華麗なるギャツビー_(2013年の映画)
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『華麗なるギャツビー』(かれいなるギャツビー、原題: The Great Gatsby)は、2013年アメリカ合衆国恋愛ドラマ映画F・スコット・フィッツジェラルドの1925年の小説『グレート・ギャツビー』を原作としており、バズ・ラーマンが監督・脚本を務めている。出演はレオナルド・ディカプリオトビー・マグワイアキャリー・マリガンジョエル・エドガートンアイラ・フィッシャージェイソン・クラークらである。

撮影は2011年9月5日にオーストラリアのシドニーで始まった[5]。元々は2012年12月公開予定であったが、2013年5月10日に延期された[6]。また、第66回カンヌ国際映画祭でオープニング作品として上映される[7]。日本では、6月14日から公開。
ストーリー

1929年12月、第一次世界大戦の従軍経験者であるニック・キャラウェイは精神科の治療を受けている。彼は、今まで出会った中で最も大きな希望を抱く男性であったジェイ・ギャツビーについて語る。ニックは書くことに思い入れがあるため、主治医は考えを書き留めるよう提案する。ニックはその後、一つ一つの出来事を医師に開示し始める。

7年前の1922年夏、ニックは書くことを諦め、中西部からニューヨークに移った。彼はウェスト・エッグの北岸の村にある小さな管理人のコテージを借りる。コテージは、謎めいたビジネス界の大物で、しばしば贅沢なパーティを開くギャツビーの豪邸の隣にある。ニックは、美しいが抑圧された従妹デイジー・ブキャナンと、壮健で支配的な彼女の夫トムとディナーを共にする。デイジーは、ニックともう一人の客の仲を取り持とうとする。彼女は有名なゴルファーのジョーダン・ベイカーで、ニックは魅力的に思う。帰宅したニックは、ブキャナン家の桟橋から届く緑の灯火に手を伸ばす、入江に立つギャツビーの姿を見る。

ジョーダンはトムに愛人がいるとニックに告げる。トムはニックを、ウェスト・エッグとニューヨークの間にある産業廃棄物の集積所である「灰の谷」に連れて行き、愛人マートル・ウィルソンと彼女の夫ジョージが所有する自動車整備店に立ち寄る。

ニックはギャツビーのパーティへの招待状を受け取る。到着したニックは、招待状を受け取ったのは彼一人であり、客の誰もギャツビーに会ったことがないことを知る。ニックはジョーダンに出くわし、両者はギャツビーに会う。ギャツビーは後に、ニックをマンハッタンへランチに連れて行く。道中、ギャツビーはニックに、彼は裕福な中西部の家に生まれ、オックスフォードの卒業生で戦争の英雄であると告げる。彼らはスピークイージーに行き、ギャツビーはビジネスパートナーであるマイヤー・ウルフシャイムにニックを紹介する。

ジョーダンはニックに、アメリカが戦争に突入する直前の1917年に、将校のギャツビーがデイジーとどのように付き合い始めたかと、彼がまだ彼女を愛しており、デイジーが姿を見せることを期待してパーティを催していることを告げる。ギャツビーはデイジーをお茶に招待してくれるようニックに頼む。どぎまぎした再会の後、ギャツビーとデイジーは情事を始める。ギャツビーは、デイジーが逃避行を望むと落胆し、彼女の正式な離婚を希望する。彼はニックとジョーダンにブキャナン家へ同行してくれるよう頼む。彼とデイジーは、そこでトムに別れを告げるつもりである。ランチの間、トムはギャツビーとデイジーを疑い始めるが、デイジーは全てをトムに明かそうとするギャツビーを止め、全員でプラザホテルに行くことを提案する。トムはニックとジョーダンを乗せたギャツビーの車を運転し、ギャツビーはデイジーを乗せたトムの車を運転する。トムがガソリンを入れるためジョージの自動車整備店に立ち寄ると、ジョージはマートルと引っ越す予定で、マートルに浮気の疑いがあると告げる。

プラザホテルで、ギャツビーはデイジーとの情事をトムに告げる。トムは、ギャツビーはオックスフォードに通ったことなどなく、ギャングと酒を密造し財をなしたと非難する。デイジーは、ギャツビーを愛しているが、トムを愛したことがないとは言えないと言う。結局ギャツビーとデイジーは出て行く。浮気をめぐりジョージと争った後、ギャツビーの車をトムのものと取り違えたマートルは道に飛び出し、撥ねられて命を落とす。

マートルの死を知った後、トムはジョージに、車はギャツビーの所有物であり、ギャツビーがマートルの恋人だったのではと告げる。事故が起きた時はデイジーが運転していたとニックは推測する。ニックは、トムに全て任せることをデイジーが受け入れるのを耳にするが、ギャツビーには伝えない。

ギャツビーは、極貧の生まれであること、本名はジェームズ・ギャッツであり、戦後、彼がひとかどの人間になるまで待ってほしいとデイジーに頼んだこと、彼女はそうする代わりに、戦争が終わったわずか7ヶ月後に「アメリカで最も裕福な独身男性」トムと結婚したことをニックに明かす。彼は、しかしながら、休戦後の将校への特典で、たった5ヶ月ではあるがオックスフォードに通った。

翌日、ギャツビーは電話の鳴る音を聞き、デイジーだと思う。応じる間もなく、彼は復讐に燃えるジョージに撃ち殺され、その後ジョージは自殺する。ニックはリポーター以外でただ一人、ギャツビーの葬儀に出席する。デイジーとトムはニューヨークを発とうとしている。メディアはギャツビーをマートルの恋人かつ殺人者として書き立てる。ギャツビーの人生と死がこの誤った否定的なイメージにされたことでニックは激昂し、ギャツビー邸の階段の上からリポーターを怒鳴りつけ、彼らを建物から追い出す。

街にも住人にも嫌気がさし、ニックは、荒れ果てたギャツビー邸を最後に歩いて回り、ギャツビーの希望を抱く才能に思いを巡らせた後、出ていく。療養所で、彼は回想録のタイプを終え、『The Great Gatsby(華麗なるギャツビー)』と題する。
キャスト

役名俳優日本語吹替
ジェイ・ギャツビーレオナルド・ディカプリオ内田夕夜
ニック・キャラウェイ(英語版)トビー・マグワイア加瀬康之
デイジー・ブキャナン(英語版)キャリー・マリガン白石涼子
トム・ブキャナンジョエル・エドガートンてらそままさき


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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