茶葉蛋
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殻にひびを入れるところまで自動で行ってくれる電気式の卵ゆで器も市販されている[4]
簡単な調理法簡単な作り方では、汁に漬ける前に殻を剥いてしまう。

別の作り方として、茹であがった卵の殻を剥いてから煮込む方法がある。この方法は伝統的な方法よりも漬け時間が短くて済むが、ひび割れ模様がつかないため外見的な魅力には欠ける。漬け時間は好みにより、長くするほど味が濃くなる。完全な茶葉蛋は、卵本来の味と香辛料とのバランスがとれていなければならない。このタイプの茶葉蛋は滷水蛋(中国語版)とよく似ている。
外見と味中身のアップ。

剥いた卵の表面は薄茶色になり、殻の割れ目に沿って茶色の模様が付く。長時間煮ると黄身の表面に灰色の薄い層ができるが支障はない。味は茶の種類と濃さ、香辛料の種類によって変わる。五香粉は卵に香りを乗せ、諸湯で白身にわずかに塩気のある味をつけ、茶葉は黄身の風味を引き出す。

台湾のシェフによれば、茶葉蛋の魅力は味の浸みた白身であり、固ゆででボソボソする黄身は香りを添える程度の役割だという[8]
地域的なバリエーション
中華人民共和国金属のボウルに茶葉蛋を入れて火にかけたところ。中国全土で見られる光景。

大陸中国では、茶葉蛋は家庭料理としてご馳走の部類に入る。また食料品店や料理店、露店でも売られている。
台湾

台湾では茶葉蛋はコンビニエンスストアの定番商品であり[11]、店内に特有の八角の匂いを漂わせる[12]セブンイレブン・チェーンだけでも年平均で4千万個の売り上げがある。近年では茶葉蛋の大手メーカーからラズベリーやブルーベリーなどフルーツを用いた味付け卵や鹹蛋も発売されている。
インドネシア

インドネシアでは中華料理の茶葉蛋が食文化に取り入れられてテロール・ピンダンとなり、一部別の材料が使われるようになった。テロール・ピンダンは固ゆで卵を香辛料、塩、醤油で煮込んで作るが、発酵茶の代わりにエシャロットの余った皮、チークの葉[13]グアバの葉[14]を用いて暗褐色に色づけする。インドネシア全域で一般的な料理だが、特にジャワ島南スマトラ州で人気がある。トゥンペン(英語版)、ナシクニンナシチャンプルに入れて食べることも多い。ジョグジャカルタ市ではテロール・ピンダンをナシグドゥッ[15]白米とともに供する[16]
マレーシア

マレーシア版の茶葉蛋であるテロール・ピンダンはジョホール州に起源を持つと言われており、その地で最も浸透しているが、マレー半島一帯に広まっている[17]。マレー南部では土地ごとに伝統的なジョホール風のレシピの変種が作られている。調理に時間と材料がかかるため日常的な食品ではなく、結婚式のような特別な機会に食べられる。しかし今日ではテロール・ピンダンを製造する全国規模のメーカーも多い[要出典]。
関連項目

皮蛋

鹹蛋

童子蛋

鐵蛋

滷蛋(英語版)

卵の燻製(英語版)

Chinese red eggs

脚注^ “「台湾の駅弁あります」ノスタルジックな台南の駅弁で旅行気分【京都】 - メシ通”. ホットペッパーグルメ (2017年1月10日). 2018年11月9日閲覧。
^ “大学祭で中国の味 中国人留学生15人が調理・即売 佐賀大 /佐賀”. 朝日新聞(朝刊). (1997年6月2日) 
^ a b “(作家の口福)街食:1 「くせぇ」になる軽食 楊逸”. 朝日新聞(朝刊): p. 15. (2011年4月9日) 
^ a b “普通の半熟卵と台湾風煮卵をスマートに作ってみた”. 日経トレンディネット (2018年4月5日). 2018年11月9日閲覧。
^ a b c d Mike McJunkin (2016年3月9日). “ ⇒The Incredible Edible Chinese Tea Egg”. The Pulse. 2018年11月10日閲覧。
^ Tea: A Global History, Helen Saberi, 2010, p. 41
^ a b Judy Wu (2015年2月10日). “ ⇒Chinese New Year Recipe: The Tea Egg - Gapers Block Drive-Thru”. Chicago Food. 2018年11月12日閲覧。
^ a b c d “Recipe: Tea Egg”. Michelin Guide (2018年9月18日). 2018年11月12日閲覧。
^ 杏仁美友 (2007年8月24日). “台湾土産レポート1・台湾名物の煮たまご [薬膳料理]”. All About. 2018年11月12日閲覧。
^ 陳富春. (2004). “小楊桃系列-003. 茶葉蛋”. 楊桃文化.
^ 平野星良 (2018年8月24日). “台湾コンビニ「B級グルメ」茶葉蛋”. TABI LABO. 2018年11月9日閲覧。
^ 酒井美代子 (1995). 酒井美代子の今夜は台湾料理. 農文協. p. 73 
^ Jurusan Teknologi Pangan dan Gizi-IPB. ⇒Cookies, Pengolahan Jamur Komersial, Jahe Instan, Ikan Asap, Telur Pindang Archived 2014-04-13 at the Wayback Machine., pp. 103-104. Bogor.
^ Prasetyo. Peternakan (Animal-Husbandry), ⇒Teknik Pengawetan Telur.
^ Sajian Sedap. ⇒PINDANG TELUR.
^ Deani Sekar Hapsari. 26 November 2013. Detik Food, Ulasan Khusus: Telur, ⇒Telur Pindang Bisa Dibuat dengan Langkah Mudah Ini.
^ “ ⇒Telur Pindang Warisan Masakan Negeri Johor”. 2015年2月12日閲覧。











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