藤圭子
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1983年1月19日ニューヨークにて、長女・を出産。網膜色素変性症を発症し視力が徐々に低下していた頃の出来事だったことから、「我が子から光が失われないように」という願いを込め「光」(ひかる)と命名した[12]。その後、光を世界で通用する歌手に育てるため、1990年から照實とともに光を連れて初めて渡米、お金が足りなくなると日本に戻って歌い、お金が貯まるとまた渡米することを繰り返した。その際にはいくつかのテレビ番組にも顔を出しており、複数回出演した『THE夜もヒッパレ』(日本テレビ)では光とのエピソードを交えつつ、当時のヒット曲を歌唱している[13]。更に1996年11月26日に出演した『徹子の部屋』(テレビ朝日)では当時13歳だったデビュー前の光の歌声を紹介した。光デビュー直前の1997年まではテレビ番組出演を続けており、1月27日放送の『ふたりのビッグショー』(NHK総合)では八代亜紀と共演、往年のヒット曲「女のブルース」など多数の曲を歌唱、八代と昔の思い出を語りあうなど健在ぶりを見せていた。

光が15歳となった1998年宇多田ヒカルの名で歌手デビューし、これを機に藤も再び注目を浴びた。しかし、光のデビューと入れ替わるように自身は歌手活動を封印、以降ほとんどステージで歌うことはなくなった。

2013年8月22日午前7時頃、都内で倒れているのが発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。衣服の乱れや争ったような跡がないことなどから、新宿警察署は自死と断定[14]。享年63(62歳没)。照實と光はそれぞれコメントを発表し、藤が1988年頃から精神疾患を患っていたことを公表した[1]

葬儀は遺言書に従って執り行わず家族のみの直葬とし[15]、遺灰は海に散骨された[16]。その後、藤の実家の阿部家側によって、ファン有志とともに「しのぶ会」が行われた。
年譜

1951年7月5日 - 岩手県一関市に生まれる。生まれてすぐに北海道名寄市に移る。3歳の頃、旭川市に引っ越して15歳初めまで生活する[17]

1966年 - 中学3年生の夏、父母とともに旭川を離れ、北海道岩見沢市の温泉保養センター「きらく園」にて三条純子の芸名で専属歌手となる。

1967年 - 2月、岩見沢雪まつりのステージにて代役歌手として出場、八洲秀章にその才能を見出される。純子の中学卒業と同時に両親と上京。八洲指導によるレッスンの傍ら、16歳から母親と錦糸町、浅草周辺で流しをするなどして両親の生活を支える。島純子名義で本人作詞による「男の仁義」をソノシート制作。

1968年 - 発声のレッスンを受けていた作曲家・上条たけしのところで東芝音楽工業専属作詞家の澤ノ井龍二(のちの石坂まさを)と出会うも、東芝でのデビューは困難を極めた。純子の才能に賭けた石坂は東芝を退職し、純子は新宿区東大久保の石坂の家に住み込み特訓。日本音楽放送の工藤宏と縁が出来たことから工藤を社長に据え、藤プロダクションを設立。工藤の藤、工藤の妹の名である桂子から純子の芸名は藤圭子と改められる。

1969年9月25日 -RCAビクターよりファーストEP「新宿の女」で歌手デビュー。

1970年2月5日 - セカンドEP「女のブルース」が発売され、オリコンシングルチャートにて3月30日から5月18日まで8週連続首位を記録する。

1970年3月5日 - ファーストLP「新宿の女/“演歌の星”藤圭子のすべて」を発売。同年3月30日から8月10日の計20週に亘りオリコンアルバムチャート連続首位。

1970年4月25日 - サードEP「圭子の夢は夜ひらく」が発売され、オリコンシングルチャートで5月25日から8月3日まで10週連続首位を獲得。シングル部門で「圭子の夢は夜ひらく」・「女のブルース」が5月25日、6月1日に1位と2位を独占。

1970年7月5日 - セカンドLP「女のブルース」発売。ファーストLP「新宿の女」と入れ替わるかたちで8月17日から12月7日まで17週連続首位を達成。

1970年11月9日 - 第1回日本歌謡大賞大賞を受賞。

1970年12月 - 内山田洋とクール・ファイブとの混成LP「演歌の競演 清と圭子」発売。LP「女のブルース」と交替で12月14日から翌1月11日まで5週連続首位となり、圭子のアルバム作品は1970年3月30日から1971年1月11日までの通算42週連続首位を獲得する前人未踏の記録を樹立。また、3月30日から8月3日迄の19週間はシングル・アルバム両チャートにて首位を独占。この記録は、オリコンチャート開始から現在に至るまで、未だ誰にも破られていない[18]

1970年12月31日 - 第12回日本レコード大賞大衆賞を受賞。NHK紅白歌合戦に初出場。

1970年 - 第3回日本レコードセールス大賞受賞。


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