蒸気船ウィリー
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2024年1月1日にディズニーによる著作権保護が終了した直後、本作品に登場するミッキーマウスをテーマとしたホラー映画ホラーゲームの制作が相次いで発表された[4][5][6]

なお、日本国内の著作権法では公開後50年と戦時加算10年強を含めても60年以上が経過しているため、1989年5月の時点でパブリックドメインとなっており、2000年代以降複数のパブリッシャーによってパブリックドメインDVD化もされている[注 1][2]

なお、本作でデビューしたミッキーマウスやミニーマウス自体は商標で保護されているが、商標権の侵害となるのは商品の目印となる使い方であり、商用目的であろうと著作物の題号は商標ではないため、ミッキーマウスやミニーマウスを題号に含んだ作品の販売は商標権の侵害にはあたらず自由である[2][3]
カットされたシーン

現在流通している本作のビデオソフトの中には一部シーンがカットされているものがある[なぜ?]。ミッキーマウスが動物の鳴き声などを用いて『オクラホマミキサー』を演奏するシークエンスにおける、「母豚の乳を吸っている仔豚の尻尾を引いて鳴き声で曲を演奏する」シーンに続く「母豚の体を持ち上げて仔豚を振り落とし、振り落とされなかった仔豚を蹴り飛ばして母豚の乳房を楽器のように弄り母豚の鳴き声で曲を演奏する」というシーンである。カットされているバージョンにおいては、BGMがブツ切りにならないように編集がされておりカットされたことが分からないようにされている[注 2]。ちなみにカットされているシーンはディズニープラスで見ることができる。
日本での公開
上映

1930年5月19日
[8]

収録

『ミッキー ザ・グレーテスト・ヒッツ』(VHS、
ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント

『ミッキーマウス/B&Wエピソード Vol.1 限定保存版』(DVD、ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント)

『ミッキーマウス DVD BOX Vol.1』(DVD、宝島社

『セレブレーション! ミッキーマウス』(DVD・BD、ウォルト・ディズニー・ジャパン)

『ミッキー&ミニー クラシックコレクション』(BD、ウォルト・ディズニー・ジャパン)

備考

本作は『Gang War
』(邦題:ギャング・ワー)の併映作品として公開された。

『Gang War』の邦題は『ギャング・ワー』として取り扱われる事が多いが、本来「war(s)」の読みを日本語に書き表す際には「ウォー(ズ)」と表記するのが一般的であり、そちらの方が英語の発音に近い。


劇中のミッキーやミニー、ピートなど全ての声をウォルト自身が演じている。

本作の原題『Steamboat Willie』は、1928年公開の映画『Steamboat Bill, Jr.』(邦題:キートンの蒸気船)のパロディである。

内容も同作品のパロディとなっている。

なお、『キートンの蒸気船』のタイトルも1910年代のアメリカのヒット曲「Steamboat Bill」にちなんでおり、この楽曲は『蒸気船ウィリー』の冒頭でミッキーマウスが口笛で演奏している。


脚注
注釈^ なお、本作品を始めとする初期のディズニー作品はウォルト・ディズニーとアブ・アイワークスの個人による共同著作または美術作品であり、日本国内では最長で2052年5月まで著作権保護期間が継続するという主張[7]も一部にあるものの、前述のパブリックドメインDVD等に対しウォルト・ディズニー・ジャパンが販売差し止めの請求を行なっていないことからディズニー社自身の見解でも日本国内の保護期間は満了していると考えられる。
^ ただし、「セレブレーション!ミッキーマウス!」では、カットされていない。

出典^ 有馬哲夫著『ディズニーとライバルたち アメリカのカートゥーン・メディア史』(2004年 フィルムアート社)
^ a b c 福井健策 (2019年10月15日). “ミッキーマウスの著作権が2023年終了 喜べない日本の複雑な事情”. 日経クロストレンド. 2019年11月1日閲覧。
^ a b ANDREW DALTON (2023年12月15日). “Mickey Mouse will soon belong to you and me ? with some caveats”. AP通信. 2023年12月17日閲覧。
^ 八田浩輔 (2024年1月2日). “初代ミッキーマウス、米で著作権切れ ホラーゲーム広告も早速公開”. 毎日新聞. 2024年1月3日閲覧。
^ Siladitya Ray (2024年1月3日). “ミッキーマウスがホラーゲーム・映画に オリジナル版の著作権切れで”. Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン). 2024年1月3日閲覧。
^ “著作権切れ初代ミッキーマウス、二次創作のホラー作品2本発表”. AFP通信 (2024年1月3日). 2024年1月3日閲覧。
^ 福井健策 (2019年9月13日). “「ミッキーマウスの著作権保護期間 ?史上最大キャラクターの日本での保護は 2020年5月で終わるのか。2052年まで続くのか?」”. 骨董通り法律事務所 For the Arts. 2023年12月30日閲覧。
^ “Release Info”. 2021年4月4日閲覧。

関連項目

ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ

オクラホマミキサー(わらの中の七面鳥) - 劇中でミッキーが動物を使って演奏する曲。

キングダム ハーツII - ゲームソフト。本作をモチーフとしたモノクロのワールド「タイムレス・リバー」が登場。

大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL - ゲームソフト。同作に参戦するソラの色変えの一つとして、上述のタイムレス・リバー風になるものがある。

ディズニー スピードストーム(英語版) - ゲームソフト。本作をモチーフとしたミッキーとピートがレーサーとして登場している。

外部リンク

蒸気船ウィリーを視聴 。Disney+(ディズニープラス)
(日本語)

Steamboat Willie - IMDb(英語)

Steamboat Willie - The Big Cartoon DataBase(英語)

Steamboat Willie (1928) - The Internet Animation Database(英語)

Steamboat Willie - IMDb(英語)










ミッキーマウスの短編映画シリーズ
1920年代

1928年

蒸気船ウィリー

ギャロッピン・ガウチョ

1929年

飛行機狂 / プレーン・クレイジー

バーン・ダンス

ミッキーのオペラ見物 / ミッキーのオペラ見学

猫の居ぬ間のタップダンス / ネコの居ぬ間のタップダンス

裏庭の戦い / 裏庭の闘い

ミッキーの畑仕事

カーニバル・キッド

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