蜩ノ記
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赤座 弥五郎(あかざ よごろう)
与兵衛の五男でお由の方の義弟。父と共にお由の方派の中心であったが、形勢不利と見るやお美代の方派に寝返り、お由の方を襲撃した際に秋谷に斬られる。
矢野 啓四郎(やの けいしろう)
郡方の役人。元は勘定方だったが、商人から賄賂を得ていたことが露見し、郡方に配属された。
浅井 又兵衛(あさい またべえ)
近習頭。
久藤 勝五郎(くどう かつごろう)
書院番。
井上 俊也(いのうえ としや)
勘定方。
中根 刑部(なかね ぎょうぶ)
家老。寛永8年の家来騒動により、遠島の裁きを下される。
平田 三右衛門(ひらた さんえもん)
江戸留守居役。家来騒動により遠島の裁きを下される。
中根 大蔵(なかね おおくら)
中根刑部の子孫で兵右衛門の父。近習として別荘で義兼に仕えていた。義民上訴後、用人に取り立てられ、10年間務めた後亡くなる。中根家の復権の土台を築いた。
三浦家(藩主とその妻子)
三浦 兼通(みうら かねみち) / 順慶院(じゅんけいいん)
羽根藩6代藩主。学問を奨励し、領内の殖産興業にも心を傾けた、名君の誉が高い人物。47歳で急死。
三浦 義之(みうら よしゆき)
当代(7代)藩主。兼通の嫡男。
お由の方(およしのかた) / 松吟尼(しょうぎんに)
兼通の側室。勘定奉行柳井与市(秋谷の実父)に仕えた足軽の娘。城下に花見に来た兼通に見初められ、馬廻役・赤座与兵衛の養女として輿入れした。濃春院亡き後、男児を産むが、生後間もなく死亡した。7年前の事件の後に出家。赤座与兵衛から法性院の出自を記した文書を預かっていた。
お貞の方(おさだのかた) / 濃春院(のうしゅんいん)
兼通の正室。豊前小笠原家から嫁いだが、病弱で子が生まれなかった。
お美代の方(おみよのかた) / 法性院(ほっしょういん)
兼通の側室、後に正室となる。義之の母。尾張徳川家に茶頭として仕えた秋戸龍斎の娘とされる。
三浦家先祖
三浦 兼保(みうら かねやす)
三浦家初代藩主。
清和源氏を祖とし、伊豆に生まれる。大坂の陣で九死に一生を得、戦死した兄・秀兼の嫡子・千代松(当時3歳)を養育する。
三浦 秀治(みうら ひではる)
秀兼の嫡子で、幼名・千代松。大坂の陣で父が戦死し、叔父・兼保に育てられる。三浦家転封の際に分家して松本に残る。
三浦 義兼(みうら よしかね)
5代藩主。病弱で、国許では海に近い城を嫌い別荘に滞在していた。藩の財政を顧みず、酒色にふけり贅沢三昧の暮らしをしていた。
西光院(せいこういん)
秀治の子孫。仏門に入る前の名前は三浦秀直。茶人として知られた。
向山村の人々
慶仙和尚(けいせんおしょう)
向山村の戸田家からほど近くの瓦岳・南麓にある禅寺「長久寺」の和尚。藩内でも名僧として知られる。豊前小倉の生まれ。幼くして
黄檗宗の禅寺に入って修行し、俊才と謳われた。京の天龍寺の塔頭に住んだが、3年で時事の煩わしさを厭い、羽根藩主の求めにより長久寺へ。
市松(いちまつ)
百姓。20歳過ぎの青年。色白で整った顔立ちをしている。薫に想いを寄せていたが、茂兵衛殺しの嫌疑をかけられ、取り調べで厳しい拷問を受け心身を病み、人が変わったようになった。
源兵衛(げんべえ)
市松の父。昔、戸田家に仕えていた。
源吉(げんきち)
百姓の息子。郁太郎とは親友で明るく朗らかな性格。
お春(おはる)
源吉の妹。
万治(まんじ)
源吉の父親。播磨屋の手先になっていたことを、村人たちの前で矢野啓四郎に暴かれ、村で孤立していく。
お品(おしな) / おふく
百姓の娘たち。
その他
伊助(いすけ) / 長五郎(ちょうごろう) / 平蔵(へいぞう)
義兼が滞在していた別荘の菜園を任されていた百姓のうち、特に親しんでいた3人。義兼から軟禁状態にある窮状を聞き、大蔵の説得により善光寺参りを装って江戸へ行き、老中の屋敷に訴えたことで義兼は解放された。
播磨屋 吉左衛門(はりまや きちざえもん)
博多の商人。その年の筵の生産量に拘わらず、羽根藩に一定額の運上銀を納める約定をし、七島筵の一手買い付けを認められた。藩の役人と深く結びついている。
茂兵衛(もへえ)
羽根藩城下に住む播磨屋の番頭。元は住田佐内という名の武家だった。妹は中根兵右衛門の妾。暗闇祭りの最中に殺害される。
住田 五郎兵衛(すみた ごろべえ)
福岡藩の無役の武家。播磨屋の先代・作右衛門が福岡藩への資金用立ての代わりに一代だけ苗字帯刀を許され、住田家と養子縁組みをした。
次郎右衛門(じろうえもん)
向山村の
庄屋
ラジオドラマ

NHK-FM放送青春アドベンチャー」にて、2012年6月18日から6月22日、6月25日から6月29日まで放送された。全10回。
キャスト


檀野庄三郎 - 寿大聡

戸田秋谷 - 小市慢太郎

中根兵右衛門 - 新井康弘

戸田薫 - 山下真琴

松吟尼 - 加藤忍

戸田郁太郎 - 田中冴樹

戸田織江 - 磯西真喜

源兵衛 - 石田圭祐

万治 - 竹本純平

源吉 - 佐藤優吏

春 - 稲葉菜月

矢野 - 小川剛生

茂兵衛 - 隈本吉成

長久寺和尚 - 鴨川てんし

庄屋 - 藏内秀樹

スタッフ


原作 - 葉室麟

脚色 - 小林克彰

選曲 - 石原慎介

演出 - 真銅健嗣

技術 - 若林政人

音響効果 - 西ノ宮金之助 (1-5) 、柏倉梓 (6-10)

映画

蜩ノ記
A Samurai Chronicle
監督
小泉堯史
脚本小泉堯史
古田求
原作葉室麟『蜩ノ記』(祥伝社
製作市川南
田村明彦
出演者役所広司
岡田准一
堀北真希
原田美枝子
音楽加古隆
撮影上田正治
北澤弘之
編集阿賀英登
製作会社東宝映画
配給東宝
公開2014年10月4日
上映時間129分
製作国 日本
言語日本語
興行収入11.2億円(2015年1月現在)[2]
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2014年10月4日より全国東宝系にて公開。テレビ東京開局50周年記念作品[3]

監督を務めるのは、黒澤明に師事しその遺作シナリオを引き継いだ初監督作品『雨あがる』でヴェネツィア国際映画祭・緑の獅子賞など多くの賞を受賞した小泉堯史[4]。撮影は岩手県遠野市などを中心にオールロケで行われた。映画用フィルムの製造減少に伴い、本作は国内最後のフィルム映画になるとみられる[5]。主演の役所広司岡田准一は本作が初共演となり、武術に精通する岡田は撮影に備え2012年冬から居合の道場に弟子入りし、初めて時代劇で本格的な殺陣に挑戦した[6]

全国330スクリーンで公開され、4日・5日の2日間で観客動員12万8647人、興行収入1億5362万4900円を記録し、映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第2位となった[7]
キャスト

戸田秋谷 -
役所広司

檀野庄三郎 - 岡田准一

戸田薫 - 堀北真希

水上信吾 - 青木崇高

戸田郁太郎 - 吉田晴登

万治 - 小市慢太郎

源吉 - 中野澪

原市之進 ‐ 綱島郷太郎

万治の妻 ‐ 大寶智子

法性院(お美代の方) ‐ 川上麻衣子

播磨屋吉左衛門 ‐ 石丸謙二郎

矢野郡奉行 ‐ 矢島健一

庄屋 - 渡辺哲

松吟尼(お由の方) - 寺島しのぶ

三浦兼通 - 三船史郎

慶仙 - 井川比佐志

中根兵右衛門 - 串田和美

戸田織江 - 原田美枝子

スタッフ

原作 -
葉室麟 「蜩ノ記」(祥伝社刊)

監督 - 小泉堯史

脚本 - 小泉堯史、古田求

製作 - 市川南田村明彦

音楽 - 加古隆

美術 - 酒井賢

撮影 - 上田正治、北澤弘之


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