西遊記
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天界時の官職は北極紫微大帝の配下・「天蓬元帥」(てんぽうげんすい)。転生後は福梁山で悪事を重ね、高老荘で翠蘭という人間の女と結婚していたが、先んじて三蔵に同行していた悟空と一騎討ちをしたのち旅に加わった。西域に帰還の後、「浄壇使者」(じょうだんししゃ)となった。
沙悟浄(さ ごじょう)
“悟浄”は観音菩薩からもらった法号であるため、「実名敬避俗」に準じ“沙和尚”と呼ばれる。悟空と八戒との間を取り持つ役。天界から流沙河に追放され、そこで人を襲う妖怪となり、赤い髪に青黒い肌となった。川に住む妖怪から、日本では河童の姿で表現される。天界時の官職は「捲簾大将」(けんれんたいしょう)。西域に帰還の後、「金身羅漢」(こんしんらかん)の位を与えられた。
三蔵法師(さんぞうほうし)
俗名は陳江流[注 8]。三蔵法師は尊称、法名は「玄奘三蔵」(げんじょうさんぞう)。この人物には実在のモデルがいるが、劇中の内容は史実とは全く異なる。生まれる前に父を殺され[注 9]、母を奪われて、生まれてすぐに川に流されるが、金山寺[注 10] で拾われ、ずっとそこで育てられる。観音菩薩の命を受けて天竺へと取経の旅へ遣わされる。その際、太宗皇帝と義兄弟となった。前世で天界にいた時は釈迦の第二の弟子、「金蝉子」(こんぜんし)であったが、仏法を軽んじたため下界に落とされた。西域に帰還の後、「旃檀功徳仏」(せんだんくどくぶつ)という仏となった。
玉龍(ぎょくりゅう)
四海龍王の一人・西海龍王敖閏の第3太子であり三蔵が乗っている馬に化身している。西域に帰還の後、「八部天竜」(はちぶてんりゅう)という位を与えられた。
釈迦如来(しゃかにょらい)
西方の霊山大雷音寺に住み、天帝の依頼で孫悟空を退治した。天界で暴れ、強者こそが尊いとして天帝に位を譲れという孫悟空を痛罵し、その力を見せてみよと挑発した。如来の右の手のひらから飛び出せるか賭けをすることになり、悟空は?斗雲(きんとうん)で飛び去るが、はたして最果ての天の柱は如来の指であった。まやかしの術だと抗弁しもう一度飛び出そうとしていた悟空を手で打ち据え、押さえつけて、五行山に閉じ込めて封印してしまう。
観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)
鳩摩羅什による訳語、観世音菩薩がの二代目皇帝李世民の名“世”から避諱により唐時代の中国では観音菩薩。玄奘三蔵の訳では観自在菩薩。落伽山に住んでいる。悟空が逃げないように、老婆の姿になって三蔵に緊箍児(僧頭巾)と、緊箍呪(定心真言)を教えた。
??太子(なた たいし)
天界軍を指揮する托塔李天王の息子。 生まれながら両手の裏に『?』と『?』の字がいる。孫悟空を討伐しに行く時、玉皇大帝に『三壇海摩会大神』の神号を与えられた。三面六臂の神通を使い、斬妖剣・?妖刀・縛妖索・降妖杵・綉毬・火輪という六種の武器で戦う。更にその武器を幾千万の数に変化し、兵器の雨みたいに相手を攻撃することができる。『封神演義』では出身が一般的なナタの神話と異なり、神ではない存在になっているが、主役級のキャラクターとしてかなりの活躍をしており火尖槍や風火輪などを使う仙家の強者である。
顕聖二郎真君(けんせいじろうしんくん)
天界を治める最高神である玉帝の妹の子。孫悟空と同じく法天相地の神通を使える神。悟空が天界に対して反乱を起こした際に六兄弟と共に悟空を捕えることに成功する。『封神演義』では楊?と呼ばれている人間の道士がいて、?.mw-parser-output .jis2004font{font-family:"源ノ角ゴシック JP Normal","源ノ角ゴシック JP","Source Han Sans Normal","Source Han Sans","NotoSansJP-DemiLight","Noto Sans CJK JP DemiLight","ヒラギノ角ゴ ProN W3","ヒラギノ角ゴ ProN","Hiragino Kaku Gothic ProN","メイリオ",Meiryo,"新ゴ Pr6N R","A-OTF 新ゴ Pr6N R","小塚ゴシック Pr6N M","IPAexゴシック","Takaoゴシック","XANO明朝U32","XANO明朝","和田研中丸ゴシック2004絵文字","和田研中丸ゴシック2004ARIB","和田研中丸ゴシック2004P4","和田研細丸ゴシック2004絵文字","和田研細丸ゴシック2004ARIB","和田研細丸ゴシック2004P4","和田研細丸ゴシックProN",YOzFont04,"IPA Pゴシック","Yu Gothic UI","Meiryo UI","MS Pゴシック";font-feature-settings:"jp04"1}?と並んで主役級のキャラクター。『西遊記』の楊二郎は神で楊?という名も持っていませんが、原型は同じと思われているので現代ではその楊?のイメージも混雑していた。
牛魔王(ぎゅうまおう)
牛の妖仙であり孫悟空の義兄弟。
鉄扇公主(てっせんこうしゅ)
牛魔王の妻。日本では種族名の羅刹女(らせつにょ/らせつじょ)の名で呼ばれることが多い。火焔山の炎を消すことができる芭蕉扇を持つ。
紅孩児(こうがいじ)
牛魔王と羅刹女の息子。聖嬰大王と号する。牛魔王繋がりで孫悟空から見て甥ということになるが、紅孩児本人は甥呼ばわり(中国では人を馬鹿にする際に、相手を甥、姪と呼ぶことがある)されることを嫌う。三昧眞火と呼ばれる術を使い、その炎は悟空に効かないが煙で悟空の眼病に突き刺さって敗退させた、最後は観世音菩薩の宝器で降伏させられ、弟子となっている。
金角大王(きんかくだいおう)
正体は太上老君の金炉の童子。銀角の兄。義母に九尾の狐がいる。
銀角大王(ぎんかくだいおう)
正体は太上老君の銀炉の童子。金角の弟。移山倒海の術で悟空をおしつぶそうとするが、失敗する。その他の登場人物の一覧については西遊記の登場人物一覧参照
回目

以下は世徳堂本の百回。
第一回 霊根育孕源流出 心性修持大道生
石から生まれた猿が長寿を求め、
須菩提祖師から孫悟空の名をもらう。
第二回 悟徹菩提真妙理 断魔帰本合元神
悟空は変身の術や?斗雲に乗る術を得た。
第三回 四海千山皆拱伏 九幽十類盡除名
悟空は竜王から如意棒をもらった。
第四回 官封弼馬心何足 名注斉天意未寧
悟空は斉天大聖と名乗り、玉帝からも承認された。
第五回 乱蟠桃大聖偸丹 反天宮諸神捉怪
悟空は兜率天に迷いこみ、その金丹をみな食べてしまい、征伐軍が下る。
第六回 観音赴会問原因 小聖施威降大聖
二郎真君が悟空をとらえる。
第七回 八卦炉中逃大聖 五行山下定心猿
釈迦如来が悟空を五行山に閉じこめる。
第八回 我仏造経伝極楽 観音奉旨上長安
釈迦如来は唐の誰かに三蔵(経・律・論)を取りにこさせようと話す。
第九回 袁守誠妙算無私曲 老龍王拙計犯天条
水晶宮の竜王は雨がふる時間を変える罪を犯した。※『西遊真詮』などの清刊本ではこの第九回は第十回の中にくりこまれた。
第十回 二将軍宮門鎮鬼 唐太宗地府還魂
唐の太宗は竜王を斬ったのろいで死んだ。
第十一回 還受生唐王遵善果 度孤魂蕭禹正空門
地獄の閻魔帳に20年寿命を足されて太宗は復活。
第十二回 玄奘秉誠建大会 観音顕象化金蝉
天竺から経を取ってくる命令を、玄奘は太宗から受けた。以後玄奘を三蔵と呼ぶ。
第十三回 陥虎穴金星解厄 双叉嶺伯欽留僧
三蔵は虎の精の妖怪に食われそうになったが、太白星老人に助けられる。
第十四回 心猿帰正 六賊無踪
五行山の悟空が三蔵の弟子になる。ただし頭に金環をはめられる。
第十五回 蛇盤山諸神暗祐 鷹愁澗意馬収?
蛇盤山の谷川の玉龍が三蔵の馬を食った。観音菩薩は玉竜を代わりの馬に変える。
第十六回 観音院僧謀宝貝 黒風山怪竊袈裟
三蔵の袈裟がみごとなので、黒風怪に盗まれた。
第十七回 孫行者大鬧黒風山 観世音收伏熊羆怪
悟空は観音菩薩と協力し、黒風怪から袈裟を取り戻した。
第十八回 観音院唐僧脱難 高老荘行者降魔
烏斯蔵国に来た。高老荘で嫁入り前の娘にとりつく化け物を退治に行く。
第十九回 雲棧洞悟空收八戒 浮屠山玄奘受心経
口と耳がでかい豚の化け物は三蔵の弟子になる。名を猪八戒とした。
第二十回 黄風嶺唐僧有難 半山中八戒争先
悟空と八戒が虎の妖怪と戦ってる間に、三蔵が黄風大王にさらわれた。
第二十一回 護法設荘留大聖 須弥霊吉定風魔
霊吉菩薩に助けてもらい、三蔵を黄風大王から救い出した。貂(てん)の化け物だった。
第二十二回 八戒大戦流沙河 木叉奉法收悟浄
流沙河に八戒と対等に戦う妖怪がいた。名は沙悟浄。彼も三蔵の弟子になった。
第二十三回 三蔵不忘本 四聖試禅心
三人娘をもつ一家の家に泊まり、入り婿を勧められた。これは菩薩の試験だった。
第二十四回 万寿山大仙留故友 五荘観行者竊人参
五荘観で弟子3人は寿命が伸びる人参果を盗み食いする。
第二十五回 鎮元仙?捉取経僧 孫行者大鬧五荘観
それがばれた。悟空ははらいせに人参果の木を根こそぎ倒した。
第二十六回 孫悟空三島求方 観世音甘泉活樹
観音菩薩の助けで、悟空は倒した人参果の木をよみがえらせた。
第二十七回 屍魔三戯唐三蔵 聖僧恨逐美猴王
死体にとりつく妖精白骨夫人を殺したが、人殺しと誤解されて悟空は破門された。
第二十八回 花果山群妖聚義 黒松林三蔵逢魔
八戒と悟浄が食宿を探す間に、三蔵が黄袍怪にさらわれた。
第二十九回 脱難江流来国土 承恩八戒転山林
黄袍怪の妻が三蔵をなぐさめる。彼女は宝象国の王女で、さらわれたのだった。
第三十回 邪魔侵正法 意馬憶心猿
三蔵が虎に変えられた。三蔵を助けるよう、八戒が悟空に頼みにいく。
第三十一回 猪八戒義激猴王 孫行者智降妖怪
黄袍怪の正体は二十八宿の星官だった。悟空の活躍で天に戻り、三蔵も人に戻った。
第三十二回 平頂山功曹伝信 蓮花洞木母逢災
蓮花洞の金角・銀角に八戒がつかまった。
第三十三回 外道迷真性 元神助本心
悟空は銀角に山の下敷きにされた。土地神が助けた。
第三十四回 魔王巧算困心猿 大聖騰那騙宝貝
金角・銀角は人をすいこむ瓢箪を持つ。悟空も吸い込まれた。
第三十五回 外道施威欺正性 心猿獲宝伏邪魔
悟空は逆に金角・銀角を瓢箪に吸い込んで退治した。二人は太上老君の弟子だった。
第三十六回 心猿正処諸縁伏 劈破旁門見月明
宝林寺に宿を三蔵がたのんだが泊めてくれず、悟空が脅して泊めさせた。
第三十七回 鬼王夜謁唐三蔵 悟空神化引嬰児
鳥鶏国王が三蔵の夢枕に立つ。国が道士にのっとられたと。
第三十八回 嬰児問母知邪正 金木参玄見仮真
鳥鶏国王の遺体を八戒が井戸から引き出した。
第三十九回 一粒金丹天上得 三年故主世間生
太上老君から還魂丹をもらい、鳥鶏国王を生きかえらせた。
第四十回 嬰児戯化禅心乱 猿馬刀帰木母空
つむじ風に三蔵がさらわれた。
第四十一回 心猿遭火敗 木母被魔擒
相手は牛魔王の子紅孩児。その火に悟空は焼死しかけた。
第四十二回 大聖殷勤拝南海 観音慈善縛紅孩
観音菩薩が紅孩児をとらえ、善財童子とした。
第四十三回 黒河妖?擒僧去 西洋龍子捉?回
黒水河を船で渡ろうとして沈められた。西海竜王のおい摩昴太子の仕業だった。
第四十四回 法身元運逢車力 心正妖邪度脊関
車遅国に来た。道教の道士が国の実権をにぎっていた。
第四十五回 三清観大聖留名 車遅国猴王顕法


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