萌え
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岡田斗司夫は、自分は「萌え」についてかなり納得しているというレベルまでにはなっていないとしながらも、単に美少女に対して感情を掻き立てられるだけではなく、そのような状態に陥っている自分自身のことを観察するメタ的視点を含んだものが「萌え」の定義だとしている[41]
関連する概念

この節には独自研究が含まれているおそれがあります。問題箇所を検証出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2014年4月)

萎え

萎え(なえ)は「萌え」の対義語ではありません。[42]

萎えが対義語として使われることがありますが、萌えは唯一無二の感情のため、対義語・類義語は存在しません。

意図的に「萌え」を煽ろうとする露骨な演出・行動などに対して嫌悪感を抱くようになる場合

キャラクターの性格や言動、態度などによって気分を害され、そのキャラクターに対して嫌悪感を抱くようになる場合

「萌え」を前面に押し出した作品であるにもかかわらず、その対象となるキャラクターにまつわる描写・作画といった表現が破綻しているなど、鑑賞に堪え得ない状態

これらの状態に対して、「萌え」に該当する感情が湧かず、興覚めしてしまうという意味で、インターネット上などで用いられる。しかし殊更に「萌え」と対置する使用例はそれほど多くなく、対義語としての解釈は人によって変化するだろうと言える。

かわいらしい女性キャラクターが一人も登場しないフィクション作品などに対して、「まったく萌え要素がない」という意味で用いられることもある[13]
燃え

熱血男子の活躍を描いたフィクション作品などに対して「燃え」という表現が使われることもある[13]。また前述のように元々「萌え」というスラングも、同音異義語である「燃え」から発祥したと考えられており、当初は架空のキャラクターに対する、燃えあがるような愛情を意味することもあったとされる[11]
ブヒる

上記のように元々インターネットスラングであった「萌え」は社会的に浸透し、2000年代では活用される幅も広くなった。それに伴い「萌え」の定義は曖昧になり、2010年からのネット界隈では萌えの一部の用法をより端的に表現する動詞として「ブヒる」が登場した[43]

この「ブヒる」は好きな架空のキャラクターを見て熱狂するさまを表現する動詞である。語源はブタの鳴き声の擬音「ブヒィ」であり、元々萌えアニメの熱狂的なファンへの侮蔑を込めた呼称「萌え豚」から発展している[44]。萌え豚自体は蔑称だが、「ブヒる」に関してはファン自らも使う用語であり[45]、「いくらでも豚になってみせます」という意味を込めて用いられる[46]。なお、この「ブヒる」という表現は二次元美少女キャラクターに対して用いられるのが一般的である。

この語は、2011年1月?3月に放送された、弓弦イズルによるライトノベルを原作とするテレビアニメ『IS 〈インフィニット・ストラトス〉』をきっかけに広まったと言われる[45]。作中で使われている表現ではないが、物語の体裁よりもギャルゲー的なサービス要素を優先させるような同作の作風に対して用いられた[46]
脚注[脚注の使い方]
注釈^ この東の理論の詳細とそれに対する斎藤の応答についてはデータベース消費を参照。

出典^ a b c d e f g“もえ【萌え】”, デジタル大辞泉goo辞書), 小学館, (2010-7), ⇒http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/218667/m0u/ 2011年9月6日閲覧。 
^ a b c d 榎本 2009, p. 61
^ a b c d 榎本 2009, pp. 30?31
^ a b c d ササキバラ・ゴウ『〈美少女〉の現代史――「萌え」とキャラクター』講談社講談社現代新書〉、2004年5月20日、20頁。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 4-06-149718-9。 
^ a b c d e“ことば:萌えキャラ”. 毎日新聞山梨版 (毎日新聞社). (2011年8月29日). ⇒http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20110829ddlk19040025000c.html 2011年9月6日閲覧。 [リンク切れ]
^ a b c 榎本 2009, p. 16
^ a b c 別冊宝島vol421、246頁。
^ 榎本 2009, p. 30
^ 小国綾子 (2018年1月4日). “「広辞苑」10年ぶり改訂 担当者が明かす知られざる魅力”. 毎日新聞 (毎日新聞社). https://mainichi.jp/articles/20180104/mog/00m/040/007000c 2018年1月12日閲覧。 
^ 森川嘉一郎 『趣都の誕生 萌える都市アキハバラ』 幻冬舎、2003年、28-29頁。ISBN 978-4344002876
^ a b c“萌え(もえ)”, ジャパンナレッジYahoo!辞書), ネットアドバンス, (2003-06-28), ⇒http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2003000358 2011年9月6日閲覧。 [リンク切れ]
^ 成松哲 (2011年12月2日). “女子高生のリアル“けいおん部”がアツい!「アニメもアニソンも普通」【後編】”. 日刊サイゾー (サイゾー). https://nikkan-spa.jp/102243 2012年1月13日閲覧。 


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