赤毛のアン
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quilt - 松本侑子訳では「キルト」、きったかゆみえ訳では「キルティング」、村岡花子訳、神山妙子訳では「さしこ」[15]

アン・シリーズ一覧

各タイトルは村岡花子訳に準拠する(『アンの想い出の日々』のみ、その孫である村岡美枝訳に準拠する[注釈 5]。)。一般に、『赤毛のアン』から『アンの想い出の日々』までのアンを主人公とするか準主人公とする9冊の本を、アン・ブックスと呼ぶ。これに対し、追加の2冊は短編集で、アヴォンリーの村を舞台とし「アンの物語」と同じ背景設定であるが、大部分の作品はアンとは直接に関係していない。総じて題名が示す通り「アンの周囲の人々の物語」である。なお、4冊目「アンの幸福」の原題は、イギリス版はAnne of Windy Willows、アメリカ版はAnne of Windy Poplarsとそれぞれ異なり、内容も多少異なる。アンの作者ルーシー・M・モンゴメリーの墓(プリンスエドワード島

書名原題出版年アンの年齢物語の年代
赤毛のアンAnne of Green Gables190811 - 161877-1882
アンの青春Anne of Avonlea190916 - 181882-1884
アンの愛情Anne of the Island191518 - 221884-1888
アンの幸福Anne of Windy Willows193622 - 25(1888-1891)
アンの夢の家Anne's House of Dreams191725 - 271891-1893
炉辺荘のアンAnne of Ingleside193933 - 391899-1905
虹の谷のアンRainbow Valley191940 - 411906-1907
アンの娘リラRilla of Ingleside192148 - 531914-1919
アンの想い出の日々The Blythes Are Quoted200940 - 751906-1941
以下はアンとの関連が薄い短編集
アンの友達Chronicles of Avonlea1912――
アンをめぐる人々Further Chronicles of Avonlea1920――

派生作品
小説作品

『こんにちは アン』Before Green Gables
(2008年)

「赤毛のアン」100周年を記念して、モンゴメリ財団から依頼された児童文学作家バッジ・ウィルソンが執筆した作品。

アン・シャーリーが両親を失い、マシュウとマリラの兄妹に引き取られるまでの11年間を物語る。この原作を元にしたアニメ作品が『こんにちは アン ?Before Green Gables』として日本でテレビアニメ化されている。


映画作品

『天涯の孤児
(英語版)』(1919年)

ウィリアム・デズモンド・テイラー(英語版)監督、フランシス・マリオン脚色、メアリー・マイルズ・ミンター主演のサイレント映画。プリントは現存しないとされている。


『紅雀(英語版)』(1934年)

RKO製作、ジョージ・ニコラス・ジュニア(英語版)監督、ドーン・オデイ(英語版)主演のモノクロ映画。オデイはこの映画以後、芸名を「アン・シャーリー」とした。

上記の2作品は、いずれも原題はAnne of Green Gables。『紅雀』は日本では1935年に公開され、当時、日本では原作が未だ刊行されていないためこのタイトルとなった(『天涯の孤児』も同様)。

『そよ風の町(英語版)』Anne of Windy Poplars (1940年)

RKO製作、ジャック・ハイブリー(英語版)監督、アン・シャーリー(英語版)主演。日本では1949年に公開。現在の『アンの幸福』。上記の作品と同じ日本では原作が当時未刊行のためこのタイトルとなった。


CBCが製作したミーガン・フォローズの主演のテレビ映画、『赤毛のアン』は、初めてプリンス・エドワード島でロケを行ったことで話題となった。更に、『アンの青春』とその続編の計3作のダイジェスト版が劇場公開されている。第3作目は小説版での第3作『アンの愛情』とはかけ離れたオリジナル・ストーリーである。製作、監督、脚本はケビン・サリバン(英語版)。

赤毛のアン』(1985年)

『続・赤毛のアン アンの青春(英語版)』(1987年)

『赤毛のアン アンの結婚(英語版)』(2000年)ステファン・スケイニ監督。

『赤毛のアン 新たな始まり(英語版)』(2008年)ケビン・サリバン監督。


『アンを探して』(2009年)

宮平貴子監督、穂のかロザンナ・ザンボン紺野まひる主演の日本映画。


ジョン・ケント・ハリソン(英語版)監督、エラ・バレンタイン(英語版)主演[16][17]、サラ・ボッツフォード(英語版)、マーティン・シーン出演の3部作のカナダのテレビ映画。製作総指揮は原作者の孫娘ケイト・マクドナルド・バトラー(英語版)[18]

『赤毛のアン (2016年の映画)(英語版)』(2016年)[19][20]

『赤毛のアン 初恋(フリジア語版)』(2017年)[21]

『赤毛のアン 卒業(フリジア語版)』(2017年)[21][22]


テレビ映画

Anne of Green Gables (1956 film)
(1956年)

CBC製作のテレビ映画。ドン・ハロン監督、Toby Tarnow主演。


Anne of Green Gables (1972 film) (1972年)

英国で製作された、全5回のミニシリーズ。ジョーン・クラフト監督、キム・ブレーデン主演。


"Anne of Avonlea" (1975年 TVシリーズ)キム・ブレーデン主演。

ケビン・サリバン脚本作品

Anne of Green Gables (1985年)

CBC製作の、全3時間強のミニシリーズ。ケビン・サリバン監督、ミーガン・フォローズ主演。

日本では1986年に邦題『
赤毛のアン』としてダイジェスト版が劇場公開された。BSやCS等では完全版あるいは前後編でも放送。


Anne of Avonlea / Anne of Green Gables: The Sequel (1987年)

1985年にCBCで製作された、Anne of Green Gables の続編。4時間弱ある。アメリカでビデオ化の際に改題された。小説の『アンの青春』のみならず、『アンの愛情』、『アンの幸福』の題材も含まれている。ケビン・サリバン監督、ミーガン・フォローズ主演。

日本では1988年に邦題『続・赤毛のアン アンの青春』としてダイジェスト版が劇場公開された。BSやCS等では完全版あるいは前後編でも放送。


Anne of Green Gables: The Continuing Story (2000年)

1987年にCBCで製作された、Anne of Avonlea の続編。3時間強あり、ケビン・サリバンによる脚本は、オリジナル色が強い。ステファン・スケイニ監督、ミーガン・フォローズ主演。

日本では2000年に『赤毛のアン アンの結婚』として、ダイジェスト版が劇場公開された。BSやCS等では完全版あるいは前後編でも放送。


Anne of Green Gables: A New Beginning (2008年)

グリーンゲイブル以前のアンを、The Continuing Story 後のアンが回想するという形で描く。旧作のシーンが折り込まれたり、『アボンリーへの道』を含めて全作品に登場するレイチェル・リンド役のパトリシア・ハミルトンが長命であったという設定でそのまま登場するが、サリバンのオリジナルストーリーで、父親の生存など設定の変更がいくつかある。モンゴメリの原作のフランチャイズ作品。

アン役はバーバラ・ハーシーとハンナ・エンディコット=ダグラス(幼少期)。

日本では邦題『赤毛のアン 新たなる旅立ち』として2011年にBSで放送された。2014年にはLaLa TVにおいて邦題『赤毛のアン 新たな始まり』として放送された。


カナダYTV製作作品

L.M. Montgomery's Anne of Green Gables
(2016年)

カナダのテレビ局YTVで製作され、イギリスやアメリカ合衆国でもテレビで放送された。オーストラリア、日本などでは劇場公開された(日本では『赤毛のアン』)。3部作を監督したジョン・ケント・ハリソンと主演のエラ・バレンタインは、カナダ・スクリーン・アワードで監督賞と演技賞(青少年向け部門)をそれぞれ受賞した[21]


Anne of Green Gables: The Good Stars (2017年)

2017年2月に放送された続編


Anne of Green Gables: Fire & Dew (2017年)

2017年7月に放送された続編


テレビドラマ

アンという名の少女(2017年-2019年)[23]

NetflixとCBCが共同でドラマ化した。モイラ・ウォリー=ベケットが制作し、シーズン1では全7話の脚本を担当し、監督はニキ・カーロほかが務める。

カナダCBCでは当初"Anne"として、のちに"Anne with an E"として放送され、カナダ国外ではNetflixが配信し、日本語題名は『アンという名の少女』とされた。

2019年10月、CBC社長のキャサリン・テイトが長い目でカナダの産業の害になるNetflixとの共同製作はやめると発言した事により、同年放送、2020年配信のシーズン3をもって終了した[注釈 6]


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