象牙質全体を象牙細管
という管が走っている[5]。これは、象牙芽細胞の突起を中に含んでおり[5]、象牙質の形成並びに形成後の維持を行う。象牙細管の直径は0.8?2.2マイクロメートルである。象牙芽細胞は歯の萌出後も象牙質と歯髄の境界部に存在しており、必要なときに歯髄腔壁に象牙質を形成することができる。歯の歯根完成までに作られる象牙質を原生象牙質[6]や第一象牙質
[6]、歯根完成後に作られる象牙質を第二象牙質[6][5]という。また、う蝕等により刺激を受けた時に作られる象牙質を第三象牙質、修復象牙質[6][5]と呼び、正常な状態で作られる第二象牙質を生理的第二象牙質[6][5]と呼び、両者を区別することもある。