ロンドン大学を卒業しており、バイリンガルの劇作家・舞台演出家である[44]。
劇作家として朗読劇を中心に活動しているが、同時に漫画原作や、ゲームのシナリオ、アニメ、落語、テレビの文化監修、音響監督[28]など手掛けている。「朗読劇創作の第一人者」とされ、藤沢朗読劇とも評される音楽朗読劇を上演しており、[45]「現在最もチケット入手困難な朗読劇[46]」呼ばれている。「0から1を生み出すこと」にこだわりがあり、基本的にオリジナルストーリーを作り続けている[46][47][48]。
客席に風や煙を送り込んだり、劇場によっては本物の炎を使用するなど[49]派手な演出を用いるそのスタイルは「手に汗握る音楽朗読劇」と呼ばれている[50]。
前述の通り祖父は本田技研工業の創業者の一人である藤沢武夫であり、一族にはダイエーの中内家をはじめ、黄桜の松本家、三井財閥などがおり、皇族も遠縁にある[51]。
舞台演出・脚本は英国で学んでいるものの、日本文化への関心も高く能楽・喜多流(公益財団法人 十四世六平太記念財団)の理事を務め[19]、津軽三味線奏者の吉田良一郎(吉田兄弟)の弟子でもある[52]。
舞台に興味を持つきっかけとなったのは、舞台観劇を好んでいた祖父の武夫が幼い文翁をオペラや歌舞伎に連れ回していたこと[53]、さらに死ぬ直前のクリスマスプレゼントでムソルグスキーの歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」のチケットを与えられたことと語っている[54]。
一般的に演劇では演出助手という職があるが「(演劇を学んだ)イギリスには演出助手という文化がなかったので、使い方が分からない」という理由で採用していない[55]。
「スタッフのアイデアや手柄を独り占めしない」をポリシーとしており、常に「裏方もアーティストである」と、アイデアを出したスタッフの名前は必ず発信している。音楽ライブのスタッフと演劇のスタッフを融合させたチームを率いており、自由にアイデアを出し合って構築してゆくスタイルをとっている。また、音楽チームに関してもBGM(Back ground music)とは呼ばず、 FGM(Front Ground Music)、つまりあくまでもキャストと対等であることに徹底していると語っている[44]。
自身のマスコットキャラは「ブラックテディー」であり、ロゴは「雪輪に桔梗」である[47][56]。
苗字の戸籍上の表記は「藤」がいわゆる「ハ藤」で、かつ「沢」が旧字体の「澤」の「藤澤」だが、書きやすいからとの理由で活動名の苗字の表記は「藤沢」としている[57][58]。