葵区
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国土地理院の全国都道府県市区町村別面積調によると、葵区の面積は1,073.75平方キロメートルである[4]

国土地理院によると葵区の東西南北それぞれの端は以下の位置[5][6]。東端は弥生緑地、西端は光岳の南約1.5km百股沢の頭付近 、南端は新東名静岡SAの南約2.1km、北端は間ノ岳である。また、2010年国勢調査結果に基く人口重心は大岩4丁目32付近にある[7]

葵区の広袤 北端
北緯35度38分45秒 東経138度13分42秒 / 北緯35.64583度 東経138.22833度 / 35.64583; 138.22833 (葵区最北端)
↑人口重心
北緯35度00分05.67秒 東経138度22分49.40秒 / 北緯35.0015750度 東経138.3803889度 / 35.0015750; 138.3803889 (葵区人口重心)
西端
北緯35度19分28.9秒 東経138度4分59秒 / 北緯35.324694度 東経138.08306度 / 35.324694; 138.08306 (葵区最西端)←区役所
北緯34度58分31秒 東経138度22分59秒 / 北緯34.97528度 東経138.38306度 / 34.97528; 138.38306 (葵区役所)東端
→北緯35度0分27秒 東経138度26分12.9秒 / 北緯35.00750度 東経138.436917度 / 35.00750; 138.436917 (葵区最東端)
 ↓
南端
北緯34度56分59秒 東経138度17分31秒 / 北緯34.94972度 東経138.29194度 / 34.94972; 138.29194 (葵区最南端) 

安倍奥・井川

安倍川上流の安倍奥地区(旧梅ヶ島村大河内村玉川村。静岡駅から梅ヶ島までは45km)、藁科川上流の旧清沢村・旧大川村、大井川上流の旧井川村は、1969年1月1日に旧静岡市と合併した。

2005年4月1日、静岡市の政令指定都市移行に伴い、安倍奥と井川は、静岡市街地と共に葵区に含まれている。行政機関は、井川は「葵区役所井川支所」という扱いであり、安倍奥に至っては行政機関は設置されていない[注釈 5]。安倍奥、奥大井では川に沿った標高の低い所に細く長く集落が点在している程度であり、最も大きい集落である井川本村ですら人口が500人に満たない規模なのでコスト面で行政機関を設置することが難しいのがその理由である。

井川は鉄道では島田川根本町と通じているが、路線バスや乗用車で静岡市の市街地へ向かうことが多い。市街地に向かう県道は3本あるが、どの県道も山間部を縫うようにして通り狭い上、標高1000m超の富士見峠や大日峠を越える長いワインディング路であるため静岡市街地から井川ダムまで2時間近い所要時間がかかる。近年では長島ダム建設のおかげで大井川鐵道井川線閑蔵駅より大井川下流側の県道が非常によく整備されたため、スーパーマーケットホームセンター程度の日用品の調達には川根本町、島田市川根町方面へ行くことが若干増えているようである。大井川鐵道井川線は本数も少なく、運賃もバスで静岡市街地に行くより高いので、生活の足としては向いていない。紅葉の時期などハイシーズンは多くの観光客で賑わいを見せるが、閑散期(特に冬)はほとんど乗客がおらず、その名の通り「閑散」としている。

井川・安倍奥地区は、富士川沿いのルートが開かれるまでは、山伏峠などを介しての甲州との交通の要衝であり、駿河侵攻の後、永禄年間末期には梅ヶ島金山武田氏の直領となったことから、甲州と関係の深い地域であった。
エリア別

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葵区役所まちづくり振興課によるブロック分けに基づく分類とする。
第1ブロック(城内、横内)


市の中心市街地を形成。文教地区。

歴史的建築物が多い。

静岡まつり大道芸ワールドカップin静岡は有名。

中心商店街である七間町名店街、呉服町名店街、呉六名店街、紺屋町名店街を抱える。

第2ブロック(安西、田町、駒形)


家屋密集地区で2000年の連続放火では被害が拡大。

安倍川花火大会ではさらに人が集まるので車が道路を通れなくなる。

静岡の地場産業である中小の木工関係を営む事業所が多い。

土木学会選奨土木遺産となっている「薩摩土手」は、家康の命で江戸時代初期に薩摩藩鹿児島県)の人々によって安倍川を藁科川に合流させるために造られたと伝わる[8]。薩摩土手の一部は現在「さつま通り」と名付けられ幹線道路の静岡環状線の一部をなしている。

第3ブロック(安東、城北、麻機)


文教地区。静岡高校、城北高校、市中央図書館、城北公園など落ち着いた教育・田園地区(かつて静岡大学がこの地にあったことに由来する。)

単身赴任が一般的でなかった時代は優良企業の社宅なども多かった。

第4ブロック(井宮、賤機、美和)


新東名高速道路[注釈 6]関係事業で、道路拡張や商業の中心部からのシフトで発展しつつある。静清バイパス昭府ICは高架化工事中。

美和は新興住宅地。新東名の開通に伴い安倍川に架かる橋が増えるため、交通がさらに便利になることが期待される。

足久保は古くからの茶産地。

第5ブロック(大河内、梅ケ島、玉川、井川)


広大な山間部で、「安倍奥地区」とも呼ばれる。

井川地区には葵区役所井川支所が置かれている。

井川もみじマラソンはランナーの間で有名。

静岡駅と井川地区を結ぶバスは1日1往復(朝新静岡畑薙第一ダム行、夕方畑薙第一ダム→新静岡行)となっていた(所要時間片道約2時間30分)が、2008年5月31日に直通バスが運行廃止となった。このため、井川地区の住民が公共交通機関で静岡市中心部へ出かける場合、新静岡から横沢までの路線バスと接続する井川地区自主運行バスを利用しなければならなくなったため、日帰りでは行き来がより一層難しくなった。

梅ヶ島温泉は古くからの名湯として知られる。

大河内地区の有東木(うとうぎ)はわさび栽培発祥の地で今でも一大産地である。また伊豆のわさび栽培もここがルーツである。

本山茶(ほんやまちゃ)の産地。

第6ブロック(服織、藁科、清沢、大川)


歴史的な寺が多い。

大川地区は頻繁に映画、ドラマの撮影に利用される。

本山茶(ほんやまちゃ)の産地。

第7ブロック(千代田、西奈)


中層住宅団地・医療施設が多い。

長尾川沿いの土手は散策に適している。

西奈地区からJRを利用の際は、静岡駅や東静岡駅より距離的に近い草薙駅が利用されることが多い。[要出典]同地区からは静岡駅行きのほか、草薙駅方面のバス路線もある。

人口

2005年 262,764

2010年 255,375

2015年 253,593

2020年 249,451

歴史
災害2022年の台風15号による国道362号路肩崩壊現場

2022年令和4年)9月24日未明 - 台風15号での集中豪雨によって区内各所で土砂災害が発生。油山温泉で旅館が被災[9]したほか、送電線の鉄塔が崩壊した影響で、当日午後にかけて9万戸以上に及ぶ大規模停電が発生[10]

治安・風紀の維持

2013年(平成25年)10月1日、静岡県は迷惑行為等防止条例を改正し、黒金町、紺屋町、呉服町二丁目、昭和町、鷹匠町一丁目、伝馬町、常磐町一丁目、御幸町および両替町二丁目を客引きスカウト、客待ち行為などを禁止する地域に指定した[11][12]

2019年(令和元年)8月1日、静岡県は暴力団排除条例を改正し、黒金町、紺屋町、呉服町二丁目、七間町、昭和町、駿河町、常磐町一丁目、同二丁目、御幸町、人宿町一丁目、同二丁目および両替町二丁目を暴力団排除特別強化地域に指定。指定された町内では暴力団員との間でみかじめ料や利益供与のやりとりが禁止された。条例には両罰規定を設けられており、違反者は供与した側であっても懲役1年以下または罰金50万円以下の罰則が科されることとなった[13]


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