近年の日本・中国では多数の『資治通鑑』が発売されている。ここでは代表的な版本のみを挙げる。 現代日本語訳の全訳はまだなく、漢文書き下しの「続国訳漢文大成」本が唯一の日本語全訳となっている。
百衲本『傅搶テ藏百衲本資治通鑑』広西師範大学出版社、2023 出版説明によると「紹興本」系の諸本をまとめたものらしい。
山名本(和刻本, 山名留三郎訓点本, 東京:鳳文館, 1884、復刻:汲古書院, 1973, 再版2000)
中華書局本 『資治通鑑』 中華書局 初版1956年
『景印文淵閣四庫全書』第304冊?第310冊、第311冊目録他(台北:台湾商務印書館, 1983-1986)
日本語訳書
加藤繁、公田連太郎訳註 『國譯資治通鑑』〈全4冊組〉、(ソウル:景仁文化社、1996年)‐ 昭和初期に全16冊で出された漢文読み下し「続国訳漢文大成」の改訂本
複製本『国訳漢文大成 続経子史部』(第9巻?第14巻:日本図書センター、2000年)、本文は12巻目まで
頼惟勤、石川忠久ほか編訳 『資治通鑑選』(平凡社〈中国古典文学大系 第14巻〉、初版1970年、復刊1994年)、現代語抄訳。294巻全巻の史論部分のみを抜粋して訳したもの。
田中謙二編訳 『資治通鑑』(ちくま学芸文庫、2019年)、これも現代語の抄訳。時代ごとに4つの部分(戦国の智瑶の滅亡・後漢の党錮の禁・南北朝の侯景の乱・唐の安史の乱)を紀事本末体で訳している。
旧版 『中国文明選1 資治通鑑』(朝日新聞社、1974年)
徳田隆