西部警察_SPECIAL
[Wikipedia|▼Menu]
また、名古屋でのロケが行われている際にPRの為にゲスト出演したメーテレ製作の情報番組『メ?テレワイド サンダー5』に劇用車パトカーから降りて来た舘ひろしらメンバーの中に中山も居てPR活動をしていた)。

連続ドラマ『西部警察2003』の制作

2003年7月17日、石原の十七回忌命日でもあるこの日、『西部警察2003』と題した連続ドラマ(同年10月から12月までの毎週木曜日夜8時からの1時間枠(「木曜ミステリーシリーズ枠」)にて全10話を放映予定であった)の制作が発表された。制作費は1話につき1億、計10億円。発表段階で名古屋、大阪、広島と地方ロケが決まっており、主にテロ事件を扱い、旧作と同様に派手なスペクタクルシーンを前面に出す内容が予定されていた。脚本は峯尾基三、柏原寛司、初登板の深沢正樹ほか。監督は吉田啓一郎、小澤啓一、村川透ほか。同年8月10日から22日にかけて愛知県名古屋市近辺でロケを行い、最終回はスペシャル版の予定であった。

石原プロの小林正彦専務は「毎回、大爆破というわけにはいかないが、2回に1回くらいは、やらなきゃならんでしょう。テレ朝からもらう制作費は1本3500万円だけど、1億円はいくけど、安全面に細心の注意を払うが、やるべき時は思い切ってやります。」とコメントした。

第1話と第2話は名古屋ロケを敢行。脚本は峯尾基三、監督は吉田啓一郎。中国人密輸組織と大門軍団との戦いを描いた前後編で、第1話のクライマックスは、密輸組織のアジトに踏み込んだ池田努と徳重聡が仕掛けられた爆弾に気付き脱出するシーンだった。

同年8月10日にクランクインし、翌8月11日早朝、名古屋市にてビル爆破シーンの撮影が行われた。その後は金城ふ頭ガーデンふ頭、南京大路でカーチェイスを含む走行シーンの撮影が行われた。ただし、金城ふ頭とガーデンふ頭の撮影は名古屋港管理組合が許可していたが、南京大路に関しては組合はおろか、所轄警察署の道路使用許可さえ得ていない撮影であったことが判明した。この件に関しては事故後に制作サイドから所轄に謝罪があり、厳重注意処分となった(警察官が駆けつけたときにはすでに撮影が終わっており、現認できなかったため)。
制作中止の経緯

栄でのビル爆破によって撮影がスタートした翌日の8月12日13時50分頃、この日の撮影現場であるスーパーオートバックス名古屋ベイ店(名古屋市港区)の駐車場内において、松山高之役の池田努TVR・タスカンを運転中にハンドル操作を誤りアンダーステアを生じ、そのまま見物人に突っ込んで男女5人を負傷させる人身事故が発生した。この事故を受け、石原プロモーション社長でもある渡が入院中の負傷者を訪問し、事故を起こした俳優とともに謝罪した。かつて石原プロの所属俳優として『西部警察』に出演していた峰竜太は、自身が司会を担当する『ザ!情報ツウ』の中で「僕も以前に石原プロに所属してましたが、まさか、こんな事が起きるとは…」とコメントした。

これを受けて石原プロは連続ドラマの制作中止とともに、予定していた10月からの放映の中止をテレビ朝日に要請。これに対して事故で負傷した見物人やその家族からも製作続行を望む声が上がったが、最終的にはテレビ朝日常務取締役(当時)の早河洋もこれに同意し、翌日の8月13日に制作の打ち切りと10月からの放映中止を発表した。た、すでに製作が終了して放映を待つのみとなっていた『西部警察 WESTERN POLICE 2003』についても放映を無期限延期とすることが決まり、当初の放映予定日には通常の『土曜ワイド劇場』が代替放送された。

なお、連続ドラマ版『西部警察2003』が放送される予定であった木曜夜8時の枠では、同枠の後番組としてすでに製作が開始され、2004年1月クールからの放送開始が予定されていた『新・京都迷宮案内』が、スタッフ・出演者の協力のもと前倒しの形で放送された。『西部警察2003』の代替のテレビ朝日開局45周年記念ドラマとして制作・放送されたのは2004年1月?3月に、木曜ドラマ枠上戸彩主演の『エースをねらえ!』となる。

運転していた池田、監督の吉田啓一郎、現場責任者の石原プロ小林専務が業務上過失致傷罪に問われ、池田と吉田は急発進の演出を小林から要請されたとして起訴猶予、小林に関しては急発進の要請も含め、ギャラリーとの間に柵を設けるなどの安全管理の責任を怠ったとして略式起訴され、罰金命令を受けた。
キャスト「西部警察の登場人物#SPECIAL」を参照

この他、岩本恭生伊藤高史加地健太郎、ピース(ゆーとぴあ)、伊藤幸純みずと良山根久幸(旧シリーズでは記者役)などが出演している。
登場特殊車両

モノクラフト以外、全て外国車で固められた

大門 -
ブラバスS6.7 (メルセデス・ベンツ・Sクラスのチューンドカー) - 提供のオートトレーディング社長・南原竜樹の愛車である。ただし本編には登場しておらず、提供クレジットでの走行シーンに出るだけだった。ただし、15分拡大され再編集された本放送版ではなく本来のバージョンでの再放送版では、OPで走行シーンが登場している。

鳩村 - TVR・サーブラウ - 2台用意された。

橘 - ロータス・エリーゼ - 2台用意された。

堀内 - TVR・タモーラ - 2台用意された。

松山 - TVR・タスカンスピード6 - 2台用意された。

三上 - モノクラフトGT300 (トヨタ・MR-Sのカスタムカー) - 2台用意された。宮崎ロケで爆破された観光バスとの市街地走行シーンでアクシデント衝突し、フェンダーがへこんだ。

日下 - TVR・タスカン

他にも覆面パトカーには黒のアルファロメオ・156GTA(左ハンドル)が1台、アルファロメオ・166(右ハンドル)が2台用意された。
スタッフ

制作 - 渡哲也

企画 -
早河洋(テレビ朝日)、小林正彦

監督 - 村川透

脚本 - 峯尾基三


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:41 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef