1991年(平成3年)に東京都庁舎が新宿高層ビル群の一角に移転開庁し、ほぼ現在見られる街の姿となった。
2000年代以降も駅から離れた地域では、依然として昔からの住居が多く、昭和時代の東京の住宅街の面影を残しているが、ビルの建設や、自治体の再開発計画なども多く、年々これらの面影も薄れてきており、商業地域としての西新宿が年を追うごとに顕在化した。
2012年(平成24年)、東京都は西新宿一丁目および七丁目を都迷惑防止条例に基づき、客引きやスカウトのみならず、それらを行うために待機する行為なども禁止する区域に指定した[5]。さらに2019年(令和元年)には同一丁目および七丁目を暴力団排除条例に基づき、暴力団排除特別強化地域に指定[6]。地域内では暴力団と飲食店等との間で、みかじめ料のやりとりや便宜供与などが禁止され、違反者は支払った側であっても懲役1年以下または罰金50万円以下の罰則が科されることとなった[7]。 丁目地域性 成子坂(なるこざか)は、かつての新宿区柏木1丁目、青梅街道にある坂であり、成子天神前から西へ、淀橋まで下っている[8]。別名を、鳴子坂、地蔵坂ともいう[8]。 坂道は、現在の住所では西新宿6丁目と西新宿8丁目の境界に位置し、地下鉄西新宿駅・東京医科大学病院のあたりにはじまり、十二社通りとの『成子坂下』交差点を経て、神田川の流れる淀橋まで下る。淀橋のすぐ西側からは中野区(中央1丁目、本町1丁目)となる。
現代の西新宿丁目毎の地域状況
西新宿一丁目新宿駅周辺・デパート・飲食・電化製品などの大規模商店
西新宿二丁目超高層ビル群・都庁・高級ホテル・公園
西新宿三丁目高級ホテル・旧マンション・オフィス
西新宿四丁目住宅地・飲食店
西新宿五丁目住宅地・個人商店・飲食店・新興マンション・再開発地域
西新宿六丁目超高層ビル・高級ホテル・新興マンション・病院
西新宿七丁目パブ・スナック・飲食店・旧マンション・オフィス
西新宿八丁目住宅地・新興マンション・再開発地域
年表
1885年(明治18年):新宿駅開業。
1898年(明治31年):淀橋浄水場通水。
1914年(大正3年):京王電気軌道(現:京王線)開通。
1927年(昭和2年):小田急線開通。
1965年(昭和40年):淀橋浄水場が東村山浄水場へ機能を移転、廃止。
1966年(昭和41年):新宿駅西口地下広場竣工。
1970年(昭和45年):住居表示実施により西新宿一 - 六丁目が誕生。
1971年(昭和46年):住居表示実施により西新宿七 - 八丁目が誕生。浄水場跡に京王プラザホテルが開業し、これを皮切りに1970 - 80年代にかけ、相次いで高層ビルが建設される。
1991年(平成3年):東京都庁舎が千代田区丸の内三丁目より、西新宿二丁目のビル群へ移転開庁。
1996年(平成8年):丸ノ内線西新宿駅開業。
1997年(平成9年):都営12号線(現:大江戸線)光が丘 - 新宿間開業。西新宿五丁目駅と都庁前駅が開業。
2000年(平成12年):都営大江戸線全線開業。新宿西口駅開業。
成子坂成子子育地蔵尊