いわゆる辰野式建築に分類される赤レンガ造の建築で、竣工は1908年[13]。公式には、八角形平面を見せる入口部分にあたる八角堂(八角楼)とそこから続くラテン十字形の十字楼で構成される建築、さらに周囲の広場をあわせて西門紅楼としている[3]。八角形の建物ばかりがクローズアップされがちであるが[6]、公式には十字楼が本体とされている[3]。
先述のとおり、縁起をかついだ八卦から着想したプランをもつ八角堂の外観は、赤レンガの壁にコンクリート造の帯が付されたもので[13]、壁体を支えるバットレスも見られる[16]。二階の各辺の窓は半円アーチをもつ窓を中央に、左右は長方形の窓が配されている。屋根部分に張り出した明かり取りの窓(老虎窗)は下心アーチをもつ。現在の内部の利用形態を挙げると、八角堂の一階部分はインフォメーションカウンター、カフェ、土産物屋があり、周囲には西門紅楼が完成してから現在にいたるまでの各自代の文物が展示されている[16]。二階部分が劇場で、映画、ライブ、演劇などに利用されている[16]。高さ6メートルの天井は鉄骨むき出しで、日本製の鉄骨が用いられたという[16]。
1997年に火災に遭い2002年に修復された十字楼の外観は純粋な赤レンガ壁であり、これもバットレスを持つが白帯はない。内部は小さなショップが16軒テナントとして入っている(2010年1月21日現在)[16]。
これらふたつの平面がひとつになった形態をもって「このようなデザインはこれまでになく、そのあとも見ない、東洋と西洋の建築史上で初めての壮挙」としている[4]。
駅から西門紅楼へ着くとすぐの北側広場は、土日になると市場が立ったり、記者会見やアイドルの新曲発表会といった各種のイベントで利用される[16]。一方の南側広場は夜になると露店の飲み屋街になる。ゲイバー的な側面もあるという。[16] MRT西門駅(BL11/G12)より徒歩1分[16]。
アクセス
脚注[脚注の使い方]^ “ ⇒産経 子どもニュース「育て!子どもたち」:台湾?●「西門町と西門紅楼」”. 産経広告社. 2015年11月19日閲覧。
^ “台湾研修旅行において「広島県観光PR」を実施!?呉商業高等学校の生徒が教育長を表敬訪問?
^ a b c d e f g h i “ ⇒西門紅楼”. 財團法人台北市文化基金會. 2015年11月14日閲覧。
^ a b c d “ ⇒西門紅楼”. 地方文化館. 台湾文化部. 2015年11月14日閲覧。
^ 建築家。1904年東京帝国大学工学部建築学科卒業、台湾総督府土木局営繕課に勤める。西門紅楼、台湾大学医学院付属医院