西村朗
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かつて「弦楽四重奏のためのヘテロフォニー」が初演されたとき、その冒頭の音選択にあらためて強い違和感を覚え、直ちに旋法的なものに書き直したほどである[4]近藤譲と並んで自作の音盤化は豊富な方だが、西村の場合も「紅蓮」や「汨羅の淵より」のようにディスコグラフィーに収録されていない重要作も数多い。晩年は吹奏楽の世界へ新作を書き下ろした[5]

2023年(令和5年)9月7日午後8時12分、右上顎癌のため東京都内の病院で死去。69歳没[2][6]。新しく作曲を手掛けていた全3楽章構成のピアノ協奏曲「神秘的合一」のうち先に書かれた第2楽章が遺作となった[7]
受賞歴[ソースを編集]

1974年 - 日本音楽コンクール作曲部門第第1位[1]

1977年 - エリザベート王妃国際音楽コンクール作曲部門大賞[1]ルイジ・ダルラピッコラ作曲賞[1]

1978年 - 舞台芸術創作奨励特別賞

1988年・1992年・1993年・2008年・2011年・2022年 - 尾高賞

1990年 - 中島健蔵音楽賞[1]

1991年 - 京都音楽賞〔実践部門賞〕、レコード・アカデミー賞

1994年 - 現代芸術振興財団第1回日本現代芸術振興賞

2001年 - エクソンモービル音楽賞

2002年 - 第3回別宮賞

2005年 - 第36回サントリー音楽賞[1]・第47回毎日芸術賞[1]

2008年 - ミュージュック・ペンクラブ音楽賞

2013年 - 紫綬褒章受章[8]・大阪市市民表彰

主要作品[ソースを編集]

現在は全音楽譜出版社の専属作曲家である。かつては音楽之友社からも数作発売されていた。
管弦楽曲[ソースを編集]

リムーヴス・フォア・オーケストラ

二人のソプラノと管弦楽のためのセレモニー

オーケストラのための前奏曲

管弦楽のための変容

管弦楽のためのファンファーレ

管弦楽のための礼楽

交響曲第1番

交響曲第2番「3つのオード」

交響曲第3番

2台のピアノと管弦楽のヘテロフォニー

永遠なる渾沌の光の中へ

星曼荼羅

鳥のヘテロフォニー

光の鳥

メロスの光背

黄昏の幻影

光の雅歌

モノディ<単声哀歌>

蓮華化生

光と影の旋律

光のマントラ

幻影とマントラ

ベートーヴェンの8つの交響曲による小交響曲

オーケストラのための<蘇莫者>

桜人

協奏曲[ソースを編集]

ピアノ協奏曲第1番「紅蓮」

ピアノ協奏曲第2番

ピアノ協奏曲「シャーマン」

ピアノと室内オーケストラのための「流れ?闇の訪れたあとに」

ピアノとオーケストラのための「神秘的合一」(遺作[9]

フルートと管楽と打楽器のための協奏曲

ティンパニ協奏曲

ファゴット協奏曲

タパス ?ファゴット、打楽器と弦楽のための協奏曲

クラリネット協奏曲「カヴィラ <天界の鳥>」

クラリネットと弦楽のための協奏曲「第一のバルド」

アルトサクソフォン協奏曲「エシ・イン・アニマ(魂の内なる存在)」

ヴァイオリン協奏曲第一番「残光」

ヴァイオリン協奏曲第二番「秘密?マニの光」

ヴィオラ協奏曲「焔と影」

ヴィオラと弦楽のための協奏曲

チェロ協奏曲

ギター協奏曲「天女散花」

オーボエ協奏曲「迦楼羅

オーボエ協奏曲「四神」

液状管弦楽のための協奏曲

ハープ協奏曲「風媒」

二重奏協奏曲「光の環」?ヴァイオリン、ピアノとオーケストラのための


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