空港や鉄道はない。島外との交通は石垣島との間の定期航路が中心である。島内には東海岸沿いに沖縄県道215号が通り、バスの便もあるものの、西部から南部にかけては県道は途切れており、一周できる道路はない。西部にある船浮(ふなうき)集落には道路が通じていないため、島内の他地域との交通手段は白浜港からの船のみである。 東部の大原港(仲間港)、北西部の船浦港(上原地区・船浦地区)、西部の白浜港・船浮港の4つの地方港湾がある。 八重山観光フェリー及び安栄観光がそれぞれ旅客船(高速船)及び貨客船(カーフェリー)を運航している[37][38]。大原港(仲間港)上原港(船浦港上原地区) 県道の西端の白浜港と道路が通じていない船浮集落の船浮港との間で、船浮海運が1日5往復(夏季は6往復)の定期航路を運航している。白浜港ターミナルには、西表炭鉱などについての掲示物がある。 ラジオ・テレビとも、島東部では石垣島の石垣中継局、西部では祖納の祖納中継局からの放送を受信する。
航路
島外との航路
大原港(仲間港)[39]
西表島東部の各集落への玄関口となる港。上原港が冬季は海が荒れやすく船の欠航が多いのに対して、仲間港は天候の影響を受けにくく年間を通じて欠航が少ない。
旅客船(高速船)
- 石垣島(石垣港・離島ターミナル)
八重山観光フェリー(八重観)が1日7往復、安栄観光(安栄)が1日6往復を運航(所要時間35-40分(直行便))。
→竹富島→石垣島
八重観の石垣行きのうち1日1便が経由。
→小浜島→竹富島→石垣島
安栄の石垣行きのうち1日1便が経由。
- 波照間島
安栄が1日1往復を運航。
貨客船(カーフェリー)
- 石垣島(石垣港・フェリーターミナル)
八重観、安栄が各週3便運航。
上原港(船浦港上原地区)
西表島西部の各集落への玄関口となる港。観光スポットに近く利便性が高い。かつては石垣島との定期航路は、上原港よりも東に位置する船浦港(船浦港船浦地区)に発着していた。安栄観光及び八重山観光フェリーの高速船の上原港発着にあわせて、両社がそれぞれ上原港 - 祖納 - 白浜間で無料送迎バスを運行している[40][41]。秋から冬にかけては、北風の影響で海が荒れることが多く、外洋を走る上原航路は欠航が多発し、数日にわたって続くこともある。その際は、両社の大原港発着便に振り替えられ、大原港 - 上原港 - 祖納 - 白浜間の無料送迎バスを利用することになる(船賃は石垣港 - 上原港分が必要)。
旅客船(高速船)
- 石垣島(石垣港・離島ターミナル)
八重観・安栄がそれぞれ1日7往復を運航(所要時間40分)。
- 鳩間島(鳩間港)
八重観・安栄がそれぞれ1日1往復を運航(所要時間10-15分)。
貨客船(カーフェリー)
- 石垣島(石垣港)
八重観、安栄がそれぞれ週3便運航。このうち各社石垣港発の2便、上原港発の1便が鳩間島を経由する。
島内航路白浜港船浮港
路線バス
西表島交通
1日4往復
白浜 - 上原 - 大原港 - 豊原[42]
道路沖縄県道215号白浜南風見線
沖縄県道215号白浜南風見線
県道215号が西部の白浜から東南部の南風見まで島の海岸沿いに走るが、南西部で途切れており、島を一周する路線はない。また、島内部はジャングルであり、横断・縦断する路線もない。信号は島内に2箇所しかなく、うち小学校の前に設けられたものの設置目的は交通安全教育のためである。
放送
ラジオ
1990年までNHKの中継局が石垣島にあるだけで山を挟んだ島西部では受信しにくかった。また、民放はほとんど受信不可能だった(2003年までRBCiラジオは宮古島のみ中継局があったが、ROKは沖縄本島にある親局のみだった)。
中波AM放送は夜間に外国からの混信で受信困難であるため、中継局はすべてFM波で放送している。NHKが1991年11月にラジオ第1が、2003年10月にラジオ第2がFMによる中継局を設置(特にラジオ第2は1972年に沖縄の本土復帰で沖縄県内3カ所に設置して以来31年ぶり)。2004年4月には琉球放送(RBCiラジオ)とラジオ沖縄 (ROK) がFMによる中継局を設置した。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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