菅井きん
[Wikipedia|▼Menu]
80代に入ってからも女優業を精力的にこなし、2008年に製作された映画『ぼくのおばあちゃん』では82歳にして映画初主演を果たし、世界最高齢映画主演女優としてギネスに申請し認定された[5][6][注釈 3]2009年には資生堂のCM「ウーノ フォグバー」でエリザベス女王に扮装して若手俳優と共演した。

しかし2010年NHK大河ドラマ龍馬伝[7]及び映画『瞬 またたき』に出演したのを最後に、女優として事実上引退した。菅井が芸能活動を休業してから4年後の2014年に一部週刊誌が「菅井の知人による情報」として、「菅井は重度の認知症を患っており、現在は特別養護老人ホームに入居している」「芸能界を引退したわけではなく、リハビリを行い体力が戻れば仕事復帰も考えている」などと報道されたが[4]2014年10月2日にフジテレビの情報番組『ノンストップ!』に出演し4年ぶりにインタビューに応じるなど公の場に元気な姿を見せ、「認知症」であることを否定した[8]。菅井によると、2010年に自宅で転倒して大腿骨を骨折してしまい、一時高齢者向け施設で療養するなど、それ以来自分の足では歩けなくなったためであるとのことであった。リハビリに努めてはいるものの、仕事復帰は諦めていると語っていた[8]。この出演が公の場での生前最後の姿となった[9]。生前は大の愛煙家で亡くなる2週間前まで煙草を吸っていたと親族や関係者が語っており、生前最後のインタビュー時にも実際に喫煙しながらインタビューに応じていたほどであった。

2018年8月10日午後2時頃、心不全のため、東京都内の自宅で死去[7][10][11]。92歳没。戒名は藝凛院慈雲公錦大姉[12]
出演
映画

風にそよぐ葦 後編(1951年)

生きる(1952年) - 陳情の主婦

勲章(1954年) - お葉

ゴジラ(1954年) - 大沢婦人代議士 [1][2]

愛のお荷物(1955年) - 野党の婦人議員

女囚と共に(1956年) - 斎藤刑務官

幕末太陽傳(1957年) - やり手・おくま

張込み(1958年) - 下岡満子

人間の壁(1959年) - 山岸夫人

七つの弾丸(1959年)- 竹岡直吉の妻・満江

秋立ちぬ(1960年) - おばさん

白い崖(1960年) - 宮原たつ(下宿のおばさん)

路傍の石(1960年) - 桃太郎・おきぬの母

女が階段を上る時 (1960年) - 下着屋の勝子

悪い奴ほどよく眠る(1960年) - 和田の妻

黒い画集 あるサラリーマンの証言(1960年) - 杉山ミサエ

赤坂の姉妹より 夜の肌(1960年) - 吉川おきん

草を刈る娘(1961年) - ちえ

人間の条件 完結篇(1961年) - 道路の避難民

豚と軍艦(1961年) - ふみ(春子の母)

大学の若大将(1961年) - 女房・みね

はだかっ子(1961年) - お君

女ばかりの夜(1961年) - 工場の女監督

娘と私(1962年) - 修道女

ぶらりぶらぶら物語(1962年)

キューポラのある街(1962年) - 美代(サンちゃんの母)

喜劇 駅前温泉(1962年) - 万引きする母

二人で歩いた幾春秋(1962年) - 望月の妻

放浪記(1962年) - 玩具工場の見張り番

天国と地獄(1963年) - 麻薬患者

雨の中に消えて(1963年) - 高畠南風の妻・千代

白と黒(1963年) - 女中・キヨ

下町の太陽(1963年) - のぶ江

秘剣(1963年) - ふみ

女の歴史(1963年) - 増田つね(信子の母)

われ一粒の麦なれど(1964年) - 坂田節子

風と樹と空と(1964年) - 沢田たま子

刑事(デカ) (1964年) - 大平いと

怪談(1965年) - 村の女一

赤ひげ(1965年) - 長次の母

けものみち(1965年) - おせき

恐山の女(1965年) - 母キクノ

四つの終止符(1965年) - 田辺ウメ

「エロ事師たち」より 人類学入門(1966年) - 小田先生

懲役十八年(1967年) - 三田村アキ

さそり(1967年) - 善平の妻

不信のとき(1968年) - 山川附添婦

みな殺しの霊歌(1968年) - 毛利美佐

肉弾(1968年) - 軍曹のおかみさん

与太郎戦記 (1969年) - 神崎婦長

ザ・ガードマン

第239話「金貸しばあさん殺人事件」(1969年)

第275話「60才の花嫁・残酷物語」(1970年)

第342話「教育ママの狂った大競争」(1971年)


野獣都市(1970年) - 女中

無常(1970年) - 老婆

温泉こんにゃく芸者(1970年) - とら

どですかでん(1970年) - おくにさん

バツグン女子高校生 そっとしといて16才(1970年)

曼陀羅(1971年) - 産婦人科の看護師

幻の殺意(1971年) - 小針タネ子

まむしの兄弟 お礼参り(1971年) - おかね

人生劇場 青春・愛欲・残侠篇(1972年) - 「鱶野」の女将

忍ぶ川(1972年) - 列車の乗客

黒の奔流(1972年) - 杉山とく

人斬り与太 狂犬三兄弟(1972年) - 大野まさ

女番長 感化院脱走(1973年) - 杏子の母

まむしの兄弟 恐喝三億円(1973年) - たみ

日本侠花伝(1973年) - おきん 

ザ・ドリフターズの極楽はどこだ!!(1974年) - キン子

砂の器(1974年) - 山下妙

サンダカン八番娼館 望郷(1974年) - ペナンから帰った女

新仁義なき戦い(1974年) - 東尾ただしの母

絶唱(1975年) - 乳母・セキ

神戸国際ギャング(1975年) - 谷川千代

やくざの墓場 くちなしの花(1976年) - 若本君代

トラック野郎・度胸一番星(1977年) - 本間ウメ

江戸川乱歩の陰獣(1977年) - お婆ちゃん

八甲田山(1977年) - 斉藤伍長の伯母


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:89 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef