茅野市
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住民による自治組織が、住み良い地域をつくるため、住民相互の連絡、防災[注釈 1]や防犯、環境美化や資源物分別収集、除雪など、日頃から日常生活に密着した共同活動を行っているが、近年、自治会への加入率低下が問題となっている[注釈 2]

具体的には、「ごみステーション使用でのトラブル」「災害時の安否確認、情報伝達ができない」「雪かき、出払いに協力してもらえない」等の社会問題が発生している。特にごみ出しに関しては「収集日を守らない」「衛生委員などの役員をやらずに利用し、不公平」という意見が多く、自治会への加入率向上が求められている[3]

茅野市としても、「パートナーシップのまちづくり」をスローガンに掲げ、自治会の加入率向上や予算枠500万円の「茅野市みんなのまちづくり支援金」支給と申請審査の見直し[4]等、地域コミュニティの活性化を推進している[5]。また、自治会への加入率向上のため、「入区条例」の制定についても検討していたが、入区を強制するのは問題があるとの意見が強く、条例の制定は見送られた[5][6][7][8][リンク切れ]。

自治会では収入の安定が模索され、2015年、一方で新規転入者に加入を促す区は調査対象の100区中91区にのぼり (前年比45区増)、他方で区民のうち未入世帯を勧誘する取り組みを示した区は58区とおよそ50%で、働き掛けにくい状況は変わらなったことから、市の計画では区から聞き取った既存未入世帯への効果的な呼びかけ方をまとめ、「区・自治会加入促進の手引き」を作成し全区長と共有するとした[9]

自治会への加入率低下は、会費 (区費) が高額であることも理由の一つであるとの指摘があるが、区費 (自治会費) を収める対象者が高齢化で減少していることを受け、自治会への加入一時金と会費 (区費) のうち加入金平均額が値下がり傾向にある反面、区費の平均は増加傾向にあり、2015年度で7万1320円の加入金、年間2万2207円の会費となっている[10][注釈 3]。市内には区費減額に取り組み別荘地やゴルフ場の地代収入を元手にした援助を受給する区があり、あるいは区費に変動制を取り入れる区では、世帯状況により減額する措置は区費で32区、加入金で9区が該当したほか、活動状況への配慮により金額を算出する区もある。また、自治会を脱退する要因を分析し、役員を務める負担の軽減に取り組む63区では、役職規定から高齢者世帯などを免除した (前年比16区増)[2]。区の規約に従う一定額に、さまざまな算出法を用いて均等割や人数割など加算されており、世帯当たりの負担減を目指し活動の質の維持について、市内の各区の知恵を共有できるかどうか課題でもある[10]。 

自治会への加入一時金と区費 (会費) の推移
長野県茅野市年度加入金区費(年額)備考
201376,000円21,000円
201477,000円22,000円[注釈 4]
201571,320円22,207円[10]

茅野市が主催する2018年の「まちづくり懇談会」会場で市民の意識調査を行ったところ、回答者の8割近くが日常的に地域のつながりを意識し、必要だとする回答者は9割強であった。会合の参加者853人・回答率は50%強 (453人) である[12]
人口

DID人口比は20.2%(2015年国勢調査)。


茅野市と全国の年齢別人口分布(2005年)茅野市の年齢・男女別人口分布(2005年)
■紫色 ― 茅野市
■緑色 ― 日本全国■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性
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現在、技術上の問題で一時的にグラフが表示されなくなっています。

茅野市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

本市よりも先に市制施行した岡谷市諏訪市を抜いて諏訪地域で最大の人口を擁する自治体となった。八ヶ岳山麓での宅地化が進んだ結果、無秩序な宅地開発によるスプロール化も懸念されており、これは市街地中心部においても同様である。
隣接自治体
長野県


諏訪市

佐久市

伊那市

南佐久郡小海町南牧村佐久穂町

北佐久郡立科町

小県郡長和町

諏訪郡富士見町原村

山梨県


北杜市

歴史
古代
縄文時代


縄文時代から栄え、日本の中でも中心的役割を担っていた。そのため縄文遺跡が数多く存在する。

近代
明治時代


1905年明治38年)、茅野駅開業

現代
昭和時代(戦後)


1955年昭和30年)2月1日 - 諏訪郡ちの町宮川村金沢村玉川村豊平村泉野村北山村湖東村米沢村が合併して茅野町が発足。(昭和23年から30年まで存続した「ちの町」は日本初のひらがな市町村名であった[注釈 5]が茅野駅の所在地であった永明村が町制施行するにあたって宮川村茅野との区別を図るための措置であった。宮川村茅野は甲州街道上諏訪宿金沢宿の中間に置かれた間の宿であり、中央本線の開業時にはこの地に駅を計画していたが住民の反対に遭い[要出典]、上川対岸の永明村に駅が設置された。)

1958年(昭和33年)

8月1日 - 諏訪郡茅野町が市制施行して茅野市となる。

9月20日 - 市章を制定[13]


1966年(昭和41年)11月8日 - 茅野商工会議所創立[14]

1978年(昭和53年) - 茅野市運動公園開園。

1980年(昭和55年) - 茅野市図書館創立。

平成時代


1994年平成06年) - 市役所新庁舎完成

2005年(平成17年) - 茅野市民館オープン。

2013年(平成25年)5月 - 茅野市の縄文文化を研究および普及するために、茅野商工会議所より縄文プロジェクトが発足された[15]

2018年(平成30年) - 第5次茅野市総合計画策定

令和時代


2021年令和03年) - 茅野駅西口広場リニューアル事業着手

2022年(令和 4年)4月 - デジタル田園健康特区に石川県加賀市岡山県吉備中央町とともに指定

行政
市長

市長 -
今井敦2019年4月30日就任、1期目)

歴代市長


初代 - 小川一雄 1955年 3月12日 - 1967年4月29日、3期


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