これらはいずれもDブロック元素に属する。
性質[ソースを編集]
金・銀・白金[ソースを編集]
周期表の金、銀、白金は化学的、物理的、機械的に似た性質を有する[1]。金、銀、白金はいずれも、色が美しく、加工が容易、室温で変色しない(銀を除く)という三要素をもち工芸品や宝飾品に用いられている[1]。
白金族元素[ソースを編集]
ルテニウム、ロジウム、パラジウム(これら3つをパラジウム類と言うことがある)、オスミウム、イリジウム、白金(これら3つは白金類と言うことがある)の6つの元素を「白金族元素」と言う。
白金族元素はお互い性質が似通っており、融点が高く、白金、パラジウムはアルミニウム並に軟らかく、ルテニウム、イリジウムは硬く、オスミウムは非常に硬く脆い。ロジウムはその中間の硬さである。全体的にくすんだ銀白色を呈した金属である。
また白金類は密度が21から22と非常に高く、物質中最も重い元素になる。重白金族とも言う。パラジウム類は密度は12で、軽白金族とも言う。酸、アルカリなどにも侵されにくい。非常に有用な触媒となるものもある。
白金族元素はどれもかなり希少な金属だが、その中でもロジウム、オスミウム、イリジウムは特に希少な金属である。
レニウム
レニウムは、地球上においても、宇宙空間においても最も希少な金属である。(ビスマス以外のほぼ全ての高度放射性元素を除く)
レニウムは灰白色の非常に硬い金属で、過酷な条件下にも耐えうることから、ロケットエンジンにごく少量添加されたりしている。
密度に関しても、白金の21.45に次いで全元素中第4位の高密度である。
ジュエリー用貴金属[ソースを編集]
8種の貴金属の中で、金 (Au)、銀 (Ag)、白金 (Pt)、パラジウム (Pd) の4種とその合金を、ISO9202、JIS-H6309、及びCIBJO(国際貴金属宝飾品連盟)は、ジュエリー用貴金属合金として定め、品位区分を設けている。
イリジウム (Ir)、ルテニウム (Ru) は、白金 (Pt)(プラチナ)の割り金として用いられている。
ロジウム (Rh) は、ジュエリーやアクセサリーの表面めっきとして、広く利用されている。
ジュエリーの製造現場では、加工上の性質、用途と色調から、産出量は多いが銅 (Cu) を貴金属の一種と考えることもある。
出典[ソースを編集]^ a b c d e f 岡田勝蔵『図解よくわかる 貴金属材料』日刊工業新聞社、2014年、8頁。
^ 高橋正雄「貴金属系電極材料の現状と将来」『実務表面技術』第28巻第6号、表面技術協会、1981年、240-244頁、doi:10.4139/sfj1970.28.240、2019年1月22日閲覧。
^ a b 大阪府立産業技術総合研究所. “ ⇒電気めっき用語”. 2019年1月22日閲覧。
関連項目[ソースを編集]
卑金属
化学
物性物理学
レアメタル
重金属
砂金
宝石
外国為替及び外国貿易法(外為法)…この法律では6条1項10号で「金」のみが「貴金属」として指定されている。
典拠管理データベース
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⇒現代ウクライナ百科事典
公文書館(アメリカ)