赤坂プリンスホテル
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なお、傾斜地にあって五色の屋上玄関が旧館1階と同一階層となっており、旧館・プリンス通り側から見ると五色はすべて地下にあった。

2階:宴会場「五色の間」 - 橙光・黄雲・紅玉・紫雲・青葉

1階:宴会場6室 - 紺青・新緑・赤瑛・紅花・紅葉・紅梅

別館(旧新館)

1960年10月1日開業。5階建。

5階:ロイヤルホール

4階:結婚式場、有明、旭、曙、右近左近、写真室、衣装室、更衣室

1階:グリーンホール、ロビー、クローク

別館外、プリンス通りにベーカリーショップ「ブーランジュリー アカサカ」。2011年3月当時、2、3階は従業員事務所、更衣室になっていた。従業員事務所、更衣室へ変更前はクラウン、パール、ローズ、マーガレット、クィーン、梓、楓の宴会場として使用していた。
赤坂プリンス・レジデンス

2001年7月12日竣工。ホテルの快適さをそのままにセントラル冷暖房完備、各種取次サービスを配したデラックスなマンション。
閉鎖後と再開発
東日本大震災の避難所

2011年3月24日、東京都庁東京電力福島第一原子力発電所事故で避難した福島県民の受け入れ施設として、新館を活用すると発表した[9]。4月9日から6月30日まで福島第一原子力発電所の被災者を受け入れ[10]、建物の解体は7月以降に行われることとなった[9]
再開発計画詳細は「東京ガーデンテラス紀尾井町」を参照

建て替えに伴う地区計画について、東京都の都市計画審議会は2011年7月、緑地の割合を増やすなど周辺環境に配慮されているとして、容積率を従来の2倍の600%に設定した[11]。これにより、該当地区の建物の高さの上限は180メートルとなり、当時の140メートルから大幅に増すことになった[11]

再開発を進める西武ホールディングスは、該当する紀尾井町南地区44,000平米の敷地に2棟の高層ビルを2012年から建設する[11]。1棟は高さ180メートルの複合ビルで、上層に200-300室規模のホテル、中層にオフィス、低層に商業施設を設ける。もう1棟は高さ120メートルのタワーマンションとなり、100-200戸の賃貸住戸となった[11]

旧館(旧李王家邸)については、移築して活用されることとなった[11]

その後、2016年7月27日、跡地に東京ガーデンテラス紀尾井町が開業した。
解体工事

新館の解体工事は、粉塵や部材の飛散、騒音振動を最小限に抑える新工法の「テコレップシステム」[12]を開発した大成建設が請け負い、西武ホールディングス傘下の西武建設も参加。解体工事は当初2011年9月中から本格的に開始されるとされたが[11]、諸事情により工事開始は遅れて2012年6月から行われた。2012年11月13日、39階と40階の解体作業が終了し、15本の油圧ジャッキが操作されて建物が6m短くする作業が行われた。解体作業は2013年5月頃まで続く予定とされた[13]が、最終的には2013年7月6日に解体作業が完了した[14]

@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}これ以前に日本国内で行われた高層建築物の解体工事は、清水建設2007年に実施した東京・上野のホテルソフィテル東京(112m)が最大のものだったが、今回はそれを上回り[要出典]高層ビルの解体例としては日本で最高の例となった[15]が、世界貿易センタービル (162m) の解体によって記録が塗り替えられた[16]
旧館の移動

旧館は曳家による移動が行われた[17][18]
その他

新館屋上には、日本放送協会(NHK)が千代田放送会館地内にあった千代田放送所に代わる予備送信設備(アナログテレビ・FM)を設置していたが、取り壊しに伴い廃止された。閉鎖時期がテレビジョン放送の完全デジタル化の時期に近く、かつ東京タワーに代わる送信所となる東京スカイツリーの運用開始は2012年であったため、一時的に予備送信施設がなくなることが危惧されたが、前述の通り解体工事開始が東京スカイツリーの試験運用開始後となったため、その問題は事実上解消した。NHK-FM放送は東京スカイツリーの運用開始後、東京タワーが予備送信施設としての機能を引き継いだ。


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