を参照朔日餅の例
立春大吉餅(2月)

1月を除く毎月1日にその月にちなんで発売される餅。

朔日参りの参拝客へのもてなしに1978年に発売開始した[17]とは太陰太陽暦こと和暦旧暦における新月である月の第一日目のこと。開始当時は、店内での提供のみであったが、のちに持ち帰り用が発売されるようになった。

現在では、本店および四日市市名古屋市大阪市神戸市にある百貨店内の直営店で、予約販売をするようになった[要出典]。

2020年は新型コロナウイルス感染症の流行 により、5月から7月まで、販売を休止したが、8月より再開した[18]
企業としての赤福

株式会社 赤福
AKAFUKU Co., Ltd.

赤福 本店
(2014年3月8日撮影)
種類株式会社
本社所在地 日本
516-0021
三重県伊勢市朝熊町2015番地
.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯34度28分40秒 東経136度45分10秒 / 北緯34.477772度 東経136.752673度 / 34.477772; 136.752673座標: 北緯34度28分40秒 東経136度45分10秒 / 北緯34.477772度 東経136.752673度 / 34.477772; 136.752673
本店所在地516-0025
三重県伊勢市宇治中之切町26番地
北緯34度27分45.5秒 東経136度43分24.0秒 / 北緯34.462639度 東経136.723333度 / 34.462639; 136.723333
設立1954年
業種食料品
法人番号1190001006381
事業内容和菓子の製造・販売
代表者M田勝子(代表取締役社母兼社長
資本金77百万円
売上高約92億円(2013年9月期)
純利益9億7,897万8,000円(2019年09月30日時点)[19]
総資産349億293万8,000円(2019年09月30日時点)[19]
従業員数529名(平成28年10月1日現在)
主要株主株式会社M田総業、M田益嗣、M田典保
主要子会社株式会社伊勢福、株式会社伊勢禄、株式会社M田カンパニー、有限会社もめんや藍、伊勢ガードシステム有限会社
関係する人物M田益嗣
外部リンクhttps://www.akafuku.co.jp/company/
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社長は12代目(企業化4代目)のM田勝子(はまだ まさるこ。株式会社初代社長[20]・M田ますの孫である益嗣の妻。安保正敏の三女。前社長・M田典保の母)。2014年4月23日より現職。非上場企業であり、赤福の発行済み株式はM田一族が大株主の濱田総業が84%を保有。残りは益嗣と典保が二分している[21][22]

企業としても、伊勢市における影響力は近鉄グループと並んで大きく、10代目・2代社長で前会長M田益嗣は伊勢商工会議所会頭を兼ねていた(消費期限偽装問題の責任を取って会長は2007年10月31日付で、会頭は同じく10月18日付で辞職)。その際、2007年5月にJR東海の参宮線を2013年の式年遷宮前に廃線にし、伊勢市駅構内の車両基地を駐車場にする意向を発言して、物議を醸したこともあった。伝統企業の国際組織であるエノキアン協会会員企業である。

2013年2月28日には、新設のサッカー場「伊勢フットボールヴィレッジ」のピッチ2面とクラブハウスなどを伊勢市へ寄贈した。総事業費15億円中、13億円を赤福が負担している。2007年の当初計画では7面のピッチを計画していたが、次項の消費期限および製造日、原材料表示偽装事件により計画を中断。5面に縮小した上で、2011年より工事を再開して完成させた[23]。『日本経済新聞』によると、サッカー場への出資は典保が主導で行った[24]

11代目・3代社長のM田典保(益嗣の子)は2005年10月就任し、益嗣の辞職後は代表権を持ち名実ともに経営の実権を握った。このとき、外部から会長として玉井英二を迎えている。しかし2014年4月23日、赤福は臨時株主総会で典保を退任させ、益嗣の妻である勝子を後任社長に選任した。平取締役として赤福に留まっていた玉井も退任した[25][26]。『毎日新聞』によると、関係者の話として、典保は「家業から企業へ」を掲げて近代的な企業経営への転換を図り、2008年に64億円だった売上高を2013年には92億円に押し上げたが、そこで従来の「家業型」経営を重視する益嗣と対立し、典保の実質的な解任劇に及んだという。典保は代表権のない会長に棚上げされた[27]。赤福は社長交代について、4月23日付で「経営体制変更のため」と発表した[25]。公式サイトでは、代表者・勝子は「代表取締役社母兼社長」という肩書で表示されている。

2017年開催の第27回全国菓子大博覧会・三重(お伊勢さん菓子博2017)では、M田典保が実行委員長を務めた。赤福は、白小豆を使用した白い赤福とセットの「祝盆」などを限定品として販売した。典保によると、当初は津市での開催予定だったが、伊勢市への誘致に成功した。また、前回の第26回菓子博は伊勢市開催が内定していたが、赤福の偽装事件などの影響で開催できなくなり、広島市での開催に代わった経緯があったという[28]

同年11月24日付で、M田益嗣が代表取締役会長に復帰した。関係者によると、同日の株主総会で、赤福の持株会社であるM田総業(M田益嗣会長)より、益嗣の役員選任が提案され、承認された。勝子も引き続き代表権を持ち続ける。前会長の典保は顧問となった[29]

関連企業である酒造メーカーの伊勢萬がM田益嗣の指示で長年にわたり、山口組系の指定暴力団に対して代紋入り焼酎を製造・販売していたことが発覚し、M田益嗣が2020年1月16日付で代表取締役会長を再度退任していたことがテレビ東京などによる取材で判明した[30][31]。その余波を受け、全国各地の物産展での販売中止が相次いでいる。さらに2020年2月27日のテレビ東京の報道にて、2012年12月時点で外部の弁護士から暴力団との取引について問題点を指摘されていたにもかかわらず、7年以上にわたって隠蔽していた事実が明らかとなった。


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