赤木リツコ
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『シン』では、冒頭のユーロNERV支部解放作戦から登場し、コア化し、赤く染まったパリの地でマヤやミドリといったWILLEのメンバーたちとコア化したパリを元に戻すという作戦の指揮を執った。その後はミサトたちと共にNERVとの最終決戦に望む。ミサトとの会話の途中でいきなりゲンドウの頭部を撃ち続ける目的優先の毅然とした態度を示した。『新世紀エヴァンゲリオン2 造られしセカイ -another cases-』では、ゲンドウとの密会(と見られるシーン)の後、シンジをはじめ全NERV関係者である男性を手玉に取っていき、最終的にゲンドウに対して優位的立場を獲得するシナリオがある。名前の由来は、大日本帝国海軍航空母艦赤城(あかぎ)」と、庵野秀明の中学校時代の友人[6]
碇ゲンドウ(いかり ゲンドウ)
声 -
立木文彦特務機関NERV最高司令官。碇ユイの夫で、シンジの実父。妻の姓である碇姓を使用しており、旧姓は六分儀(ろくぶんぎ)。1967年4月29日生まれの48歳[7]。使徒迎撃、人類補完計画実行を担う組織の長として、時として非情な判断をも下す、冷徹で無慈悲な印象の人物。表向きは上位組織であるゼーレの意に従っているが、EVAに接触し消滅した妻に再び会うべく極秘裏に独自の計画を進めていた。第8話で加持が横流ししたアダムの肉体を右手に移植し、これを用いてリリスの魂を持つレイとの融合を経て地下のリリス(肉体)と融合しユイの魂と再会することを目指していた。しかし旧劇場版第26話では右手をレイに融合させたところで拒絶され、アダムを持ち去られてしまう。最終的に、ユイ、カヲル、レイの幻影と対話する中で自分が他人を恐れていたことを自覚し、シンジを拒絶していたことに対して謝罪を口にした後に「初号機に上半身を食われる」というイメージで補完された。第21話の冬月の回想によれば、1999年時でも面識のない冬月も噂を知っているほどの人物だった。2000年、葛城調査隊に参加し南極にいたが、セカンドインパクトの前日に全資料と共に脱出。2002年の国連のセカンドインパクト調査団には冬月と共に参加する。その後はゼーレの実行部隊として人工進化研究所およびゲヒルンの所長、そして特務機関NERVの最高司令官を務めることになる。冬月のことはユイの紹介で知り[注 6]、自身が警察に留置された際に身元引受人に指定して対面。冬月からの第一印象は「嫌な男」であり、「面白い男ではあるが好きにはなれない」と評された。セカンドインパクト後、真実を暴くべく人工進化研究所に乗り込んできた冬月に対して、ジオフロントとEVAの存在を明かし組織に引き込む。ユイとは1999年かそれ以前から交際しておりセカンドインパクト前後に結婚するが[注 7]、冬月の仲間内ではユイの才能とバックボーンのゼーレが目的だと噂されていた。しかしEVAとの接触実験でユイが消滅した後は、ゲンドウは再びユイに会うためにあらゆる手段を講じていくことになる。赤木ナオコやその娘リツコとはその才能を利用するべく肉体関係を持ったが、これがいつ頃からかは劇中では示されない[注 8]。ただしナオコからはユイが消滅する以前から好意を寄せられていたようである。実の息子であるシンジとは別居していたが、幼少期に離別したらしいことや「先生」という人物の下に預けたこと、3年前に共にユイの墓参りをしたこと程度しか描写されない。関係も良好とはいえず、呼び寄せた後も同居はせず会話を持ちかけたり病院に見舞うこともなかった。旧劇場版第26話にて、シンジを傷つけるのを恐れて遠ざけていたと吐露する。一方、レイに対しては優しい表情を見せ、彼女の起動実験失敗の際には、自身の負傷をかえりみず彼女を助けたこともある。ゲンドウから話かけたり、病院に見舞いに行くなどシンジとは対照的に積極的に関係を持っていた。しかしゲンドウが彼女に求めたのはユイの下へ自らの魂を導く方舟としての役割であり、旧劇場版第26話では拒絶された結果思い描いていたものとは異なる結末を迎えることになった。アスカに対しては直接の会話シーン自体がない。第22話では窮地に陥った弐号機に対し「今失うのは得策ではない」とした上でロンギヌスの槍を衛星軌道に投棄する口実として救出を命じたほか、第23話では「囮ぐらいには役に立つ」と発進を指示している。漫画版では原作以上に冷酷な性格の人物として登場。シンジに対し「私を理解しようなどと思うな」と吐き捨てたり、戦略自衛隊のNERV本部襲撃の際はシンジを救助しつつも「親としての愛情を覚えたことはなく、むしろユイの愛情を奪った存在として憎悪の念すら抱いていた」と公言しており、最初から最後までシンジを道具扱いしていた。また、レイに対して温和な態度を向けるのは、彼女をユイに重ねているためであることが明かされている。アダムについては、経口で摂取した結果、起動実験失敗の事故からレイを助けた時の火傷の痕が残った「最も醜い場所」である左手に宿ったとしており、自らの意思でA.T.フィールドを発する場面もある。ターミナルドグマにおいてリツコと対峙して拳銃で撃つくだりは劇場版と変わらないが、漫画版ではリツコが即死しておらず、レイに見捨てられた直後にリツコから喉を銃で撃たれ致命傷を負う。念願だったユイとの再会を果たした際、シンジに親子の触れ合いを行わなかったことを後悔すると同時に、心の奥底では彼を我が子として想っていた事実を再確認し、シンジが生きてくれることを強く望みながら息絶えた。ユイ曰く「生命の理に背いた」という理由で補完をされなかったが、補完を否定したシンジの前にユイと共に現れている。なお、アニメ版と漫画版におけるゲンドウ本人の性格の違いについては、貞本曰く「(ある意味で)悲しい人間」として描いたためであるという[9]。『新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド2nd』では、シンジとの親子関係はさほど荒んではいない模様。ユイとは中学生時代に出会い、カヲルの導きで彼女と結ばれている。『碇シンジ育成計画』では、原作とも全く違う教育熱心かつユニークな性格で、冷徹な様子もなく、シンジの良き父となっている。普段から恐妻家でユイに頭が上がらず、家では常に新聞を読んでいる。新劇場版ではユイの旧姓は綾波とされており、法制度が現実と同等ならゲンドウの姓は元から碇である。旧世紀版と基本的な描写は変わらないが、シンジとの和解を願って食事会を行おうとするレイの提案を(ユイの面影を見てではあるが)受け入れたり、ダミーシステムの使用を巡って決裂しNERVを去るシンジを「大人になれ」と諭す、戻ってきたシンジの姿勢にたじろぐなど、孤独なイメージとは違った様子を見せた。しかし冬月に対する最後の呼び掛けが呼び捨てであったり、アスカやレイをあくまで自身の計画のための駒として扱うなど、シンジ以外に対してはより冷酷に描かれている。旧世紀版で冬月の回想として語られた過去は自身の回想としてより過去から語られた。
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