蝋燭
[Wikipedia|▼Menu]
の花などを描いた「絵ろうそく」は福島県会津地方、山形県庄内地方新潟県などの伝統工芸品である[4]

最近では、燭台のピンを挿すことを想定していないティーキャンドルというものもある。あらかじめカップ状のものに入れられていて、置き場所を選ばない利点がある。ろうの融点が低くても燃えていられるよう、芯を部品で支える構造になっている。ろうが全て液状になるところまで溶け、粘性も水のように低くなるので、転倒等に注意しなければならない。カップには安価なアルミカップと、照明範囲を広くとるようにしたガラス等のクリアカップがある。
灯火ロウソクの炎
炎の特徴

ろうそくを灯したときの炎の形はろうそくの大きさと空気の状態により異なる[2]。ろうそくの炎は下の部分ほど暗くなっている[2]
使用方法ロウソク消しロウソクの芯を切るロウソク消し
方法

以下に一般的に売られている西洋ろうそくを屋内で使用する場合について述べる。
ろうそくを
燭台に設置する。

ピン方式の燭台では、ピンのサイズに合う穴のろうそくを用意する。

燭台の穴に差し込むタイプでは、穴の大きさに合う太さのろうそくを用意する。

自立式やガラスカップ入りのキャンドルは不燃性受け皿に乗せる。


設置する場所は、風の無い安定した場所を選び、可燃物の近くを避ける。

ろうそくが短くなると燭台は高温になるので、特にプラスチック製の家具・家電の上は避け、熱に強い場所に燭台等を置く。

ガラス、金属、陶磁器等燃え難い材質の受け皿や防火性シートを敷くことが望ましい。

燃焼途中で消火する場合、吹き消すか、ろうそく消しと呼ばれる専用の器具を使用する。
ろうそく消し

ろうそく消しには釣鐘型とはさみ・ピンセット型がある。前者は炎の上からかぶせて酸欠により消火する。後者(金属製切手用ピンセットでも代用可能)は芯を挟んで温度を奪い蝋の気化を止めることで消火するので、蝋の煙による臭気や室内の汚れを低減でき、また、芯に蝋が残り再着火しやすいので、点火・消火を繰り返す場合に向いている。ちなみに仏壇に供えるろうそくでは、息を吹きつける行為は無作法とみなされる[5]ため、手で扇いで消したり、ろうそく消しが積極的に使われる。僧侶などでは指でつまんで消す者もいるが、これは熟練を要し火傷の危険もあるため、一般には余り行われない。
ろうそくの代用品
ククイノキ

ろうそくの代用品としてククイノキが用いられたこともある[2]
電気ろうそく

「電気ろうそく」と称するものもある。家庭でのろうそく使用は火災の原因ともなっており、火災防止の観点から主に仏壇用に売られている。寺院用の大型の燭台に対応したものもある。これはヤブロチコフの電気ろうそく(アーク灯)ではなく、電球LED照明を用い、交流電源乾電池を用いた照明器具である。一部では炎の揺らめきを再現したムードランプ用の電気ろうそくも販売されている。
用途.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節には複数の問題があります。改善ノートページでの議論にご協力ください。

出典がまったく示されていないか不十分です。内容に関する文献や情報源が必要です。(2021年11月)


独自研究が含まれているおそれがあります。(2021年11月)



照明として

ろうそくは基本的に屋内の照明として利用されてきた歴史がある。

電灯の登場以降は多くの場合それにとって代わられたが、21世紀になっても室内照明としてろうそくを好んで用いる家庭もある。また、ろうそくは耐水性もあるため、災害時の必需品として見直される傾向もある。しかし、火災などの二次災害を引き起こす事も多く、災害時の蝋燭の使用をやめるように呼び掛けられる事も多い(実際に阪神・淡路大震災において被災者が灯した蝋燭が原因の火災が多発した)。

ろうそくの炎は色温度が低く、落ち着いていて、くつろいだ雰囲気の照明となる。茶道においては夜咄の茶事においてろうそくを用いることを常とする。現代の(高級)レストラン等でも、雰囲気を重視し、テーブル用の照明として使われている。
イベント・儀式の演出としてろうそくを立てたバースデーケーキ

誕生日のバースデー・ケーキで、(点灯し)誕生日を迎えた人がそれを一気に吹き消すというイベント・儀式のため、また結婚披露宴での参加者向けの演出、その他さまざまなイベント用にも用いられている。
熱源として

火力は著しく弱く暖房や一般的な調理には不十分であるが、戦時中にはろうそくを熱源とした飯盒を用いた炊飯も行われた。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:41 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef