菊池俊輔
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明快なブルースペンタトニックを基本とする16ビートの音楽が特徴で、ファンには「菊池節」として親しまれている。『ゲッターロボ』、『鉄人タイガーセブン』、『アイアンキング』の主題歌など、畳み掛けるようなブラスと勇ましいドラムスが印象的。菊池のメロディは最高音で終わらず、下がって終わることが多い。『仮面ライダー』や『暴れん坊将軍』などアップテンポの作品が大半を占める中、12/8を基本とする『ドラえもん』のテーマ音楽やスローテンポが多くほのぼのとした劇中BGMはむしろ例外に属するが、番組が長く親しまれるにしたがって最もよく知られたメロディとなった。主題歌・挿入歌の間奏に、歌唱部分のそれとは異なる独自のメロディを載せる傾向があり、間奏が2か所ある曲では2回とも異なるメロディが使われることもある(「その名もタクマ宇宙パイロット」など)。勇ましくアップテンポな楽曲ばかりでなく、「みなし児のバラード」(『タイガーマスク』のED)、「ロンリー仮面ライダー」(『仮面ライダー』のED)、「たたかいのバラード」(『大空魔竜ガイキング』の挿入歌)など、バラードも得意である。また、『新造人間キャシャーン』のように、主題歌は典型的な「菊池節」を踏襲していながらも、BGMはストーリー展開に合った悲劇的なものを多用するという使い分けも行う。

多くの楽曲で歌唱を担当した水木一郎は、菊池の作風について「雪国出身者ならではの日本の匂い・哀愁的なニュアンスを持っている」と評している[10]

仮面ライダーシリーズにおける楽曲のほぼ全ては菊池の意向により詞先で制作された[11]
受賞歴

1983年 - 第6回
日本アカデミー賞 優秀音楽賞 / 『誘拐報道』『青春の門・自立篇』[12]

2006年 - 東奥日報社 第59回東奥賞[8]

2013年 - 第12回東京アニメアワード 第9回功労賞(作曲家部門)[13]

2015年 - 第57回日本レコード大賞 功労賞[14]

JASRAC賞

1983年 - 第2回 外国使用部門 /『UFOロボ グレンダイザー[15]

1989年 - 第7回 国際賞/『UFOロボ グレンダイザー』BGM[16]

2004年 - 第22回 銀賞/『ドラゴンボールZ』BGM[17]

2008年 - 第26回 国際賞/『ドラゴンボールZ』BGM(TV)[18]

2010年 - 第28回 国際賞/『ドラえもん』BGM(TV)[19]

2012年 - 第30回 国際賞/『ドラえもん』BGM(TV)[20]

2015年 - 第33回 国際賞/『ドラゴンボールZ』BGM(TV)[21]

2016年 - 第34回 国際賞/『キテレツ大百科』BGM(TV)[22]

2018年 - 第36回 国際賞/『ドラゴンボールZ』BGM(TV)[23]

2019年 - 第37回 国際賞/『ドラゴンボールZ』BGM(TV)[24]


作品
映画

八人目の敵(1961年)

考える葉(1962年)

第八空挺部隊 壮烈鬼隊長(1963年)

昭和侠客伝(1963年)

赤いダイヤ(1964年)

散歩する霊柩車(1964年)

色ごと師春団治(1965年)

鉄砲犬(1965年)

明治侠客伝 三代目襲名(1965年)

次郎長三国志 甲州路殴り込み(1965年)

昭和残侠伝シリーズ

昭和残侠伝(1965年)

昭和残侠伝 唐獅子牡丹(1966年)

昭和残侠伝 一匹狼(1966年)

昭和残侠伝 血染めの唐獅子(1967年)

昭和残侠伝 唐獅子仁義(1969年)

昭和残侠伝 人斬り唐獅子(1969年)

昭和残侠伝 死んで貰います(1970年)


海底大戦争(1966年)


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