西三河
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清康の孫の松平元康(後の徳川家康)は、桶狭間の戦いでの今川義元の敗死以後、岡崎城を奪還し、今川氏からの独立を宣言。義元を討った織田信長と結び(清洲同盟)、後顧の憂いをなくすと、三河一向一揆、東三河攻略を経て、三河国をほぼ統一した。その後、徳川家康は織田信長と豊臣秀吉に従い、関東への移封や関ヶ原の戦いでの勝利を経て征夷大将軍の宣下を受け、江戸幕府を開府する。
江戸時代

江戸時代、西三河は譜代大名の小旗本領、寺社領、天領などが混在していた。この点、尾張徳川家によってほぼ一国支配が徹底していた隣国の尾張とは対照的であった。主な藩としては岡崎藩刈谷藩西尾藩挙母藩奥殿藩西大平藩、明治期に短期間存在した重原藩などがある。大岡裁きで有名な大岡忠相享保の改革で活躍した老中水野忠之などは、この西三河に所領を持っている。
明治維新?現代

幕末明治維新期には、矢作川から導水した明治用水の測量・開削が行われ、農業の発展・水道の安定供給基盤が整備された。大正時代以後は、豊田自動織機刈谷市)やトヨタ自動車豊田市)などトヨタグループ各社の本社・工場と協力会社・下請け企業が西三河地方一帯に集中立地し、現在の「トヨタ王国」に至る。こうした背景から、2014年には西三河地区の製造品出荷額は23兆4054億円と愛知全県の約53%を占めるようになった[2]

交通の発達と共に通勤・通学・商業の面で名古屋市との繋がりが強くなっている。強い産業力を背景に若い世代の流入や出生率の高さもあって人口増加が続いているが、山間部や沿岸部では過疎化が進行している[3]
交通網
主な鉄道


東海旅客鉄道


東海道本線


名古屋鉄道


名古屋本線

三河線

豊田線

西尾線


愛知環状鉄道


愛知環状鉄道線



主な道路


高速道路


東名高速道路

新東名高速道路

伊勢湾岸自動車道


国道


国道1号

国道23号

国道153号

国道155号

国道247号

国道248号



港湾

衣浦港

自治体

西三河地方を構成する4郡の内もっとも早くに所属全町村が市制施行し消滅した碧海郡は、安城市、刈谷市、知立市、高浜市、碧南市の全域と、豊田市南部(高岡・上郷)、岡崎市の西部(矢作)と南部(六ツ美)、西尾市北部(米津・南中根)と、実に8市に跨がる。

昭和と平成に大規模な市町村合併があったために、自治体の中には複数の郡に跨がっている所がある。上記の豊田市、岡崎市、西尾市と碧海郡の例以外には、額田郡幸田町は西半分が幡豆郡(旧豊坂村)であった。

又、豊田市は西加茂郡(現・みよし市の市域を除く)、東加茂郡全域と合併しているが、旧下山村は、昭和の大合併で額田郡の同名の村の一部を併合し、旧稲武町は豊田市との合併に先立って、北設楽郡から東加茂郡に郡の変更が行われた。稲武町は16世紀までは加茂郡に属していたので、元に戻ったとも言える。


碧海郡

幡豆郡

額田郡

加茂郡西加茂郡東加茂郡

市町村

豊田市(中核市)

岡崎市(中核市)

碧南市

刈谷市

安城市

西尾市

知立市

高浜市

みよし市

額田郡

幸田町


都市圏
「10%都市圏(通勤圏)」

以下は、西三河地区の10%通勤圏である。一般的な都市圏の定義については都市圏を参照。
都市雇用圏(10% 通勤圏)の変遷

都市雇用圏を構成しない自治体は、各統計年の欄で灰色かつ「-」で示す。

自治体
('80)1980年1990年1995年2000年2005年2010年[4]2015年[5]自治体
(現在)
岡崎市岡崎 都市圏
29万7401人岡崎 都市圏
34万7301人岡崎 都市圏
36万4689人岡崎 都市圏
37万9118人岡崎 都市圏
39万9403人岡崎 都市圏
41万0287人名古屋 都市圏
687万1632人岡崎市
額田町
幸田町幸田町
碧南市碧南 都市圏
6万2014人碧南 都市圏
6万5743人碧南 都市圏
6万6956人碧南 都市圏
6万7812人碧南 都市圏
7万1408人碧南 都市圏
7万2018人碧南市
刈谷市刈谷 都市圏
13万7173人刈谷 都市圏
20万7245人刈谷 都市圏
21万9863人刈谷 都市圏
23万2726人刈谷 都市圏
24万9570人刈谷 都市圏
25万8206人刈谷市
高浜市高浜市
知立市名古屋 都市圏知立市
安城市安城 都市圏
12万3840人安城 都市圏
14万2165人安城 都市圏
14万9460人安城 都市圏
15万8744人安城 都市圏
17万0250人安城 都市圏
17万8691人安城市
三好町豊田 都市圏
34万0596人豊田 都市圏
39万8985人豊田 都市圏
42万0204人豊田 都市圏
43万9525人豊田 都市圏
46万8393人豊田 都市圏
48万1585人豊田 都市圏
48万4352人みよし市
豊田市豊田市
藤岡町
小原村
旭町
足助町
下山村
稲武町----
西尾市西尾 都市圏
13万2419人西尾 都市圏
14万1904人西尾 都市圏
15万8673人西尾 都市圏
14万6751人西尾 都市圏
16万3232人西尾 都市圏
16万5298人名古屋 都市圏西尾市
一色町
吉良町
幡豆町蒲郡 都市圏-蒲郡 都市圏


2005年(平成17年)4月1日 - 豊田市藤岡町小原村足助町下山村旭町稲武町を編入。

2006年(平成18年)1月1日 - 岡崎市額田町を編入。


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