カマキリやコオロギなど、和名で「ムシ」と付かないものも存在する。
貝の種類を表す漢字には虫偏のものが多い(「蛤」など)。
学術用語の爬虫類は、種の多い代表的な爬虫類であるトカゲ類をイメージして、「爬蟲類」(這い回る生き物)として命名されたものである。 古代?近世日本で存在が信じられた“人の体内に棲む虫”という考え方にもとづいた表現はすでに紹介したが他にも次のような表現も用いられている。 嫌な人という意味で使うこともある。 何かの趣味に耽る人のことを「?の虫」と言うこともある。「本の虫」など。 疳の虫(かんのむし) 赤ん坊がぐずったり強く泣いたりするのを体内にいる虫のせいだと考えたもの。
虫にちなむ表現
虫の息(むしのいき)
瀕死の状態。呼吸が、小さな虫、生物のように小さく、頼りないことからの連想だが、実際の呼吸を示して使うわけではない。
悪い虫が付く(わるいむしがつく)
良くない人が親しくなること。
虫酸が走る(むしずがはしる)
嫌悪感を抱くこと。
虫も殺さぬ(むしもころさぬ)
おとなしく穏やかなこと。
飛んで火に入る夏の虫(とんでひにいるなつのむし)
自ら危険、失敗に飛び込むこと。向日性の飛翔昆虫が、夜間の灯火に勝手に寄ってきて身を焦がし身を滅ぼすさまから。
蓼食う虫も好きずき(たでくうむしもすきずき)
好みは人による、という感嘆の意味。蓼の葉には独特のエグ味があり、それを嫌ってこの葉を食する虫はほとんどいないが、なかにはその風味を好む虫もいるということから。
一寸の虫にも五分の魂(いっすんのむしにもごぶのたましい)
小さくても、力や存在感があること。
苦虫を噛み潰したよう(くちゅうをかみつぶしたよう)
苦々しいさま。「苦虫」は噛めば苦いであろうと思われる虫。
弱虫(よわむし)
気の弱い人。
泣き虫(なきむし)
涙もろい人。
点取り虫(てんとりむし)
学校の試験で、高得点を得る人を嫌って呼ぶ。
金食い虫(かねくいむし)
非常に出費がかかるもののたとえ。
人格的な虫(?のむし)
動物的な意味合いに近いが、人間が持ちうる自己思考を放棄した周囲の思惑に流される人間の事を指す。
脚注[脚注の使い方]^ a b c d e 広辞苑第四版、むし【虫】
^ a b c d e f 広辞苑第六版、むし【虫】
^ 岩下均 『虫曼荼羅: 古典に見る日本人の心象』 春風社、2004年、p.10
^ 木村紀子『古層日本語の融合構造』平凡社、2003年。pp.253-254あたり。
^ 『岩波国語辞典』第三版p.815「な」部、1978年発行、岩波書店
関連項目回虫.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキクォートに虫
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